トランポリンとは、上に高く跳ぶことができる道具の1つ、あるいはそれを使った体操競技である。
概要
下が空洞になっている枠の中に、ゴムケーブルやスプリングなどが付いた布をつけて、その布の上で跳ぶ。枠は円形または四角形のものが多い。
トランポリンの上で跳ぶと、普通の床で跳ぶよりも反発力が強く、より高く跳ぶことができる。プロの男性選手の場合、7m近くまで跳ぶこともある。
周りに衝突・転落防止用のネットがあったり、家庭用の場合はエクササイズとして跳びやすいように持ち手がついていたりすることもある。
初心者がいきなり跳ぶのは難しいので、まずは低めの高さから跳ぶことが推奨される。宙返りは難しく、施設にあるトランポリンの場合は禁止されていることも多いので、利用規則を確認した方がよい。また、同じトランポリンで2人以上が跳ぶと破れたり、異常に強く反発して2人同士が衝突したり、壁や天井にぶつかったりするなど危険であるため、必ず1人で跳ぶように。
歴史
歴史的には各地域にトランポリンと似たものが以前から存在していたため、ルーツははっきりしないが、スペインの「ペレレ」やエスキモーの「ナルカトク」などがトランポリンに似ているとされている。遅くとも19世紀以降にはサーカスを中心にトランポリンが使われていた。
第二次世界大戦後にはスポーツとしても行われるようになり、2000年からオリンピックでの正式種目となっている。オリンピックでは、主に技の出来栄え、滞空時間、技の難しさ(回転とひねりの数の多さ)、着地点の正確さにより得点が決定する。体操競技の1つとされ、他の体操競技と同様、技名に選手の名前が採用されることもある(例:ルドルフ、ランディー)。
ただし、執筆者が探した範囲では、どちらにも一次資料としての出典は見つかっていない。
フィクションでのトランポリン
アクションゲームでも高いところに跳ぶためにトランポリンが登場することがある。地面に平行に置かれるだけでなく、斜めになっており、垂直以外の方向に跳ぶこともある。ただし、トランポリンというより「ジャンプ台」と呼ばれるものも多く、現実世界のトランポリンとは異なる跳び方をすることもある。
例えばマリオシリーズには「ジャンプ台」があるが、こちらは跳ぶ前に落下する勢いはあまり関係しない。一方で、スーパーマリオ64DS・Newスーパーマリオブラザーズのミニゲームではトランポリンの布をタッチペンでスライドして作っていく「トランポリンマリオ」というものがあり、小さいトランポリンほどよく跳ぶような作りになっている。
関連動画
関連静画
関連リンク
- 笹川スポーツ財団「トランポリンの歴史・沿革」
- 日本オリンピック委員会「体操・トランポリン」
- 消費者庁国民生活センター「遊戯施設におけるトランポリンでの事故にご注意ください!―骨折や、神経損傷等の重傷例も―」(2020/12/09)
関連項目
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