先導アイチ単語

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センドウアイチ
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 先導アイチ

先導アイチとは、TVアニメカードファイト!! ヴァンガードシリーズヒロイン主人公である。

担当声優は、代永翼日本語版) / James Beach英語版)。
 

ネタバレ注意

この記事にはアニメネタバレが含まれています。
閲覧には注意してください。

 

概要

この物語主人公。気が弱く、おどおどしがちだが優しい心の持ち
いじめられっ子だったが「ヴァンガード」と出会ったことで前向きになり、人間としても成長していく。
櫂のことを尊敬していて、櫂と戦い、認められることを一番の標にしている。

TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイトexitより引用

後江(ひつえ)中学校に通う中学3年生。誕生日6月6日双子座で、血液型B型先導エミがいる。
幼少期から気が弱く、通っていた宮地学園初等部ではイジーメに遭い、学校の中でも外でもいつもボロボロだった(その後、見かねたの勧めで別の学校転校する)。そのころ櫂トシキと出会い『ブラスター・ブレード』を貰い受け、強い自分をイメージするよう諭される。しかし、その4年後である物語本編でもクラス雑兵呼ばわりされたり、カードカツアゲされたりとあまり変わっていない様子。

櫂から『ブラスター・ブレード』を受け取った後、彼はすぐに引っ越してしまったが、その4年後のある日、森川カツミに奪われたブラスター・ブレードを取り戻すために向かったカードショップカードキャピタル」にて再会。その後、櫂とファイトすることを見て構築したデッキで彼にファイトを挑み、見事勝利を収めた。以降は森川たちともファイトするなど、良好な関係を維持している。

まるでひなが刷り込みでにくっついて回るように、事あるごとに櫂の動向を気にする…というか、アイチがヴァンガードをやる、ほぼすべての理由が櫂に起因している。4年前に櫂からもらったカードを後生大事にとっておき授業中に眺めたり、櫂との初めてのファイト後に授業中で使用された島崎藤村の「初恋」だったり、そのあと公園で「」を眺めていたり…乙女すぎっぞ!

少し背伸びをした中学生らしい、痛々しさのある前口上で切り札を切ることに定評があり、視聴者からはよく、「いてててててて」とコメントされてしまう(通称「痛ライド」)。が、雑兵すぎる普段の姿とは裏強いプレイングでヴァンガードファイトをする姿はとても々しい。まるで男の子のようだ

もう一度言うが、ヒロインではない。主人公なのである。
だが、ラジオにてアイチ役の代永翼が直々に「ヒロインだから」と発言するなど、半ば認状態。仕方ないね

月刊ブシロード付録によれば、彼の下の名前漢字を充てるならば「を智る」と書いて「智」と原作者がっている。

第3期「リンクジョーカー編」

第2期のVFサーキットから数ヵ後、高校生になり、戸倉ミサキと同じ宮地学園高等部に進学した。クラスは1年A組。
少し背が伸び、を切って男の子らしくなっている。だが、ヒロインは衰えておらず、むしろ上がっている。

進学校宮地学園ではヴァンガードを嗜む生徒は少なく、学園生活染めていなかったアイチだが、充実した学園生活を送るため、「カードファイト部」という部活を立ち上げようと自ら動き始める。
転校してきた立凪コーリンや、ヴァンガード興味を持った石田ナオキ、アイチを尊敬する小茂井シンゴ、そしてチームメイトのミサキの4人を部員に加えてカードファイト部を設立し、生徒会の妨を乗り越えながら活動を開始する。もちろん部長はアイチ。こちらも参照 ⇒ アイチラ部

大会、PSYクオリアアジアサーキットなど、様々なことを経験したアイチは、以前のような気の弱さを感じさせず、自信に溢れ頼り甲斐のある姿へと成長している。
……が、ヴァンガード以外のことになると、少々頼りない一面を見せることも。

第4期「レギオンメイト編」

リンクジョーカー侵略を退けて世界平和が訪れた数日後、突如世界から然と姿を消してしまう。
単純な行方不明ではなく、『先導アイチ』の存在そのものが消え、アイチに関する記憶も櫂以外からは失われている。

その原因は、リンクジョーカー編において“虚無”に支配されていた立タクトを破った際、
虚無”から放たれた「シード」にあった。
シードリンクジョーカーであり、埋め込まれたファイターリンクジョーカーに取り込まれ、やがてタクト同様リンクジョーカー兵と化してしまう。
勝っても負けても闇堕ちという進退窮まった状態に陥り、アイチはシードを己ごと封印することで世界を守ろうとした。
しい仲間を敢えて避け、選んだカトルナイツに己の封印を守護してもらおうと考えたのだが、ある思惑により解き放たれてしまい・・・。

最後の決着は、絶望の闇の中で「違う!」とめ続けたあの男に託されることになる。

つまり事実上のヒロインである。

劇場版「ネオンメサイア」

櫂トシキダブル主人公として参戦。
全招待制大会「スクランブルメサイア」が開かれた中で、かつて櫂を導いた男・伊吹コウジとの遭遇。そしてやっぱり負ける消滅するブラスター・ブレード
アイチは襲い来る新たなリンクジョーカー「根絶者(デリーター)から地球を、惑星レイを守りきることができるのだろうか・・・!?

続編(第5期~)「ヴァンガードG」

G1期において、新主人公となる新導クロノと一だけすれ違った彼と思わしきシーンがある。
ずっと台詞はなかったが、葛木カムイの端末にて彼との通信記録が確認できる。

G2期「ギアースクライシス編」においてはアメリカに留学中(おそらくイェール大学と思われる)。伊吹との通話ながら遂に登場を果たす。
海外伊吹コウジの「Plan.G」に協しており、ラティ・カーティ[1]と待ち合わせていた。
そして「Plan.G」め「ギアースクライシス」の終盤に、ファイカを通じてストライドフォースを送り込む形で参戦。
共に居たラティだけでなく、かつてのQ4のメンバーや、協を仰いだと思われる清州アカネ[2]光定ケンジらと思われるライドイメージとともに、次世代のファイター達「チームトライスリー」に未来を託した。

そしてG4期「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」において、遂に本格出演することとなった。
宇宙学を専攻しており、そのためなかなか日本に帰ってこれなかったという。
1号店で現主人公である新導クロノと初めて顔合わせをし、伊吹の招集でクロノカムイ2号店に向かう際、過去擦れ違うだけだったの上で、過去の戦いで手に入れたカードクロノに託す。その後、伊吹ヴァンガード普及協会本部長仕事で遅れる中、クロノと初めてファイトを行う。

GNEXT以前の本編ではその行動ど描写されていなかったが、伊藤彰によるカトルナイツイメージボードにおいては、カトルナイツを裏切った経歴のあるラウルセラとの戦いが示唆されている。

漫画版

家族構成、宮地学園初等部→後江中学校宮地学園高等部という進学経歴、内向的で温厚な性格、初等部在籍時代にイジメに遭っていた過去、櫂と出会い『ブラスター・ブレード』を譲ってもらったこと、PSYクオリア覚醒する、高等部進学後にカードファイト部を設立しVF甲子園すことなど、基本的な部分の大半はアニメ版と共通している。

一方で、前の分け微妙に違う、が太い、赤面症の気があるのからめている描写が多い、ちゃんと男の子である主人公らしい、アニメ版よりも勝率が高い、PSYクオリア覚めたきっかけが違う、PSYクオリアが発動すると瞳の色がくなる、櫂が優しいためアイチが強くなることに固執してPSYクオリアに溺れることもない、チームQ4が結成されないためアジアサーキットには個人戦で出場している、コーリンウルトラレアや立タクトと知り合う時期がアジアサーキット式のタイミングである、三和のことを「三和さん」と呼ぶ……といった細かい違いも多く存在する。
また、アニメ版では進学校である宮地学園高等部に進学したという事実以外では特に言及されていなかったが、漫画版ではテストで95点を取るなど学業の成績が優れている描写が明確にされている。

カードファイト部としての活動中、立凪コーリンの失踪から彼の周辺の歯車が狂い出し、「PSYクオリアゾンビ」と化してしまった石田ナオキ敗北したことで自身も同様の症状に陥ってしまった。
しかし、伊吹コウジとの一戦で致命的な一撃と共に「デリート」を受けてしまうも、ダブルヒールトリガーにより敗北確定の窮地を脱したことで、己を保ったまま「PSYクオリアゾンビ」の支配から逃れることができた。

平和を取り戻した後は、アニメと違いVF甲子園優勝
しかし何か大事なことを忘れていたアイチたちだったが―――。

特徴的な台詞

デッキ構成

ユナテッドサンクチュアリの正規軍≪ロイヤルパラディン≫で統一されたデッキを使用。
ヴァンガードしゅしゅしゅだった序盤では、グレード3が1枚も入っていないようなセオリーも分からずに組んだデッキを使っていた。櫂トシキと4年ぶりに再会、そしてヴァンガードファイト勝利し『ブラスター・ブレード』を取り戻してから、アイチは多くのヴァンガードファイター、新しいカードと出会いながら成長し、今もデッキ良され続けている。
以下はに使用するカード

グレード0 ばーくがる グレード1 閃光の盾 イゾルデ
グレード0 ういんがる・ぶれいぶ グレード2 沈黙の騎士 ギャラティン
G0/クリティカル 幸運の運び手 エポナ グレード2 ブラスター・ブレード
G0/クリティカル 一般人未来の騎士 リュー グレード2 真理の騎士 ゴードン
G0/スタンド ふろうがる グレード2 ハイドッグブリーダー アカネ
G0/ヒール 世界樹巫女レイン グレード3 騎士王 アルフレッド
G0/ドロー まぁるがる グレード3 ソウルセイバー・ドラゴン
グレード1 小さな賢者 マロン グレード3 アルフレッド・アーリー
グレード1 ぽーんがる グレード3 マジェスティ・ロードブラスター
グレード1 ういんがる グレード3 爆炎の剣士 バロミデス
グレード1 若年のペガサスナイト グレード3 孤高の騎士 ガンスロッド

現在では『ブラスター・ブレード』をはじめ、『騎士王 アルフレッド』や『ソウルセイバー・ドラゴン』等がユニットになっている。切り札である騎士王 アルフレッドを最大限に活かすため、リアガード一杯コールし、手数とパワーで押す戦術をとる。この戦法はヴァンガードファイトの基本的な攻め方であり、勝ち方をわかりやすくイメージすることができる。

ブラスター・ブレード』は、アニメ世界では既に手に入れることの出来ない往年のレアカードと位置づけ。グレード2では『沈黙の騎士 ギャラティン』に次いで高いパワー9000であり、相手リアガードを退却させるを持っている。また、このカードを名しでサーチできる『孤高の騎士 ガンスロッド』や、『ふろうがる』、『ばーくがる』と共にこのカードにスペリオルライドできる『未来の騎士 リュー』など、たとえ手札にブラスター・ブレードくともフォローが利くようになっている。

初めての地区大会以降は、「乱舞」以降に収録されているユニットデッキに加えるようになる。また、チームカエサルとの合宿にて受けたアドバイスをもとに「勝利へのイメージ」を高め、新たな切り札である『ソウルセイバー・ドラゴン』とのシナジーも考えた構成へと良された。

第2期「アジアサーキット編」

封印された≪ロイヤルパラディン≫、≪シャドウパラディン≫の英雄解放するために立ち上がった騎士団、≪ゴールドパラディン≫で構成されたデッキを使用。
所属しているユニットの中には、かつてロイヤルパラディン及びシャドウパラディンに属していたユニットも存在する。

山札の上からユニットをスペリオルコールするを得意とし、ロイヤルパラディン同様展開に優れている。特性上呼び出すユニットランダムであり、状況に応じたユニットコールできるとは限らないが、条件やコストは軽いものが多く、展開ロイヤルパラディンのそれを上回る。味方が多いほど強くなるユニット、味方を退却させることでを発動させるユニットが存在するが、アイチは前者のカードを軸としたデッキを使用する。

よく使用するカード・切り札(第2期)

第3期「リンクジョーカー編」

第2期と同じく≪ゴールドパラディン≫で構成されたデッキを使用するが、「解放者(リベレイター)」の名を冠したユニットを中心としたデッキになっている。

の発動条件に「解放者」を定するカードが多数存在するため、デッキ内容はほぼ「解放者」で固まってしまうが、それらの効果は従来のユニットよりも非常に強である。

よく使用するカード・切り札(第3期)

第4期「レギオンメイト編」

第3期のクライマックスシードの侵蝕を受けてしまったせいか、所持デッキリンクジョーカーへと変化してしまう。
特に立つのが、侵蝕の“Я”同様リンクジョーカーの手に堕ちてしまったブラスター・ブレードの成れの果てブラスタージョーカー
自身のユニットを呪縛する必要はあるが、相手の全リアガードを呪縛した上でレギオンメイトを破砕、再ライドしなければ双闘できない状況に相手を陥らせる双闘メタともいえるを持つ。
収録パックには、マロンういんがるギャラティンさんといったブラスター・ブレード仲間を模倣したパチモノサポートカードが存在し、さながら兵版ロイヤルパラディンといった様相を示している。
ブラスタージョーカーを己に、そのレギオンメイトである《伴星の星輝兵 フォトン》を、自身に寄り添ってくれた立凪コーリンに見立てている。ユニット設定だとそいつが黒幕なんですがそれは

よく使用するカード・切り札(第4期)

劇場版「ネオンメサイア」

1期以来となる《ロイヤルパラディン》を使用。名称のない《ブラスター・ブレード》の使用も何年かぶりである。
櫂が託されて使っていた「探索者」デッキだが、非名称のカード較的多い。
また、序章でのファイトではまた別のデッキであり、懐かしいカード達が多く使われている。
本作のみの出番となる《探索アルフレッド・エクシヴ》がメインヴァンガードとなる。
そして、救世主たる者にを与える「メサイア」―――。

よく使用する切り札(劇場版)

G4期「ヴァンガードGNEXT」

ロイヤルパラディン》を使用。《ブラスター・ブレード》の名称を持つ新たなグレード3《ブラスター・ブレード・エクシード》を中心としたデッキであり、登場前後に発売したレジェンドデッキ『The Blaster “Aichi Sendou”』がこの時のアイチデッキ再現となっている。
ブラスター・ブレードカードがアイチのデッキメイングレード3となるのは1期ラスト以来であり、今までグレード3として登場していた「アルフレッド」や「ソウルセイバー」はGユニットとして登場する。

よく使用する切り札(GNEXT)

漫画版

アニメ第1期と同じく≪ロイヤルパラディン≫で構成されたデッキを使用する。
戦術や、物語とアイチの徴であるユニットブラスター・ブレード』が必ず入っている点もアニメと同様。ただし、漫画オリジナルユニットも多数デッキに入っており、逆にアニメでは染みの深い『騎士王 アルフレッド』『孤高の騎士 ガンスロッド』といったユニットはいない。
アニメ第1期終盤で活躍を見せた『アルフレッド・アーリー』は漫画版が初出。また、アニメ第3期終盤で同じく活躍した『解放モナークサンクチュアリアルフレッド』は、漫画版の『モナークサンクチュアリアルフレッド』が元となっている。

アニメ第2期に当たるエピソード漫画版には存在しない(アジアサーキットに参加している描写自体はある)ため、使用クランの変更はなく、一貫して≪ロイヤルパラディン≫であるようだ。

高校生編終盤では漫画オリジナルの『アークセイバードラゴン』を切り札として使用、伊吹コウジとの戦いではになった盤面から怒涛の展開で勝敗を決した。
この『アークセイバードラゴン』は初登場時はGユニットへの越と類似した言い回しがあったが、後にカード化した際に通常のグレード4となり、漫画での扱いも同様となる。

よく使用するカード・切り札(漫画版)

戦績

アニメ本編で勝敗がはっきり描かれている対戦成績のみを挙げる。
通算戦績は、56戦39勝17敗(第163現在)。(T)はタッグファイトを示す。

対戦相手 勝敗数 話数
櫂トシキ 2勝2敗 第1話-第2話
第67話
第153話-第154話
第162話-第163話
森川カツミ 2勝1敗 第3話
第51話
第112話
戸倉ミサキ 0勝3敗 第4話
第24話
第109話
葛木カムイ 4勝2敗 第5話
第12話-第13話
第68話
第86話
第92話
第151話
コーリン 3勝1敗 第6話
第43話
第92話
第157話
岸田オサム 1勝0敗 第8話
井崎ユウタ 2勝0敗 第9話
第121話
ニンジャマスターM 1勝0敗 第10話-第11話
大文字ゴウキ 2勝1敗 第14話
第21話-第22話
第78話
黒沢ヒカル 1勝0敗 第16話-第17話
堂グンジ 2勝1敗 第27話-第28話
第45話
第95話
新城テツ 0勝1敗 第31話-第32話
臼井ユリ 0勝1敗 第34話
三和タイシ 1勝0敗 第38話
パルファン 1勝0敗 第40話
矢作キョウ 1勝0敗 第41話-第42話
美童キリヤ 1勝0敗 第48話
光定ケンジ 1勝0敗 第55話-第56話
雀ヶ森レン 1勝2敗 第63話-第64話第65話
第80話-第81話
第123話-第124話
ジャック 1勝0敗 第71話-第72話
クリスタル 1勝0敗 第73話
クリストファー・ロウ 2勝1敗 第74話-第75話-第76話
第100話
第105話
キジ 1勝0敗 第79話
テレンス・ラウ 1勝0敗 第87話-第88話(T)
蒼龍レオン 1勝1敗 第90話-第91話(T)
第103話-第104話
六月ジュン 1勝0敗 第97話
石田ナオキ 2勝0敗 第105話
第126話
金剛イッキ 1勝0敗 第108話
立凪レッカ 1勝0敗 第115話
タクト 1勝0敗 第160話-第161話

「負ける」主人公とは

ホビーアニメ主人公、とりわけTCGテーマにした作品の主人公というのは(例外もあるが)往々にして「熱血で負け知らず」というキャラクターセオリーであった。
しかし、それとは逆をいったのが彼である。第1期での勝率は、負け越し先行を挟みつつ6割。ホビーアニメ主人公としてはかなり悪く、主人公補正ど効かないなども含めて非常に稀な例である(なお、少し前には同じTCGアニメで負け続ける主人公(『ライブオンCARDLIVER翔』)がいた。監督も本作と同じくが担当していた)。

もちろんアイチが負けてしまうのにも理由があり(デッキに「グレード3」のカードい、あっても1枚しかいなど)、ヴァンガードファイトをしたことも初心者常勝する事などあり得ないというリアルを表している。

だが、徐々に新しいカードデッキに加え、ヴァンガードファイトを重ねる度に成長していく主人公にカタルシス(ここ一番の勝負で勝った時の快感)を得るための演出と思えば、熱血で負け知らずの主人公絶体絶命危機を機転を利かせて逆転していく流れに等しい、熱い展開が待っているだろう。まるでヒロインのようなか弱い主人公が少しずつをつけて勝ち上がっていく姿、負け続けても「楽しかったです!」と健闘をたたえる健気さに、ペロペロ願望を増大させた大きなお友達心打たれた視聴者は少なくないはずだ。

なお、リンクジョーカー編では“Я”櫂に一度敗北し心身ともに危険な状態に陥り、劇場版ネオンメサイア」では伊吹コウジ敗北ブラスター・ブレードを失うなど、成長してからも大一番で負けるイメージがある。

闇アイチ

先導アイチ

闇アイチとは、PSYクオリアに溺れ、闇に堕ちた先導アイチのことである。

ことの始まりは第39話、地区大会でチームレグランス相手に「すごいですね(笑)」と言い放ったことに起因する。
それまでの気が弱くも心優しいアイチらしからぬこの強気な発言と、カードが聞こえるという感覚があったため最初は「病みアイチ」と言われていた。
しかし、地区大会決勝にて矢作キョウ相手に「あなたは負けますよ」、「はこのカードを使ってあなたに勝ちます」と言い放ち、更にはファイナルターンを宣言。そのターンと、定したカードユニットトドメを刺し、本当に勝利してしまう。を妖しくらせ雀ヶ森レンオーラわせたアイチに、キョウや他の相手チームメイトは恐れ慄き、Q4のメンバーや観客も困惑した。ウルトラレアスイコはここで、PSYクオリアだと断言している。

これによりアイチは自分は強くなったと意識するようになるが、それがレンと同じによるもので仮初の思い込みに過ぎないと知る櫂トシキには、「お前は弱くなった」と否定された上にチームQ4を離脱され、大きなショックを受けてしまう。

その後、カードショップPSYを訪れた時、現れたレンに「櫂くんに認められたい」という思いにつけ込まれ、「もっと強くなればいいのです」「これは君に強さを与える」という甘言に乗せられるまま、櫂にもらった『ブラスター・ブレード』が入った《ロイヤルパラディンデッキを捨て、対となる『ブラスター・ダーク』の入った《シャドウパラディンデッキを受け取ってしまう。

こうしてアイチは全に闇堕ちして、ブラスター・ダークを「分身」と呼び、PSYクオリアをためらいなく使うようになった。この頃にはもう、視聴者の間で「闇アイチ」の呼称が定着していた。

発言もファイトにおいては初期の雰囲気はくなり、話が進むにつれて相手チームだけではなく、同じチームのミサキカムイすら見下す尊大な態度をとるようになってしまった。

しかしアイチの根底にあるのはあくまでも「強くなって櫂くんに認められたい」という思いである。
(未だがあり、現時点での断定は難しいが)アニメでのPSYクオリアは、より強さを追いめる気持ちが高じた結果、んだ形で発現してしまうという印が強い。

そして、第49~50話にてついに全ての元凶であるがアイチとのファイトを買って出る。壮絶な戦いの末、クレイ大地イメージの中でアイチにの強さとは何たるかを『ブラスター・ブレード』と共に説き、アイチのを覚ましたことで、アイチは元の心優しい性格を取り戻し、同時にロイヤルパラディン使いとしても復帰した。

大会決勝雀ヶ森レンとの大将戦では、PSYクオリアを使わないことを決意するが、レンの櫂への侮辱に昂し、PSYクオリアが発動、再び闇アイチへと変貌してしまう。
櫂の必死の呼びかけでを抑え込むも、「本当の自分」とはどちらなのか思い悩むアイチ。彼が出した答えは、に溺れてしまう自分、それが嫌だと思う自分──どちらも本当の自分であること、対立するはずの二つを認めてこそ、本当の強さなのだということ。
アイチはその明でもある騎士マジェスティ・ロードブラスター』にライドしてレンを打ち破った。

ちなみにPSYクオリアを使う度に、ファイト後に気を失ったり、頭痛を覚えることがある。これはレンと違い、アイチはが発現してからの日が浅く、まだを制御しきれていないために生じる副作用のようなものと思われる。だが、これについても偽は定かではない。

なお「闇○○」という呼称は、おそらく遊戯王の「闇遊戯」「闇バクラ」といった第2の人格に由来する。もっともアイチの場合は、第2の人格が発現したわけではない。

特徴的な台詞(闇アイチ時代)

  • すごいですね(笑)
  • あなたは負けますよ
  • 駄口をいてる暇があったらファイトを進めてください
  • さあ、イメージしてください。圧倒的なの前に敗北するあなたの姿を!
  • ロイヤルパラディン仲間の使い方って、ゆるかったんですね
  • 君のが聞こえたよ…
  • 随分と嫌われちゃったみたい…
  • 強くならなくちゃ…強くならなくちゃ…強くならなくちゃ…もっと、もっと…! 強くなるんだ!!
  • 、強くなったでしょ? でも、まだまだだよね…もっと強くならなきゃ…認めてもらえないよね、キミに…

関連動画

公式配信

その他

『先導アイチ』でもっと探すexit_nicovideo

MMDモデル

関連静画

お絵カキコ

関連チャンネル

関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *原作者・伊藤彰ツイッター月刊ブシロード掲載のデザインで確定
  2. *ヴァンガードG」序盤の登場人物。この時点で海外に転勤している

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918 ななしのよっしん
2017/02/10(金) 00:40:18 ID: oI9rmx/H+c
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919 ななしのよっしん
2017/03/07(火) 12:33:50 ID: 3CEF0+DKSG
まさかの4月2日アイチvsクロノ
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920 ななしのよっしん
2017/03/23(木) 17:41:08 ID: sK08Q0jNpB
一ヵくらい前から登場することをほのめかせていて、
ついに4月からその姿を拝めると思うとほんと待ちきれない。
待ちに待った主人公対決が嬉しい。
それにしてもアイチくん2012年無印15歳2017年のGネクで20歳になるのリアルタイムすぎる…。
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921 ななしのよっしん
2017/04/02(日) 11:09:31 ID: 3CEF0+DKSG
ここの人たちに失礼だけど言わせてもらう……『主人公の時よりキャラ立ってない!?


いや、主人公の時は個性とかじゃなくて弱弱しい優しい子供みたいな感じだったから……決めるときは決めるんだけどさ
今日先輩的な感じがなんか感量感があってなぁ……
無印の頃が脚本があれだったのもあって、立になった感がある
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922 ななしのよっしん
2017/04/03(月) 02:21:22 ID: JXvllFKeix
アイチって気弱で温和かつ周囲を思いやる部分があるだけで本当にストイックかつナチュラルドSだよなぁ……と今回の放送のあちらこちら見て思った

あの場面でニコニコしながら飯食っとる辺り本当に
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923 ななしのよっしん
2017/05/10(水) 02:01:39 ID: 1sgQjNicNO
ホモ腐女子ショタコンも取り込むアイチきゅんヤバい検索すると男向けとか出るし凄い
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924 ななしのよっしん
2017/07/16(日) 08:22:24 ID: YnoDW07Xre
全方向全層からされるのがアイチきゅんだからね
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925 ななしのよっしん
2017/08/31(木) 07:37:55 ID: nIWQrKIb0n
ノンケでもシコれる稀有な男キャラ
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926 ななしのよっしん
2017/09/18(月) 21:01:51 ID: SNJ3HfcDGi
イェール行ってて
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927 ななしのよっしん
2022/12/14(水) 11:37:46 ID: ggycy6vCq0
サキより同人誌多い気がする
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