そして、今再び幕が開かれる。俺達の宿命の戦い……その名は……
ファイター・ロアとは、バンプレスト作品の登場人物である。
基本的にはロアと呼ばれる事が多いものの、戦士ロアとも表記される場合もある。
CV(OGシリーズ):戦士ロア(高木渉)、ファイター・ロア(コウタ・アズマ)(寺島拓篤)
概要
元は「コンパチヒーローシリーズ」において、ガンダムやウルトラマン、仮面ライダー達に続く4人目のヒーローとして誕生した、バンプレストオリジナルの主人公キャラクター。
グレート雷門やゲシュペンスト(ギリアム・イェーガー)、ダークブレインと共にバンプレストの黎明期を支えてきた、同社作品の代表ともいえるキャラクターである。
キャラクターデザインはMがんぢーが担当。
(ザ・グレイトバトルⅡ以降)
ヒーロー達と共に様々な世界でダークブレインを始めとする悪と戦い続けてきた彼だが、元々は妹・エミィと共にダークブレインに生み出されたサイボーグで、脳の改造を受ける直前で脱走を果たした戦士である。これらの経緯から、あらゆる格闘技(スポーツ)に堪能という設定がある。
それ以外の部分の設定もまた登場作品によって事なり、多くの作品では味方として登場するが一部の作品ではダークブレインに操られた敵(ダーク・ロア)として現れたケースもある。
容姿は基本的には右のイラストを見て解るとおり、全身と口元を真っ赤なアーマーで鎧い、青い髪を生やした容姿をしているが、一部の作品では全身をローブ(マント?)やフードで覆い隠したような姿も見られる。 そしていずれも、目の周りの隈取りがバンプレストのロゴマークを思わせる造形になっているのも特徴である。
近年ではコンパチヒーローシリーズの収束に伴いダークブレイン共々長らく姿を見る事が無くなっていたものの、 2007年に発売の「スーパーロボット大戦OG外伝」に出演し、多くのファンを喜ばせた。同作品では、世界の隔たりを越えてダークブレインと決着をつけるシナリオが用意されている。
さらに2010年には「無限のフロンティアEXCEED」にもゲスト出演を果たし、2012年発売の「第2次スーパーロボット大戦OG」でも引き続き登場している。
以下に、作品ごとに紹介。
ザ・グレイトバトルシリーズ(コンパチヒーローシリーズ)
初出は「SDザ・グレイトバトル」。この時はプレイヤーが操作できるキャラクターではなく、要所ごとにプレイヤーキャラの前に現れてはサポートしてくれる所謂お助けキャラ的な位置づけであった。後に、「スーパーロボット大戦OG外伝」で登場する際にも本作と同じローブ姿で登場する。
ストーリー大詰めでは、デブデダビデからナイトガンダムを救うために自らの命を代償にして彼を救出、ダークブレインとの最終決戦に挑むヒーロー達に最後の贈り物を贈って見せた。
続く「ザ・グレイトバトルⅡ」からは他のヒーロー共々、プレイヤーキャラとして使用可能に。
攻撃スピードが速いのが特徴。カプセルを集めて繰り出す必殺技は花火を打ち上げる「タマヤボンバー」、「雷撃」、そして火炎の竜を召喚する「ファイヤー・ドラゴン」。
上記の事後のストーリーとされる「ザ・グレイトバトルⅢ」では並行世界に伝わる伝説の武器「風の弓」を操り戦う。タメ攻撃を撃つと弓矢を放ち、唯一遠距離へ攻撃が可能なキャラクターであるため局面によっては重宝する事に。
またアイテム使用時は風の魔法を操り、LV1は竜巻を、LV2は大嵐を、そしてLV3は春風の妖精を召喚する。
グレートと合体魔法を放つと・・・?
他にも、本作ではロアが敵の変身魔法に被弾するとエミィになってしまう(変身が解けるまで攻撃できない)。
「ザ・グレイトバトルⅣ」ではヒーロー達によって結成された戦闘チーム『バトルフォース』の新メンバーとして登場し、最初のステージをクリアした後に使用可能となる。初登場時はローブを纏っている。
彼が使用するビームガンは連射性能に優れ、レベルが上がると地形反射能力も付くので使い勝手が良い。他のキャラ以上に機動力も高く、電磁ワイヤーで天井にぶら下がったり急上昇する2段ジャンプで高い場所へ昇ったりとあらゆる場所で活躍できる。敵の将軍ブラックエックスを「クロス」と呼び、追い続けているようだが・・・?
またコンパチブルカイザーのデビュー作でもある本作において、ゲーム各所で巨大ロボの戦闘が始まる際にコンパチカイザーを呼ぶのも彼の役である。この時、普段アーマーで覆われている口が露わになっており、口の部分は必要に応じてマウスカバーとして機能する事が明かされた。
「ロボーーーーッ!!」
バトルドッジボールⅡ
バンプレストオリジナルキャラクターのみで構成されたチーム「ゴッドファクトリー」のリーダーとして登場。ギリアム(ゲシュペンスト)やエミィ、そして何とダークブレインとチームを組んでいる。バトルリーグの主催者、そして闘球王の遺産たる「力のプロテクター」「炎のボール」「光のペンダント」の継承者として、闘球王決定戦モードのラストでラスボスとして君臨する。
最終戦の前に「お前達に闘球王の遺産をくれてやるわけにはいかん。 お前達も見たはずだ。人間どものよろこぶ顔を!熱狂した声援を!」という一連の会話イベントが用意されており、キャラクターの配置からするとロアが喋っている台詞に見えるものの、あまりにも高圧的な物言いから悪役然としたロアに違和感を覚えるプレイヤーも多く、イメージ的にはダークブレインや他のキャラ(ギリアム、エミィ)が喋っている台詞ではないかとも言われているが真相は不明。
ちなみにキャラクターとしての性能は一部の隙も無く、ラストで敵チームに登場する場合はゲシュペンストやエミィと同様に全てのパラメータがMAXレベル(LV16)というチートぶり。裏技やパスワードを利用すればプレイヤーとしても使用できるが、初期ステータスは他のキャラと同様に少々低めに設定されているため、彼の真の力を見たければ頑張って成長させなければならない。
必殺技もLV1が「HP-3ポイント」、LV2が「ステータスALL-1ポイント」と実用性にも富んでいる。
まあゲームのシステム上、HP減少技が使えるキャラが絶対的に有利であるため仕方無いといえば仕方ないのだが。
スーパーロボット大戦OGシリーズ
グレイトバトルシリーズへの出演から10年ほどが経ち、「スーパーロボット大戦OG外伝」で満を持しての登場。
並行世界(上記の、グレイトバトルシリーズの世界)からやってきた戦士である。
「SDザ・グレイトバトル」に登場したようなローブで全身を纏った姿をしているが、コウタがロアに変身した時はお馴染みの、青い髪を生やし赤いアーマーを全身に纏った形態が登場する。
搭乗機であるコンパチブルカイザーと共に並行世界から転移してきたが、ダークブレインとの戦いで肉体を失い魂のみの状態となってアーマー(ロア・アーマー)に宿っており、コウタ・アズマに憑依する事で自らの存在を維持している。そしてコウタも同様に、ロア・アーマーを装着してファイター・ロアへ変身し戦うのである。
ゲーム中ではコンパチブルカイザー以外でもロア自身(コウタ)をユニットとして使用可能な場面もあり、各種武装以外にも「ザ・グレイトバトルⅡ」や「ザ・グレイトバトル外伝2」で登場した必殺技『ファイヤー・ドラゴン』も使用できる。コンパチブルカイザー登場後は操縦者として戦い、ロアもまたコウタにアドバイスを行うなどしてサポートする。
ちなみにコンパチブルカイザーの修理を行ったキサブロー・アズマ博士は「ザ・グレイトバトルⅣ」でもコンパチブルカイザーを開発した科学者として登場している(名前はキサブロー博士となっているが)。また、コンパチブルカイザーの専用BGM「吼えろ!コンパチカイザー」は同作で使用されたコンパチカイザー戦闘時のBGMをアレンジしたものである。
余談となるが、ゲームの中断メッセージでコウタに「元いた世界では何をしていたのか?」と聞かれ、「ドッジボールやサッカー、エアボードをやっていた」と答える一幕があるのだが、これは前述の過去作品(バトルドッジボールⅡ、バトルサッカー2、バトルレーサーズ)に出演していた頃についてを指している。特に、「バトルドッジボール」ではチームメイトとしてゲシュペンスト(ギリアム)と、「バトルサッカー2」ではサイバスターとも共演している。
また、「OGs」でシャイン王女達が行った遊園地ではバンプレキッドやグレート雷門らがマスコットキャラクターとして名前のみ登場した。
無限のフロンティアEXCEED
アクセル・アルマーやアルフィミィ達と同様に、エンドレス・フロンティアへ飛ばされてきた。しかしロアの力添えのお陰で、コウタは記憶を失わずに済んでいるようである。
もっとも、ロアの台詞が聞こえないのでロア自身はどうなっているのかは不明。
関連動画
コンパチヒーローシリーズ
スーパーロボット大戦OGシリーズ
その他
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- バンプレスト
- ザ・グレイトバトル
- スーパーロボット大戦OG外伝 / 無限のフロンティアEXCEED
- ガンダム
- ウルトラマン
- 仮面ライダー
- ゲシュペンスト / ギリアム・イェーガー
- ダークブレイン(時空を越えた宿敵。一部の作品ではロアやゲシュペンスト達と共に仲間として活躍した事も)
- コンパチブルカイザー
- スーパーロボット大戦の関連記事一覧
- ヒーロー
- コミックボンボン(ロアが主人公の漫画が、長期間に渡り連載されていた事がある)
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