マイケル・ムーアとは、アメリカのドキュメンタリー映画監督である。
概要
強い権力をもった人や大企業のトップにもアポなし突撃取材を繰り返し、過激かつ考えさせられる映画を作り続ける戦う映画監督。
彼の登場によって、アメリカでドキュメンタリー映画というジャンルが大きく開拓されていき、急激に注目が集まっている。彼の活躍以降、後進のドキュメンタリー映画監督も続々と誕生しており、現在世界で最も有名なドキュメンタリー映画作家の1人と言える。
主にアメリカ国内の問題や戦争、貧困などについて取材している。アメリカの保守層・右派に喧嘩を売りまくり、ひいては資本主義全体についての問題提起をしている。
2003年、アメリカの世論がブッシュ万歳&イラク戦争賛成ムード一色だった時に、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞の受賞舞台でブッシュ批判・戦争反対声明をしたため、全米から大ブーイングを受けた。が、何が正しかったのかは後の歴史が証明した通り。
2011年、ウォール街で始まった『Occupy Wall Street』を支援したり、ウィキリークスを応援したりと、怖いもの知らずとも言うべき活躍を繰り返し、リベラル派から熱く支持される一方で保守派の目の敵にされている。
主な作品
- 『華氏911』 - 同時多発テロへの対応・イラク戦争の開始という、ブッシュ政権の大きな仕事の2つを取り上げ、そのダメっぷりを徹底的に攻撃して、ブッシュ再選を阻止しようとした作品。
カンヌでパルム・ドールを受賞し、全世界で2億ドル以上の興行収入を記録したが、ブッシュの当選は止められなかった。 - 『シッコ』 - 皆保険制度が無く、保険を受けられない低所得者が次々に医療破産して行く、アメリカの医療制度の異常な実態を暴く。先進国で国民皆保険制度が無いのはアメリカのみであり、導入されている他の国ではどれだけ医療の負担が軽いかという事実を、アメリカ国民に見せようとした作品でもある。
皆保険制度を意地でも導入したくない保険各社に、果敢に取材を試みている。 - 『キャピタリズム マネーは踊る』 - サブプライムローンの崩壊によって家を失った人々から、ウォール街を牛耳る富裕層と資本主義の淀んだ部分に切り込む。装甲車でウォール街に乗りつけるラストシーンは圧巻。
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関連項目
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