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[HV][字幕]フレッシュプリキュア!
日曜あさ8:30～9:00 テレビ朝日系
制作:ABC ADK 東映アニメーション
2009年2月1日～2010年1月31日 全50話
フレッシュプリキュア！とは、プリキュアシリーズの6作目である。
先代のプリキュアたちも総出演する春休み映画
「プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆ 奇跡の全員大集合!」はDVD好評発売中！
キュアパッション映画初登場！
「フレッシュプリキュア！おもちゃの国は秘密がいっぱい？！」はDVD好評発売中！
キュアパッション、歴代プリキュアと初体面
「プリキュアオールスターズDX2 希望の光 レインボージュエルを守れ！」はDVD・ブルーレイにて好評発売中！
そして、新たなプリキュアたちとの出会い
「プリキュアオールスターズDX3 未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花」はDVD・ブルーレイにて好評発売中！
概要
プロデューサーを始め、スタッフや方針をガラリと変えてスタートした新体制のシリーズ。
5シリーズで築かれてきた要素を受け継ぎつつも、野心的なチャレンジ精神を秘めた作品である。
一見色だけ見るとそれほど代わり映えがしないようにも見えるが、プリキュアとしては大きく方針転換している。
まず、前作までほぼ印象的には同じだった等身を底上げし、体型が大人びた感じになっているのが特徴。
コスチュームデザインもこれまでとは全く違う方向性を打ち出しており、後のスイートなどが同じ路線を感じる点こそあるが、胸を強調したデザインは2011年現在は、本作だけということになっている。
作品コンセプトも前作以上に明確に打ち出されるようになり、本作では事前調査の情報から決めたというダンスを採用している。
これと連動してEDはモーションキャプチャーによるダンスへと変更となっている。
音楽製作もガラリと変わって、まず担当が佐藤直紀から高梨康治にバトンタッチ。
おかげで今まで以上にロックが劇伴の多くを占めるようになり、キュアメタルとして以降も愛されている。
そして本作で一番話題をさらった点と言えば、扱いの比重があがった追加戦士の存在であろう。
今までは追加戦士の登場それ自体にまつわる謎に関して、それほどストーリー上の重視はみられなかった。
しかし本作では前期OPにおいては追加戦士の存在を思わせる要素（作品のプロローグでは何気にある）が無かったり、追加戦士の探索やそれに関するミスリードが行われるなど、視聴者の期待感を煽る展開が行われていた。
このようにして謎を引っ張り、最終的に2クールの最後から3クールにかけて新戦士が加入するという流れは、以降のスタンダートとなる。
実績や評価
フレッシュ、というタイトルの通り新鮮な内容を提供した本作は、多くの実績を残している。
まず長らく苦戦していた視聴率は、直前に放送されていたシンケンジャー＆ディケイドの好調の波もあり、大きく回復。
これは以前までは仮面ライダーの時点でテレビを消していた視聴者が、そのまま継続してプリキュアも見るようになったという可能性を示している。
実際この頃から芸能人などを初め「プリキュア見てる」と公言する著名人が目に見えて増えており、これらがテレビや当人のブログで取り上げられたこともある。
これに関して有名なのは、お笑いコンビFUJIWARAの原西が、バラエティでフレッシュの一部の変身ポーズを番組中で大真面目に披露した出来事である。（その後原西はプリキュアシリーズへのゲスト参加を狙っていろいろと動いている）
同じくニチアサキッズタイムで同年度に放送されていたシンケンジャー参加キャストの相馬圭祐が、キュアパッションのファンを公言し、宣伝部長まで名乗るなど、熱心な視聴者も多かった。
さぞ玩具も売れただろうとおもいきや、結果は5GOGOとほぼ変わらない微増という結果となった。
原因は追加戦士キュアパッションの玩具が予想以上に売れなかったことで、これは前作で売れに売れたミルキィローズとは逆の現象である（つまり初期メンバーの玩具は安定して売れたということである）。
大きなお友達とターゲット年齢層とでの人気のギャップがあるという事実は、以降語り草となっている。
とはいえ、総合的にプロジェクトとして見た場合、本作はほぼ誰も（制作サイドが）が認める成功作として終了を迎えたということに変わりはなく、フレッシュで確立したコンセプトは後に大きく生かされている。
これだけの成功を収めたものの、前作の轍を踏むことがないようにということもあり、本作はファンから惜しまれつつも、一年で幕を閉じた。 『美少女戦士セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』、プリキュアシリーズでも2年続いた初代や5など、これまで東映の女児向けアニメはヒットすると同じキャラクターを何年も引っ張る傾向が強かったが、本作以降のプリキュアシリーズはスーパー戦隊シリーズなどと同様の、人気に関係なく1年ごとに代替わりしていく体制に変更。シリーズの多様性が大きく広がっていくことになる。
本作で確立した点
- 2クールの最後に追加戦士が正式加入。
- 作品の序盤の中頃から強化武器が登場。
- 怪物の名前から「○○ナー」の法則がなくなり、名前以外の言語を発する個体が多く登場。
- 敵の幹部の多くが人間に近しい存在となり、怪人的存在の幹部の比率が大きく減少。
- 町が壊されても、異世界の不思議な力で原状が回復することが無くなるのが普通になる。
- 敵組織が堂々と一般市民を狙う・巻き込むことに伴い、プリキュアの（作中での）認知度が大幅アップ。
本作で挑戦したが継続しなかった点
- 大きなお友達待望の水着シーン（お母様方から苦情があったが6年後のGo!プリンセスプリキュアから復活した）。
- 大きなお友達が喉から手が出るほど待ち望んだシャワーシーン（保護者の以下略）。
- 同学年にも関わらず、プリキュアのほぼ全員が違う学校に通う（後の作品は高校生や小学生のメンバーを含んでいるため、そもそも通う学校の位が異なる）。
- あだ名で呼び合う仲間がいる（これも6年後のGo!プリンセスプリキュアで再び復活した）。
- 「５」以降～現時点で、作品名が劇中のプリキュアチーム名と一致しない（劇中での集団コールは「レッツ・プリキュア！」であるが、これもチーム名というわけではない）唯一のシリーズ。ただし後に、映画「プリキュアオールスターズNS2」ではタルトの口から「自分はフレッシュプリキュアの妖精である」旨の発言あり。
ストーリー
桃園ラブは、四つ葉中学校２年生。
ある日、人気ダンスユニット“トリニティ”のライブを見に行ったラブは、トリニティのリーダー・ミユキのダンスに大感動！！
「あたしもあんなふうに踊りたい！」と夢をふくらませます。
ところが、突如現れた“ナケワメーケ”のせいで、ステキなライブ会場が大パニック！！さらに、それは全世界の支配・統制を目論む管理国家“ラビリンス”の、遠大な陰謀のごく一部で…！？
「憧れの人を守りたい！トリニティのライブをもう一度見たい！！」強い気持ちに突き動かされたラブは、鍵型の不思議な妖精・ピックルンと変身携帯手帳・リンクルンの力で伝説の戦士・プリキュアに変身！！
妖精の国スウィーツ王国から来たタルトとシフォン、そして幼なじみの美希と祈里と一緒に、愛と希望と祈りのハートで“ラビリンス”の野望を挫く！！
公式HPより抜粋
おもなキャラクター
- 桃園ラブ(キュアピーチ) CV：沖佳苗
「幸せゲットだよ！」が口癖の、ダンス大好き少女。
序盤はメンタル面の弱さがネックになり、オールスターズDXでもその点が足をひいたが、回が進むごとに克服する。美希を「美希たん」、祈里を「ブッキー」と呼ぶ。二人とは幼馴染である。 - 蒼乃美希(キュアベリー) CV：喜多村英梨
「あたし完璧！」が口癖で、ファッションモデル志望の少女。
ベーススペックのせいか、プリキュアとしての成長はやや晩成だったが、その意思の強さはよくラブや祈里を支えた。
ラブと祈里の幼馴染である。容姿のせいで誰かに合わせてババァ扱いされるが、年齢は同じである。
お姉さんぽい要素が幼女に人気とか。 - 山吹祈里(キュアパイン) CV：中川亜紀子
「私、信じてる」が口癖で、獣医志望の少女。
引っ込み思案なところがあるが、のんびりおっとりとした点と、動物にかける愛情、などなどのさまざまな面から、大きなお友達のハートをわしづかみにした一人。→ブッ教徒 - 東せつな(イース→キュアパッション) CV：小松由佳
「精一杯、がんばるわ！」が口癖の少女。
元ラビリンス出身で、ラブに触発されることで生まれ変わり、キュアパッションとして目覚める。
現代日本に不慣れな為か、またラビリンスでの管理生活が長かったせいか、ベーススペックの割りに世間知らずで天然なところなどなどが大きなお友達のハートをわしづかみにした一人となる。 - シフォン CV：こおろぎさとみ
女の子の赤ちゃん？ であるようだが、その実は……げふんげふん。
くわしくは本編を見ておこう。
何気にプリキュアメンバーのパワーアップを支えている。 - タルト CV：松野太紀
歴代シリーズでの妖精にあたる。
だが、変身アイテムになることはなく、ただの案内役のような存在。
その実はスイーツ王国の第105王子だとか。継承権などないに等しいが一応王族である。 - ミユキ（ミユキさん） CV:飯塚雅弓
ダンスユニット「トリニティ」のリーダーで、ラブの憧れの人。
大輔の実の姉である。 なお、一時はプリキュア候補だったが、年齢制限(？)の為にかなわなかった。 - 知念大輔 CV：新垣樽助
ラブのけんか友達であるが、彼自身はほのかにラブに思いを寄せている。
野球バカらしい。 - カオルちゃん CV：前田健
初代のアカネさんのごとく、車を改装してドーナツを販売している。
その正体は謎に包まれている。グハッ。 - ウエスター(西隼人) CV：松本保典
通称西さん。ラビリンスの幹部だが、脳筋のネタキャラで、いつしか愛されるバカが定着してしまった。
その実、イースがせつな＝キュアパッションになってもずっと戻ってくることを信じ続けていた。 - サウラー(南瞬) CV：鈴村健一
通称南さん。ラビリンスの幹部で、どっちかというと知性派である。
幼女がヒイた「母親消去回」(だいたい7%前後平均だった中で4%台の視聴率になった)の張本人である。 - ノーザ(北那由多) CV：渡辺美佐
ラビリンスの最高幹部のひとりである。西と南の上司であり、ナケワメーケの上位版であるソレワターセをFUKOゲージから少しずつ抽出していたりした。 - クライン CV：樋渡宏嗣
ラビリンスの最高幹部のひとりで、メビウスの側近。ラビリンスにおけるあらゆる管理統制を行っている。 - メビウス CV：西村知道
ラビリンスを統括し、すべての世界を手中におさめる為に”インフィニティ”を探している。
いわゆるラスボス。
主題歌
♪♪前期オープニング 「Let's! フレッシュプリキュア！」
作詞：六ツ見純代｜作曲：高取ヒデアキ｜編曲：亀山耕一郎｜歌：茂家瑞季
♪♪前期エンディング「You make me happy!」
作詞：六ツ見純代｜作曲：marhy｜編曲：亀山耕一郎｜歌：林桃子
♪♪後期オープニング「Let's! フレッシュプリキュア！～Hybrid ver.～」
作詞：六ツ見純代｜作曲：高取ヒデアキ｜編曲：亀山耕一郎、村田昭｜歌：茂家瑞季
♪♪後期エンディング「H@ppy Together」
作詞：六ツ見純代｜作曲：marhy｜編曲：亀山耕一郎、marhy｜歌：林桃子
放送リスト
フレッシュプリキュア!で是非見ておきたい回
| 第1話 | せつなとラブ、運命の出会い。そしてプリキュアレジェンド・キュアピーチ誕生。 |
| 第2話 | プリキュアのタブー（？）に挑みつづけたフレプリの第一歩。 |
| 第3話 | キュアパイン誕生。そしてこの出来事が25話への伏線となる。 |
| 第6話 | ラブの母あゆみさんへの想いが伝わる名編。ラブさんは家事もこなせる良い娘さんです。 |
| 第7話 | 「せつなとラブ」シリーズ第1弾。ラブがせつなにはまっていく。 |
| 第12話 | 通称髪回。その後のウエスターの方向性を完全に決定付けた話である。 |
| 第18話 | プリキュアが「みんなの町を守る戦士」として広く知られていることが明白になった回。 |
| 第22話 | 追い詰められたイースが、ラブに自分がせつなであることを打ち明ける。 |
| 第23話 | ピーチとイース、最後のガチバトル。今の時代、乙女も拳で語り合う。 |
| 第24話 | パッションの気合入りまくりバンク2種と、寛大な桃園家の人々。涙せずして見れない；； あと数少ないウェスターのガチなFUKO集めも… |
| 第25話 | 桃園家での新しい生活が始まるせつな、かつての自分に恐れるものの、完全にイースと決別するせつな。 |
| 第28話 | ラブのおじいちゃんが登場する回。桃園一家やラブのあれやこれやがわかるうえにホロリと泣ける一話。 |
| 第33話 | 「あたし、完璧」な美希たんの意外な「怖いもの」と、せつなの切ない「怖いもの」を通じての友情話。 |
| 第40話 | ラブ母あゆみさんの懐の深さに改めて泣かされる家族話。せつなに"お母さん"が出来ました。 |
| 第45話 | プリキュアでは異例(づくしであるが)の正体暴露回。正々堂々としていて良いと思います；； |
| 第46話 | ベリーとパッションを助けるべく犠牲となったウエスターとサウラー。 |
| 第48話 | キュアエンジェル登場（映画からの逆輸入＋α）、バンク無し必殺技、西さん南さん復活と、かなり濃い。 |
| 第50話 | フレッシュ最終回。全てが終わった後、桃園家を去るせつな…。 |
小ネタ・話題
- シリーズディレクター（監督）は志水淳児だが、途中からクレジットに座古明史が加わっている。これは志水が24話を最後に現場から抜けてしまい、座古に後を託したため。
- ピーチ、ベリー、パインのイメージはゲッターロボ。
- オーディション時、緊張していた沖佳苗はうまく演技出来ず、志水などからは「あまりうまくない」と思われていた。しかし熱意が人一倍強かったため、技量を見込まれた喜多村英梨とやわらかな声でかつキャリアのある中川亜紀子がサポートする形で布陣にした。これは初代やS☆Sも似たような感じである。また、沖も中川もプリキュアを演じる以前に他のシリーズでゲストもしくは準レギュラーで出演しており、奇遇にもS☆S37話で先駆けての共演となった。
- 桃園ラブ/キュアピーチ役の沖佳苗と言えば熱い漢前シャウトで有名だが、本当はもっと熱くしたかったらしい。アフレコでは気合を入れてアクションしながら芝居するので、東せつな/キュアパッション役の小松由佳は沖の足音が入るのを危ぶんでいた。
- イース様が、あっけなく騙されるラブを嘲って「バカな子……」とつぶやく台詞はファンはもちろんキャスト間でも話題になり、アフレコをトチッたキャストを「バカな子……」と茶化すのが流行した。
- キャラクターデザインを手がけた香川久はとにかく以前と違うものを求められ、最初は以前ようなキラキラしたハイライトから脱却し、キラキラ目を撤廃。しかし違和感があったため息子にハイライトのありなしどっちが良いかと聞いて、あるほうが良いと言われたため、あのようになった。（もし「なし」を選んでいたら全員がイースみたいになっていたかもしれない）
- ラビリンスの建物にバラバラに文字が描かれてるシーンがあるが、繋げると『ミックミクニシテヤンヨ』に見える。見えるだけで意図的にやったのかどうかは微妙だが、当時はかなり話題にされた。
- 本作から「スマイル」までのエンディングの振り付け及びカオルちゃんの声を担当したタレントの前田健が2016年4月26日に虚血性心不全により44歳の若さで急死した。シリーズのメインキャストの逝去は「S☆S」のチョッピ役の松来未祐に次いで二人目となり、共演していた沖佳苗と小松由佳、他のシリーズからは「Go!プリンセス」の春野はるか/キュアフローラ役の嶋村侑等プリキュア声優を始め、本作主題歌歌手の茂家瑞季や林ももこ、以降のEDで前田の振り付けを受けた工藤真由・池田彩・吉田仁美、プロデューサーの梅澤淳稔やキャラクターデザイナーの香川久など、プリキュアシリーズに携わった数多くの関係者が彼の死を惜しんだ。同年5月に行われたBD-BOXの発売記念イベントの終わりでも前田の急逝から間もないことも有り、沖が前田の事について言葉を詰まらせながらも語り、公私ともに前田と仲のよかったタルト役の松野太紀も目を潤ませていた。
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関連項目
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- Yes!プリキュア5GoGo!（前作）
- ハートキャッチプリキュア！（次回作）
- フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?
- プリキュアオールスターズ
- プリキュアの一覧
- 東映アニメーション
プリキュアシリーズ
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- 蒼乃美希
- 桃園ラブ
- 山吹祈里
- ラブせつ
- ミユキさん
- 管理国家ラビリンス
- フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?
- シフォン(フレッシュプリキュア!)
- タルト(フレッシュプリキュア!)
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