フェルシー・ロロとは、アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する人物である。
担当声優は高田憂希。
概要
アスティカシア高等専門学園のパイロット科2年。ジェターク寮所属。
明るい茶髪に外ハネのボサボサ髪で、後頭部上部に短く髪を結んで立たせているのが特徴。
眼はツリ目でいかにもやんちゃそうな顔をしている。
グエルの取り巻きで、ペトラやラウダと一緒に登場する事が多い。
「猪突猛進タイプ」設定と乗機が不明な事も相まって、4話までは巨大な斧を持ったディランザ (キャラクターA専用機)[1]がフェルシーの乗機になるのではないかと噂されていたが、5話でグエルが乗った事でその噂は否定された。公式サイトでは「ディランザ ラウダ専用機」と紹介されている。
結局フェルシーが実際にディランザに乗る姿は2期まで待たねばならず、一般機に搭乗することになった。プラモデルでは「一般機/ラウダ専用機」のコンパチキットとなっているため、一般機を選べば彼女の乗機を再現できる。
各話での出番
プロローグ
本編より21年前の話のため、生まれてもいない。
1話
アスティカシア高等専門学園からの脱走に失敗したミオリネをからかう形で初登場。現在の聖人視されている様とは大違いである。
授業に決闘で乱入してきたグエルに「やっちゃえー!」と声援を送る。
その後ミオリネの栽培ハウスにやってきたグエルの取り巻きとしてペトラやラウダと共に登場。激昂したグエルが植木鉢を破壊した時も「(壊されないよう)がんばってー!」と煽り、笑いながらその様子を眺めていた。
(パイロットとして)グエルを尊敬していると言う設定だが、スレッタが「横恋慕さん」とグエルを呼んだ時には思わず口を押さえて吹き出している。
「人の所有物が破壊されてる所を見て笑う」というアスティカシアカナリドウカシテル学園の生徒を象徴するような描写が為されていた。
それ以外では大きな出番が無かった為、この時点では「グエルの取り巻きその1」程度の印象。
2話
グエルの指示で栽培ハウスを修理する為、ペトラやラウダと共にミオリネの元へ訪れる。
「無関心な親よりマシでしょ」とミオリネを煽るが軽くかわされる。だがスレッタがガンダム使用の件で退学になる事を伝えるとミオリネは激しく反応。無言でツカツカと近付いてくるミオリネに対して「な、なによ?やる気!?」とビビっていた。
「これで修理しろ」と言わんばかりにソケットレンチを押し付けられ、ミオリネが「それと」と言った時にはまたもやビクッとしていた。優勢な時には調子に乗るが、意外とビビりなのかもしれない。
アスティカシア高等専門学園はベネリットグループの教育機関であり、企業からの推薦やグループ各社の重役子息にしか入学資格は与えられない。
父親経由でベネリットグループの内部情報であるスレッタの処分を聞いていた事から、父親はグループ各社の重役である可能性がある。
得意げに「私のパパが言ってた」と語るあたり、毒親見本市アニメにしては珍しく親子関係は良好なようだ。なおこのシーンからは八重歯を確認できる。
3話
1話の決闘が無効になり、再戦を行う事をスレッタに告げに来たグエルの取り巻きとしてペトラやラウダと共に登場。このシーンでは台詞無し。
出撃間際のグエルに「あんな田舎者、ボッコボコにしてくださいよ!」と応援する。
その後グエルの決闘が有利になるようペトラと共に戦術試験区域の管理システムを操作し、決闘場にスコールを降らせる工作を行う。これによりエアリアルのビームライフルから発射されるビームは減衰し、ダリルバルデが得意とする格闘戦へ移行する。
管理室で生徒手帳を使い決闘を観戦していたが、フェルシー達の工作を見抜いたミオリネが管理室へモビルクラフトで突入。二人で抱き合い、怯えながらペトラがモビルクラフトの使用に抗議するがミオリネに実力で排除された模様。
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4話
出番なし。
5話
ジムマシンでトレーニング中のグエルに、スレッタがエランとデートに行った事をペトラと共に慌てて伝えに来る。
気になったグエルが「フェルシー!」と場所を問いただすと「ヴッ!」と反応、プルプルしながら振り返っている所を見るとグエルに対する畏敬の念はあるようだ。
この際のやりとり「グエル先輩!大変っす!」「フェルシー!場所はどこだ」から、グエルの事をペトラ同様「グエル先輩」呼びしており、またグエルからは「フェルシー」と呼ばれている事が判明した。
グエルがラウダ専用ディランザを無断で使いエランとの決闘に出撃。その様子を生徒手帳で観戦していたが、グエルは決闘を禁じられている為「これまずいっしょ」とハラハラしながら見守っていた。
エランの罠に嵌り、ファラクトのスタンガンビットで行動不能にされたラウダ専用ディランザが嬲られるシーンでは唖然と生徒手帳を見つめていた。
6話
「グエル先輩、本当に追い出されちゃうの」とジェターク寮を退寮させられたグエルの今後をペトラと共に心配していた。
7話・8話・9話・10話・11話・12話
出番なし。
13話
スレッタの決闘連戦を決闘委員会ラウンジで見守る。グエルが消息不明でラウダはCEO代理として多忙なためで寮代表の代理としてであった。
グラスレー寮代表代理として出ていたレネからは煽られ口論になったところ「取り巻き二人は静かにしてくれます?」とまとめてセセリアに嫌味を言われることに。
次々と撃破される対戦相手に「あーもう!水星女一人にー!」と苛立つ。
オープンキャンパスの出店準備をする地球寮の面々の前にペトラと共に現れ、翌日のランブルリングについて「アーシアンのくせにー楽しそうにしてんじゃん」「ホントならグエル先輩が超カッコよく活躍するはずだったのにさ!」と吐き捨てる。チュチュからは「ウッゼ!」と反応。
14話
ランブルリング開始直前のジェターク寮MSデッキで寮生一同を鼓舞するラウダに呼応して「やってやるー!」と拳を突き上げる。その直後、ラウダとペトラのいい雰囲気に感づく。
ランブルリング開始時にディランザに乗り「LP017、フェルシー・ロロ!」と名乗りをあげる。実に14話目にしての初MS搭乗である。
地球寮勢とグラスレー寮勢の戦闘にラウダとともに割って入り、レネのハインドリーと対峙「あんたはあたしがぁ!」と食って掛かる。だが直後に出現したソフィのルブリス・ウルにラウダ機が中破させられ「ラウダ先輩!」と叫ぶことに。さらに無人機ガンヴォルヴァが出現してラウダ機をかばう形になった上に実戦出力の攻撃を受けて悲鳴を上げることになった。
そしてラウダ機のコクピットに移動してラウダを介抱するも彼の意識は戻らず「誰かあ!先輩が死んじゃう!ラウダ先輩が死んじゃうよお!」と誰ともなく助けを求めることに。その叫びがチュチュを殺意をつのらせつつあった状態から我に返らせ、フェルシー自身とラウダを救援させる結果となった。
15話
出番なし
16話
寮のMSデッキにて破壊されたラウダのディランザを見つめ、何かの決意を秘めたような表情を見せる。セリフは無かった。
17話
寮に帰還したグエルとスレッタの決闘を前に、ペトラにラウダとの交際関係を「なんで教えてくれなかったんだよー!」と問い詰めることに。出撃前のグエルを他の寮生と共に見送る。
トラウマに苦しむグエル(そのことをフェルシー自身は知らない)をペトラと共にタブレットで見守り「なんで撃たないんだよー!」と戸惑いを見せた。なおも苦戦が続くグエルに「頑張れー!」と涙目になりながら声援を送る。
ついに勝利を収めたグエルの姿にペトラともども一瞬呆然とした後「勝ったー!!」と喜びを爆発させた。
18話
ミオリネに振られた?スレッタの前にラウダ、ペトラと一緒に登場。その場にいたチュチュに「ありがとな…」と助けられた礼をすると足早に去った。
19話
出番なし
20話
シャディクの策略により開放されたノレアがルブリス・ソーンとガンヴォルヴァで暴れて学園を悲惨な状況に陥らせる中、数少ない動ける学生のMS戦力としてディランザに乗り出撃。「あたしがやんなくちゃなんだ…!」と決意を見せるもガンヴォルヴァ複数機の前には身を隠すのが精一杯。だがそこにデミバーディングに乗ったチュチュが飛来しアーシアンとスペーシアンの断絶を乗り越える共闘が始まる。
二人共弾切れで肉弾戦に追い込まれつつあったが、5号によるノレア説得によりガンヴォルヴァは停止。かろうじて虎口を脱することになった。その頃、ペトラはスレッタの眼前でガレキに挟まれ生命の危機に…。
21話
ペトラは集中治療室で昏睡状態。フェルシー自身は病院に詰めてグエルにラウダと連絡が取れないことを報告。その後も集中治療室前を離れずベンチで仮眠を取る。
22話
地球寮総出のクワイエット・ゼロ停止作戦に強引に仲間に入れてもらって参加することになる。グエルからは止められていたため、本社フロントでグエルに会った時はバツが悪そうにスレッタの後ろに隠れていた。
その後は画面に映らなかったがエンドカードでは決戦に向かう仲間たちのイラストの中に一員として登場。かなり前の列を占めるその姿に「マスコットなのにやたら良い扱いだな…」とこぼす意見もネットなどでは見られたが…。
23・24話
【注意】23、24話のネタバレが含まれます。クリックまたはタップで表示します
- 23話
様々な鬱屈と悪感情をすべてミオリネに集約したラウダがシュバルゼッテで来襲。迎撃に出たグエルとのモビルスーツによる洒落にならない兄弟喧嘩に発展する中、地球寮艦のブリッジを離れる。この時、悪い予感しかしなかった視聴者は非常に多かったと思われるが…奇跡は起こった!
その顛末は二人共バカなんすか!兄弟ゲンカで死ぬとか!マジ笑えないっすから!の記事へ
そしてミオリネのクワイエット・ゼロ停止作戦が成功し、「作戦成功っす!」と嬉しそうにグエルに報告する音声が流れた。
- 24話(最終話)
大破した専用ディランザを放棄したグエルを乗せて、キャリバーンのスレッタとエアリアルを回収に向かう。
その後再びクワイエット・ゼロへ向かうスレッタを先導するグエルにディランザを貸し出すことになる。その時、スレッタにツンデレ言動をするラウダを心配そうに見ていた。
あとはラウダとともに地球寮艦で待機していたが、スレッタとエリクトが起こしたパーメットスコア8を超える現象によりシュバルゼッテとファラクトがオーバーライドされて勝手に起動。「えぇえ~~~?」と素っ頓狂な声を上げることになる。これが彼女の物語上最後のセリフとなったのである(笑)
エピローグではワンカット登場。カミルやジェターク寮の仲間たちとノーマルスーツを着て働いている姿が描かれた。ノーマルスーツの色や、エラン・ケレスによるセリフからするとジェターク社か関連企業に就職したと見られるが詳細は不明。
公式ツイッターによるキャラ紹介
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https://twitter.com/G_Witch_M/status/1576511405326360576
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「水星の魔女」アクリルスタンド第2弾にフェルシーが登場する模様。
2023年3月発売予定。
関連静画
関連リンク
関連項目
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- アスティカシア高等専門学園
- スペーシアン
- グエル・ジェターク - パイロットとして尊敬している
- ペトラ・イッタ - 同じくグエルの取り巻き
- レネ・コスタ - 顔つきが似ている
- 高田憂希
- シンコウウインディ(ウマ娘) - 中の人繋がり&外の人繋がり
- 二人共バカなんすか!兄弟ゲンカで死ぬとか!マジ笑えないっすから!
脚注
- 17
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