ジェイ・アール北海道バスとは、北海道旅客鉄道(JR北海道)の子会社である、北海道のバス事業者である。略称に「 JHB 」を用い、車体にもJRマークとは別個に、これを簡略化したロゴが入る。
ただし、やっぱりそこはJRバスグループ。車体にツバメが入る。
概要
正式な会社登記は「JR北海道バス」ではなく「・」(中ポツ)の入った「ジェイ・アール北海道バス」である。これは当時、会社登記においてアルファベットを使うことが認められていなかったため。ただし通称として「JR北海道バス」が用いられるほか、バス事業が分社化される前(JR北海道直営の時期)には「JR北海道バス」の表記が用いられていた。JR北海道グループとして全般的に、子会社の表記は「ジェイ・アール北海道…」が多用される。
他のJRバスグループ各社と比較し(高速バスではない)一般路線バスに経営資源を注力しているのが特徴である。特に札幌市内および近郊においては基幹路線を多数抱えており、手稲駅・宮の沢駅・新札幌駅などを拠点に多数の路線網を延ばす。札幌市営バスの事業廃止後、路線移管によりさらに市内輸送路線が増えた。
元々の出自から分かるとおり、基本的にはJR線各駅の周辺路線のみで、JR線と相乗効果を上げられるバス路線のみを運行する(これは、前身の国鉄バスが発足するにあたって制限されていたことでもあった)のだが、札幌市営バスからの移管路線にはJR線の駅と接続しない路線もある(円山公園駅や地下鉄琴似駅発着路線など)。
営業エリア
高速バス
定期便 |
臨時便 |
一般路線バス
撤退
- 岩見沢市および周辺
- 滝川市および周辺(札沼線廃止区間も運行していた)
- 帯広市(JR北海道直営時代に撤退、現在は高速バスのみ乗り入れ)
- 伊達市および周辺(JR北海道直営時代に撤退)
- 厚岸町(JR北海道直営時代に撤退)
歴史
乗車券
- 定期券
JRの駅で購入可能となっている。JR北海道の駅でのバス定期券取り扱いは2017年3月31日で終了となりました(リリース)。ジェイ・アール北海道バス指定の窓口で購入する必要がある。
また、2020年3月1日からはSAPICAエリア完結の同社定期券はSAPICAでのみ発行可能となる(リリース)。 - ジェイ・アールバスカード(廃止)
磁気式の乗車カード。深川地区以外で導入されていた。他社線共同運行区間での他社運行便では利用できない。後述のSAPICAへの一本化のため発売・利用を終了した。
2015年3月をもって札幌地区の一般路線と高速おたる号での利用を終了。またこれにより、札幌地区の一般路線限定導入であった「とくとくバスカード」(割引率が高いが、昼間の指定時間帯のみ利用可能)も廃止となった。
2021年3月をもって様似地区での利用も終了し、取り扱いが消滅した。 - 共通ウィズユーカード(廃止)
札幌市発行。札幌市内限定だが、他の事業者と共通利用可能なほか、札幌市営地下鉄との乗継割引も適用されていた。こちらも後述のSAPICAへの一本化のため発売・利用を終了した。 - SAPICA
ICカード乗車券。2013年6月22日より導入。深川地区では利用不可、高速バスは札幌-小樽のみ利用可能。
札幌地区の路線であれば札幌市外でも利用可能な上に、札幌市営地下鉄との乗継割引も(札幌市内のみの利用であれば)適用される。
なお、SAPICAエリアでは同日より交通系ICカードの「全国相互利用サービス」対応の10カードが利用可能になっている(片利用。SAPICAを他のカードのエリアでは利用できない)。親会社が発行しているKitacaもこれにより利用可能になった。
2022年6月より様似地区でも導入された。 - 一日乗りほーだいきっぷ
札幌市を中心に小樽市・江別市・北広島市がフリーエリアに入っており、1日乗り放題で800円。高速バスは利用できない。
例えば札幌から小樽まで2時間程度かかるが、途中下車自由なので、札幌市内と周辺をゆっくり旅行するのにおすすめ。
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関連項目
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