上海人形とは、東方Projectのキャラクター、アリス・マーガトロイドの人形の使い魔。
二次では「アリスの人形」の代名詞的に上海人形と呼ばれることが非常に多い。
→東方Projectの登場キャラクター
この記事では上海人形だけでなく「アリスの人形」についても記述しています。
概要
上海人形とは多くの場合、アリス・マーガトロイドが常に侍らせている人形の一体のことを指す。しかし公式設定におけるアリスと使用する人形との関係は曖昧であるため、名前性質を含めて殆ど二次設定で形成される。見た目も神主デザインのものと黄昏デザインのものの二種類がある(上の絵は黄昏デザイン)。
原作での上海人形
一次設定では人形固有の名前というよりは人形の種類、あるいは技名という方が近い。
名前の初出は妖々夢のstage3でアリスが使用する最後のスペカ名咒詛「魔彩光の上海人形」である。
この際アリスは複数体の人形を使用して攻撃しており、また使用する人形も他のスペカの人形と同じ妖精状の羽があるがある赤い服の人形であったため、人形の名前ではなくあくまでもスペカ名であった。
そして、永夜抄にてアリスが使い魔としているのがこの「上海人形」であった。
アリスは大量の人形を同時に操ることができるにもかかわらず、永夜抄では上海人形ただ一体だけを使い魔としていた。
このことから上海人形を二次で特別な人形として捉える事が多くなったと思われる。
地霊殿で魔理沙に貸し出していたものもこれと同様のデザインであるが、
アリスの多面攻撃設定を反映し最大8体(他のキャラの2倍)もの人形が使用可能となっている。
黄昏フロンティア製作の萃夢想と緋想天でのアリスは上記の絵のような人形を使用しており、アリスの立ち絵にも同デザインの人形が一体描かれている(ただし、萃夢想の立ち絵のものは首を吊っているため、蓬莱人形という説もある)。
ちなみに、旧作である怪綺談stage3でアリスが登場した時も、二体の妖精状の何か(設定は一切不明)を連れていた。
アリスの人形
「上海人形」の詳細は不明だが、より大きな括りの「アリスの人形」についての構造や機能、またそれに関わりそうな描写は実は原作には数多く存在している。しかし曖昧な部分も多く、原作の細かな描写を一つの文章に纏めようとすると不自然になるため、ここでは分けて記述していく。
- 人形はアリスの手作り
東方文花帖(書籍)ではアリスの操る大量の人形は、全てではないが殆どがアリスの手作りであることが語られている。多くの人形が手作りであることには緋想天で萃香も「ほんとすごいねぇ」とも。作者のアリス自身が幻想郷でもピカイチの器用さを持つため、一人でそれだけのことが出来ても不思議ではないだろう。これらの人形は特別なものではなく、いたって普通の人形が多いとされている。
またアリスは人形を精密に操れるのだが、人形に人形は作らせず自らの手で行うことにしている。 - アリスには自律人形を作る目標がある
「一人で物を考えて一人で動く人形」を作ることを目標にしている。定期的にアリスが命令を与えれば「それなりに動く人形」を作ることが限度であり、日々修行と研究の繰り返しが行われていることが文花帖で語られている。
因みに、自律人形自体は既に世に存在するもので、アリスも昔に何度かみたことがあるらしい。
しかし時が過ぎた非想天則時になると、アリスは「自分で考える人形より、自分で操った方が便利なような気がしてきたわ」と話している。これはもう自律人形を完成させてしまった後の感想なのか、考え方が変わってきているのか、定かではない。 - 人形は非常に多機能・高性能
人間に出来ることは殆どが人形で可能である。家事の大半は人形がしている。
ゲーム中の描写では、弾幕として人形から弾やレーザーを放つ事ができる。緋想天等の場合では剣や槍や弓も操る。火薬を内部に仕込んだものや魔力を込められたものは「リターンイナニメトネス」「大江戸からくり人形」等で爆発させたりもしている。アリスはそれらを同時・大量に展開する事ができ、連携させたり非同期で操ったり、人形に人形を操らせる事すら出来るため、魔理沙と阿求にはとても操っている様には思えないと言われた。
地霊殿では人形がカタカナで喋ったりしている。 - 人形はどこまでアリスが操っているのか
求聞史紀によると、全部自分で操っているとアリス自身が(魔理沙に)説明しているようである。
しかしこれだけだと勘違いしやすいが、自律人形についての項目で説明されていた様に「常に全てを」アリスが操っているわけではない。
定期的にアリスが命令すれば自律人形の様にも動かせるとされる。それがどのような仕組みなのかは公式では説明されていないが、二次では人工知能やロボットのようなイメージで、あらかじめ掛けられた魔法によって出来る範囲のことは命令だけで出来る域にあるのではないか等と云われているようである。
三月精でアリスは口頭で人形に指示を出しており、手動で操作している様子が無い。またアリスの命令に不満があるような態度を取ったりしている。
因みに香霖堂では、人形を式神の様なものと勘違いした魔理沙に対して、霖之助が「そういう事もあり得るかも知れないが、今の幻想郷では人形は式神たり得ない」、「人形は紐や魔法で操作する必要がある。式神は命令するだけでよい」と説明している。
この説明を聞いた魔理沙は、「って事は、人形と会話するのも、そう見えるように操っている訳か。さもしい一人芝居だ」と感想を述べた。
どうやら霖之助の知識・認識の中では、今の人形は「常に全てを」誰が操る必要がある(自律人形はまだ存在しない)もののようだ。 - アリスの人形には精神、心がある
花映塚の永琳の説明で、操ることができる人形には精神、魂があり「心」をもっているという。しかし「身体」がない。
逆に、勝手に髪が伸びたりする人形は「身体」はあるが「心」がないものだという。
具体的にどの様な理屈なのかはやはり不明であるが、興味深い内容である。
また非想天則でもチルノに「あんたの人形には心が詰まってるのよ」という台詞がある。
また、人形にはいろんなものが宿る、人の形をしたものには心が宿る、それは妖怪と何が違うのかしら。という霊夢や紫の台詞も興味深い。
二次設定上での上海
二次では一体の人形の固有名とされる場合が多く、その多くが黄昏デザインであるが、神主デザインであったり、黄昏デザインに神主デザインの羽根を持っていたりする。単に命令に従う道具扱いだったり、物を越えた仲間であったり関係は様々であるが、基本的には空を飛んでアリスに常時同行するお気に入りの一体として描かれる。
リアクションを取ったり、首をひねって考え込んだりアリスに相槌を打ったりと、極めて優れたAI(あるいは魂や心)を持ち曲がりなりにも自分の意思を持っているものが多いものの、人語を話せる場合は少なく代わりに「シャンハーイ」と鳴く。蓬莱人形は「ホラーイ」と鳴く。
しばしば「アリスが全部操ってる筈だからこれはおかしい」などと無粋なツッコミが入るが
そもそも求聞史紀と文花帖とでアリス自身の説明が異なっているため公式設定は確定していない。
また、三月精での様子から、既に半自立人形を実用化している可能性は十分にある。
ちなみにMUGENにも参戦しており、上記の解釈の差からかは不明だが、
アリスが後ろから支援するタイプと独立して戦うタイプがそれぞれ存在する。
お絵カキコ
関連動画
関連商品
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- 7
- 0pt