三塁手(サード)とは、野球・ソフトボールにおいて三塁周辺を守備する内野手。守備番号は5。
概要
内野手の中では守備の負担が小さめ、特に体力面の負担は全守備位置の中でも最楽とされる。
二塁手・遊撃手と比べて自分だけで守るべき範囲が狭く、各塁のうち三塁にランナーが到達することは最も少ないため一塁手よりもボールに触る機会が少ない、そして外野手よりも攻守交替時のベンチとの往復距離が短くて済むのがその理由。
よって、一塁同様に、守備よりも打撃に優れた選手に任せることが多いポジションの一つ。他の内・外野手との連携プレーの必要も少な目なので、プロ野球では言葉が不自由な外国人選手を起用することも多い。晩年になって運動能力が低下し守備範囲が狭くなった選手が、守備負担の減少のためにサードにコンバートされることも良くある。
そんな三塁手の適性だが、主に右打者が引っ張った強烈な打球を最も近い位置で受けるため、鋭敏な反射神経とそうした打球をスムーズに捌く技術、及び最も一塁より遠い定位置から速く強く正確に一塁手まで届く送球が求められる(因みに、古くはそうした火の出るような強い打球が飛んでくる場所という意味で、三塁をホットコーナーと呼ぶ習慣もあった。最近は死語気味)。
他にも、相手チームがバント作戦をとったときに三塁前の位置から一気に本塁近くまで前進することで威圧牽制を仕掛けたり、バントされたゴロ球を素手で掴んで一塁に放り投げ仕留めるプレーも、三塁守備の見せ場の一つと言えよう。
主な三塁手
現役(2021年シーズン)
元三塁手、三塁を守ることもある選手
- 明石健志(ソフトバンク)*近年は一塁手、二塁手
- 川端慎吾(ヤクルト)*近年は一塁手、代打の切り札
- 銀次(楽天)*近年は一塁手
- 栗原陵矢(ソフトバンク)*近年は主に外野手
- 佐藤輝明(阪神)*主に外野手
- 鈴木大地(楽天)*二塁手、三塁手を経て現在は一塁手
- 筒香嘉智(MLBパイレーツ)*近年は外野手、一塁手
- 堂林翔太(広島)*近年は一塁手、外野手でも出場している
- 堂上直倫(中日) ※本職は三塁手だが、二塁手での出場が多い
- 福田永将(中日)*近年は一塁手
- 中島裕之(巨人)*遊撃手、三塁手を経て現在は主に一塁手
- 中村奨吾(ロッテ)*現在は二塁手
- 西川龍馬(広島)*現在は外野手
- ゼラス・ウィーラー(巨人)*巨人では主に一塁手と外野手
- ブランドン・レアード(ロッテ)*現在は主に一塁手
OB
- 新井貴浩
- 新井良太
- 有藤道世
- 石井琢朗
- 今江敏晃
- 江藤智
- 小笠原道大
- 落合博満
- 掛布雅之
- 衣笠祥雄
- 小久保裕紀
- 小玉明利
- 小谷野栄一
- 島谷金二
- 進藤達哉
- 高須洋介
- 高田繁
- 田代富雄
- 鳥谷敬
- 長嶋一茂
- 長嶋茂雄
- 中西太
- 中村紀洋
- 畠山和洋
- 初芝清
- 原拓也
- 原辰徳
- 廣瀬純
- 藤井亮太
- 藤村富美男
- 二岡智宏
- 古屋英夫
- 松永浩美
- 宮本慎也
- 村田修一
- 森野将彦
- アーロム・バルディリス
- アレハンドロ・メヒア
- 李杋浩
記事のあるMLBの選手
架空選手(作品名順 ※二次創作は下に置く)
- 三荻野球五(アストロ球団)
- 橘英雄(H2)
- 田島悠一郎(おおきく振りかぶって)
- 重吉建(キャットルーキー)
- 星一徹(巨人の星)
- 坂東真一(空中ブランコ)
- 矢部慎也(コンビネーション)
- 東條小次郎(実況パワフルプロ野球)
- 才賀侑人(実況パワフルプロ野球)
- 加瀬英二(ストッパー毒島)
- 月映巴(大正野球娘。)
- 岩鬼正美(ドカベン)
- 猿野天国(Mr.FULLSWING)
- 獅子川文(Mr.FULLSWING。)
- 花岡祐平(緑山高校)
- ギブソンJr.(MAJOR)
- 長島茂雄(4番サード)
- 新庄慶(ROOKIES)
- 平塚平(ROOKIES)
- 高見樹(ONE OUTS)
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関連項目
脚注
- *日本野球機構>2021年度 公式戦成績>球団別個人成績>個人守備成績
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