マチ★アソビとは、徳島で開催されるアニメ・ゲームのイベントである。
概要
2009年10月より、ufotableとufotable徳島スタジオが企画制作しているアニメやゲームのイベント。2019年からは音響制作会社スタジオマウスが企画制作を担当している。
2011年までは年三回の開催。2012年からは年二回開催されており、秋の回にはNewtype編集部と徳島県にぎわいづくり課を中心とした「アニメ映画祭実行委員会」が主催する「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード」が開催されている。
主に徳島駅前のポッポ街商店街や東新町商店街、新町川周辺から眉山ロープウェイ、10月開催時は眉山山頂においてもイベントが開催されている。
基本各イベントは参加無料で一部イベントは有料となる(映画館「ufotableシネマ」で催すイベントでは施設使用料としてワンデイパスを購入する必要あり)。また、マチ★アソビ期間中の眉山ロープウェイはアニメのキャラクターによるガイドアナウンスが流れる仕様となっている。 このほか、新町川の無料ひょうたん島クルーズでは、橋桁の下に巨大なイラストが描かれる。
声優やアニメ関係者との距離が非常に近いことがイベントの特徴で、アニメイベントとしては非常に珍しい形式をとっている。そのため、都市部で行われるイベントとは違うアットホームな空間が売りで、それを目当てに来場するリピーターも多い。
イベント情報の発表はクライマックスランの1週間前となり、さらに、当日にゲリラ的にイベントが開催されることも多いため、総合Pの近藤光か各公式のTwitterをフォローしておくことが大事である。また、行きたいイベントが重なる場合も多いため、Twitterで情報を集めながら行きたいイベントを取捨選択する必要がある。なお、いくつかのイベントは情報サイトGIGAZINEに掲載されるため、行きたいイベントがみられなかった方はチェックしてみるのもいいかもしれない。
2014年2月、「第4回地域再生大賞」にて主催の「アニメまつり実行委員会」が優秀賞を受賞。6月には「第50回徳島新聞賞」にて「特別賞」を総合Pの近藤光が受賞している。また、 2017年8月、アニメツーリズム協会による『2018年版 日本のアニメ聖地88』にイベントとして「マチ★アソビ」が選ばれた。
徳島県の調査では、最終3日間の集客はvol.20にて8万4000千人。2014年以降の春の回に関してはGW期間中の県内主要観光施設の観光者数において本イベントが最も観光者数が多く、 2017年10月のvol.19において来場者が使った金額は約9億5000万円、徳島県内への経済波及効果は約7億3000万円にのぼる。来場者は20代が約41%で最も多く、県外が57.9%、県内は41.3%と、県外のアニメファンを呼び込むのに成果を挙げた。また、52.2%が4回以上参加しており、リピーター率は高く次回も参加したいと答えた参加者が94.2%と高い満足度を獲得している。
課題
- 会場スペース
- イベントが実際に行われているのは東新町商店街や眉山山頂を中心に狭い範囲に限られている。徳島そごうや駅ビルクレメント等の大型施設による本格的な協力は得られておらず、限られた会場スペース内においての混雑緩和や会場規模の拡大が今後の課題となる。また、会場のひとつであるポッポ街、東新町はシャッター商店街として有名な場所であり、イベント等で貸し出している店舗を除き、多くの店は開店休業状態のため、グッズは基本的に川沿いのパラソルショップでしか買うことが出来ない。
- 交通・観光・宿泊施設
- ターミナル駅である徳島駅周辺や徳島の空の玄関口でもある徳島阿波踊り空港から会場までは若干距離があり、会場以外の観光地へのアクセスの便は悪い。これに加えて徳島観光における課題とも言われる宿泊施設の少なさが追い討ちをかけており、遠方からの集客を事実上拒んでいるに等しい状況にある。実際、2017年の徳島県への宿泊者数は全国最下位であり、マチアソビにおいても日帰りが62.9%と高いのが現状である。しかし、2018年の観光庁の発表によると徳島県への宿泊施設および宿泊者数は徐々に伸びてきており、今後の宿泊者数の増加が期待されるとともに交通網の改善が大きな課題となる。
- その他
- vol.1の頃は来場者数が1万2000人であったが、現在は8万人を超える来場者が訪れている。そのため、ごみを道端に捨てるなどマナーを守らない来場者が増えてきたことが観光協会から指摘されている。また、vol.20では女性声優へのストーカー行為をTwitterに投稿した男性ファンがネット上で炎上し、徳島県の飯泉嘉門知事と近藤総合Pが、署名入りで注意喚起の声明を発表、同時に徳島中央警察署へ男性ファンの特定と注意喚起を要請する事態へ発展している。これに対しマチ★アソビの運営方針が変わることへの心配の声が上がったが、現在、運営方針の変更はない模様である。今後、このような事件を未然に防止するための対策を行うことが課題である。
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関連項目
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