ブラックシンカリオンとは、テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』及びタカラトミーから発売されているロボット玩具シリーズに登場するロボットである。
概要
シンカリオンと対を成す黒いシンカリオン。地の底より這い上がりし種族・キトラルザスが操る漆黒の新幹線の正体。シンカリオンと同じく「ブラックシンカギア」と「ブラックShinca」により新幹線形態からシンカリオンへと変形する。圧倒的な機体性能を有しているだけでなく、7種類もの武器を操り、さらには2段階のモードチェンジまで可能という恐るべき機体である。
新幹線時(漆黒の新幹線)は、神出鬼没に出現し黒い粒子を散布させて巨大怪物体を生み出す。新幹線モードからシンカリオンに変形する際に走る光のレールは通常のシンカリオンの緑色とは違い紫色のレールを走行する。漆黒の新幹線は他のシンカリオンと同様に3両編成となっており、通常のシンカリオンモードの変形方法も先頭車両が上半身、後尾車両が下半身に変形することで本体を構成する。見た目はE5はやぶさと似ているが、ダークヒーロー的な雰囲気を醸し出している。中間車両は7種類の武器を収納する武器庫となっている。
当初は開発者であるドクター・イザから使用を禁止されていたが、エージェントの1人セイリュウが運転士として操り、その圧倒的な戦闘力でシンカリオンたちを苦しめる。また、カイサツソード・フミキリガン・シャリンドリル・フミキリシュリケンに準じた装備を持っており、アニメの中ではかなりの強キャラとして描かれている。キトラルザスのためのシンカリオンだが、セイリュウ以外は運転することができないらしく、トラメが乗りこもうとしたときは適合率の低さから乗車することができなかった。
実に3度に渡ってシンカリオンと激しい戦闘をおこなっており、通常モードのままでもシンカリオン数機がかりでも太刀打ちできないほどの圧倒的な戦闘力の差を見せつけている。カイレン一派が本格的に戦闘に参加するようになった第4クールまではキトラルザスにとっての最強の戦力であり、シンカリオンにとっての最大の敵であった。
セイリュウが速杉ハヤトたちの仲間になった後は、新幹線超進化研究所・大宮支部が管理するシンカリオンとなり、新たな力に目覚めたセイリュウの適合率の上昇によってブラックシンカリオン 紅に進化するようになる。それでも、通常時はブラックシンカリオンの姿で出撃しており、セイリュウにとってもソウギョクに奪われたときにはショックで記憶喪失になるほど愛着のある機体となっている。
他のシンカリオンと違って架空の新幹線がベースであり、アニメオリジナルとして初めて登場した機体である。敵機体ではあるが人気が高く、玩具版は各所で品切れが続出する程の大ヒット商品となった。
ブラックシンカリオン・ドラグーンモード
ノーマルモードからさらに変形し、竜騎士の姿になったモード。ブラックシンカリオンの上半身と下半身が分離した後に全装備と中間車が合体し、ドラゴンの姿になる。そのドラゴンの尾と後脚が分離した後部に下半身が変形した後部車両が合体。さらに後部車両に後脚だったパーツが合体、ドラゴンの背面にブラックシンカリオンの上半身が合体し、右腕にドラゴンの尾となっていたダークシャリンドリルを装備する。この時点でヘッドギア以外は余剰パーツがなくなる。
エージェントたちが人間の進化の力を理解したとき、24話でセイリュウがイザから与えられた新たなる力。ドラゴンによって通常形態を大幅に上回るスピードと飛行能力を獲得し、猛スピードで空中を縦横無尽に駆け回り敵を翻弄する。そのため、開けた場所での戦闘を得意とする。超進化研究所は、ドラグーンモードの機動力を抑えるために大宮支部の地下に転送して戦う作戦で対応した。
桜島突入作戦の際には、独断先行によってピンチに陥った800つばめを救出するのに役立っている。
ブラックシンカリオン・バーサーカーモード
25話でイザから授かった新たなモードチェンジ用のブラックShincaをブラックシンカギアに挿入し、変形した姿。他の2つのモードの力を遥かに凌駕するブラックシンカリオンの最強形態である。
ドラグーンモードからノーマルモードに再変形後、ドラゴンを構成していた全装備(中間車両を除く)を鎧として装着する。ダークドラゴンナックルはつま先に装着され、脚パーツにダークミサイルポッド、腕パーツにダークフミキリガンを装備。ドラグーンモードの頭部パーツは肩アーマーとなり、ダークシャリンドリルと合体したダークスワローウイングを背中に装着。両腕に二刀のダークカイサツソードを持ち、ヘッドギアを装着することで変形が完成。イメージとしてはN700Aのぞみのアドバンスドモードへの変形に近い。
二本の剣と無数のミサイルを装備したうえ、7種類もの武器をフル活用することで遠近どちらの敵に対しても圧倒的な力を持つ最強・最悪のモード。地下実験場での戦いでは、N700A、H5、800の三機がかりでも歯が立たず、N700Aは戦闘不能にまで追い込まれている。E5×500とも互角以上の戦いを繰り広げ、超進化研究所の総力を結集させた二度目の超グランクロスで何とか撤退させることができた。ただ、超進化研究所が受けたダメージは大きく、痛み分けともいえる結果となった。
ゲンブが殺害されたことで怒りに燃えるセイリュウが3度目の戦いを挑むが、このときはE5×ドクターイエローの高い機体性能に圧倒され敗北。このときセイリュウがハヤトと分かり合ったことでキトラルザスを離脱し、シンカリオンチームの仲間となる。
大宮支部所属の機体となってからは、紅が主力となっていたため登場することはなかったが、ブラックシンカリオン オーガとの決戦で、1人で戦うことを決意したセイリュウが久々にバーサーカーモードを採用。桜島の地下で激しい戦闘を繰り広げた。
必殺技・武器
- デスグランクロス
- ノーマルモード時の必殺技。E5はやぶさのグランクロスと同様に胸部から粒子ビームを繰り出すが、その威力はE5のグランクロスを上回っている。
- ダークカイサツソード
- E5はやぶさとH5はやぶさの必殺技をコピーしたもの。バーサーカーモードの場合は、片刃が赤熱する近距離ダガータイプである二刀流。最初の戦いでは、剣の一振りだけでグランクロスを跳ね返した。
- ダークフミキリガン
- E6こまちの必殺技をコピーしたもの。
- ダークシャリンドリル
- E7かがやきの必殺技をコピーしたもの。
- ダークフミキリシュリケン
- E3つばさの必殺技をコピーしたもの。
- ダークドラゴンナックル
- バーサーカ―モード時に使用するN700Aのぞみの必殺技をコピーしたもの。
- ダークスワロウウイング
- バーサーカーモード時に使用。800つばめと同じく飛翔を可能とする。
- ダークミサイルポッド
- バーサーカーモード時の必殺技。全方位に大量のミサイルを放つことであらゆるものを破壊する。
- ドラゴンレールアタック
- ドラグーンモード時の必殺技。レール軌道に乗りながら火球を連続で放ち突進する。
- ヘルグランクロス
- バーサーカーモード時に放つ最強にして、最凶の必殺技。『デスグランクロス』を上回る威力の粒子ビームを放つことで全てを放つ。E5×500の超グランクロスと違って電力の消耗という問題はないため、複数回使用することが可能である。
関連動画
関連静画
関連商品
- プラレール 新幹線変形ロボ シンカリオン DXS08 ブラックシンカリオン
- プラレール 新幹線変形ロボ シンカリオン シンカリオン超進化マスコン ブラックシンカギア
- MODEROID 新幹線変形ロボ シンカリオン ブラックシンカリオン
関連チャンネル
関連項目
外部リンク
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