主観(英:subject)とは、①‹哲›ものごとを認識する働き②私個人の意見という意味。
哲学的意味
認識の主体のこと。ものごとを知る働き、その働きを持っているもの。精神活動には違いないが、それがどんな精神であるかについては色々論じられて、純粋自我、超越的自我・意識と概念化された。
主観的観念論
ジョージ・バークリー
「存在することは知覚されることである」。われわれは観念の世界に閉じこもって暮らしており、その外に出ることは出来ない。あるものが存在するということは、それが存在すると感じられることなのである。したがって、世界は我々の意識と切り離して別個に論じることは出来ないと唱えた。
イマヌエル・カント
「純粋理性批判」の中で、人間は主観から離れて<物自体>を知覚から離れて、認識はできないとする。これをカントは<認識論的主観主義>と呼び、「対象が我々の認識に従うと考えることによって、形而上学の課題において、よりよく成功し得るのではないか」と説明している。
主観主義
人間の知識を、一人の人間が知り得たもの、感覚、知覚、経験などに限り、それ以上の万人に共通な客観的知識を認めない立場。一人ひとりの人間の知識を認めるが、基本的には各々の知識は違うものと考えるゆえに、相対主義になる。経験主義から当然帰結する立場。より推し進めると独我論に陥る。
価値論
道徳的・芸術的価値は各個人それぞれの、対象に対する感情の度合いを示すとする立場。したがって同じ行為に対する統一的な評価基準はなく、各人がそれぞれに善悪、美醜を決めるべきだとされる。
映像
主観映像、POV(point of view shot)。映画やビデオなどで、撮影者・登場人物の視点で撮影された映像。登場人物の視界を視聴者が共有できるため、現実感があり、迫真性が高い。ホラーやドキュメンタリー風の作品、アダルトビデオなどで用いられる。ゲームでも一人称視点・一人称シューティングといった、アクション性のあるゲームで使われる。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt