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南方棲戦姫とは、「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場する深海棲艦の1人。
2013年の夏に行われた期間限定イベント「南方海域強襲偵察！」にてその存在が確認された。
深海棲艦では唯一3種の形態を持っており、また「棲戦鬼」「棲戦姫」という分類名も唯一のもの。
当記事にて下位種である南方棲鬼と南方棲戦鬼についても説明する。
南方棲鬼
南方海域強襲偵察！のE-2にて登場した言わば第一形態。艦種は戦艦。
長い白髪ツインテール、黒ビキニにジャンパーのようなものを羽織り、足にはロングブーツ（？）というラフな格好。
手はゴツい鉤爪状になっており体の両脇にある艤装には主砲がそれぞれ2基6門ずつ確認できる。
E-2のボスであるため性能は控え目で、ステータスのみなら前イベントの泊地棲鬼とそこまでの差は無い。
16inch三連装砲と8inch三連装砲を装備し、残りのスロットには艦戦を搭載している。
特筆すべきは夜戦火力で、戦艦なのに雷装値が80に設定されているせいで合計火力198で連撃を繰り出してくる。
また艦戦も性能が低いとはいえ50機も搭載しているので制空値は空母ヲ級flagshipより上である。
夜戦マスやボス随伴艦などで再登場されると今でも十分に厄介な相手なのだが、前イベントの泊地棲鬼（泊地棲姫）や下記の2形態と異なり1期の間はずっと登場しなかったので何気にかなりレア（？）な敵になってしまった。
戦闘を行った事があるのは2013年の夏以前からプレイしてイベントに参加した提督のみである。
第二期
第2期に入って2019年の冬イベント「邀撃！ブイン防衛作戦」でE-2の第2戦力ゲージのボスマスで連合艦隊を率いて旗艦として登場。なんと5年4か月ぶりの再登場である。しかも3海域の小規模作戦のため、前段作戦の大トリに抜擢された形である。
……なのだがスペックの微強化と装備に電探が追加されただけでステータスは2013年夏とほとんど変わっておらず、火力118という数字は甲作戦の第一艦隊では随伴のツ級を除いてそれ以下という有様であり、何より耐久210、装甲118しかないため特効艦の攻撃が直撃すれば昼でも一撃で沈む可能性があるくらい弱い。むしろ随伴のヌ級改やル級、PT小鬼群の方が厄介とまでいわれたほど。ただしS勝利に限るとPT小鬼群が前衛艦隊に2隻いるにもかかわらず編成上は制空もほとんど取れないために非常に厳しく、新規艦の早波掘りは道中にダブルダイソンが陣取っているなど過酷なこともあって多くの提督が苦しんだ。
南方棲戦鬼
E-3にてボスを務める第二形態。こちらも艦種は戦艦。
下半身に泊地棲鬼が装備していたものに似た巨大な艤装を新たに装備し、ツインテールを纏めている部分が炎のようなエフェクトになり、比較的人間に近かった見た目から一気に人外へと変貌した。そして超ドヤ顔
「砲撃は本物」と言うだけあってその火力は140に上昇し、こちらの戦艦でも一撃で大破の恐れがある。
また8inch三連装砲を外して艦爆70機を新たに搭載し開幕爆撃を仕掛けてくる他、艦戦の搭載数も50機から70機に増えており制空値は装甲空母鬼に迫る程。（戦艦？）
なのだが何故か装甲値が「10」になっており滅茶苦茶やわらかい。
耐久値こそ240あるがこの装甲のせいで前形態の南方棲鬼のほうが総合的には硬いくらいである。
ちなみに駆逐イ級は装甲5なのでその倍しかなく、elite（装甲12）には負ける。（戦艦？）
セリフに弱っているような感じは無く、見た目はむしろ重装甲になっているくらいであり理由は不明。
ステータス入力の際に100とするはずがケタを間違えて10になってしまい気付かず…という推測がある。
また、主砲を1つ外したことによって夜戦連撃が出来なくなっており、せっかくの夜戦火力230が上手く活用できなくなってしまっている。
最も前述の紙装甲のせいで、夜戦まで大破どころか轟沈せずに残っている確率はかなり低いが…
イベント終了後に実装された通常海域5-2にて、ボス旗艦の装甲空母姫に代わって登場するパターンがある。
この海域はボスマスで三隈がドロップしたり、ボスまでルートを固定できるためランカーの周回御用達マップなのだが、火力は劣るが真っ当な装甲を持つ装甲空母姫の方がS勝利には厄介という意見もある。
やっぱり装甲10っておかしいよ
あまりに紙装甲過ぎたせいか、第2期ではリストラされてしまっている。
南方棲戦姫
E-4のボスであり同時にイベント最終ボス。南方シリーズの最終形態で、艦種は戦艦。
下半身の装備を放棄し、腕の艤装が戦艦ル級と同じかそれ以上に巨大なものになり、左足にブースターのように見えるパーツを新たに装着している。
また、南方棲戦鬼までが着用してたビキニやジャンパーがほとんど消えておりほぼ全裸。上は髪で隠されており下はビキニがちょっとだけ残ってはいるが際どい。というかポーズ変えたらアウトである。
これまで笑みを浮かべていた表情は引き締まったものになっており、セリフも艦娘への敵意が剥き出しになり否応なく激戦を想像させる。
順当に強化されていた火力は一気に跳ね上がり、200という規格外としか言いようのない数値となる。
耐久と装甲も強化され耐久値350装甲値120という登場時点での深海棲艦最高数値に加えて、昼戦において連撃も弾着観測射撃も存在しなかったので夜戦までに中破している事すら珍しいという有様だった。
装備は艦爆を外し16inch三連装砲を2つと艦戦90機。
開幕爆撃が無くなったかわりに夜戦連撃が再び出来るようになり、加えて制空値も更に上昇し装甲空母姫より1低いだけという制空力も持ち合わせる。
更には雷装も100に強化された事で夜戦火力は300にまで達し、戦艦レ級や戦艦水鬼などが登場した今でも夜戦火力は深海棲艦最強を誇る。
それで連撃するのだから艦娘ではひとたまりもなく、計算上は戦艦水鬼（耐久500装甲200）や防空棲姫（耐久255装甲333）ですらクリティカルや乱数次第で無傷から撃沈まで持っていくことが可能な程。
2013年の夏登場という古参だがインフレの先駆けになっただけあって、現在においても相当な脅威である姫。
彼女がボスの護衛を務める5-3は通常海域最高難度と評される事が多く、道中の夜戦地獄を乗り越えた先で待ち構えており、旗艦の輸送ワ級をその耐久力で守りつつ、200の火力で輪形陣にも関わらずこちらの戦艦もワンパン大破してくる強敵。
しかも空母不可によって制空は喪失し、潜水艦で軽巡や駆逐を無力化してくる文字通りの鬼畜仕様。
が、制空権に関しては水上戦闘機の実装により大きな問題ではなくなった。
廃人向けとされる5-5にもボス艦隊の最終形態にて護衛として登場。
レ級eliteと入れ替わる形で登場、個人の制空値や雷撃においてはレ級に劣るものの持ち前の耐久力と、レ級を大きく上回る砲撃火力で勝利を遮る厄介な存在である。
5-5に挑まれる提督たちはくれぐれも「レ級いないなら大丈夫」とか慢心しないように。
第二期
第二期でマップが更新された後も引き続き5-3と5-5に登場。5-3では旗艦固定となり、5-5ではクリア前に旗艦または随伴で登場するようになった。
5-5で旗艦となっている編成は随伴に戦艦レ級elite2隻を従えた上で陣形も単縦陣か複縦陣と殺意ましまし。ゲージ破壊後は彼女が編成から居なくなるため、S勝利任務はゲージ破壊後の方が楽 。
2019年冬イベント「邀撃！ブイン防衛作戦」で久々に期間限定海域に登場。火力面は変わらないが、耐久が30上昇し380に、装甲は68も上昇し188になった。さらに命中+24の深海水上レーダーも装備するようになったため命中率も上昇。
ただ、そちらはあまり脅威ではなかったのだが、一番の問題は5-3や5-5に登場するこいつも同様に強化されたことである。5-3は随伴に高耐久の敵がいないためまだマシなのだが、5-5で旗艦として登場した場合は上述通り高耐久のダブレを随伴とするため装甲が昼戦キャップを超えている南方棲戦姫の撃破は非常に困難。EXステージとはいえ通常海域ゆえに特効艦や基地航空隊のような下駄が存在しないため、ヲ級改が旗艦の編成が出るようにお祈りする提督もいる。
考察・二次創作など
彼女が登場したイベントの南方海域強襲偵察！は史実でモデルとなったと思われる戦いが確認されておらず、またそれらしい連合国の戦艦も存在しないとされる。
しかし、初めて戦うのに「ワタシハモウ…ヤラレハシナイ」と言ったり、撃破時に「ワタシモ…ワタシモ…モウイチド…ヨミガエルノカ…」と言う事、イラストレーターが南方棲戦姫は大和のデザインを踏襲しているとの発言をした事、E-4のクリア報酬が大和である事などから、轟沈し深海棲艦となった大和であるとの見方が強い。
「イラッシャイ…カンゲイスルワネ…」は大和ホテル関係のネタとされる事も。
南方棲戦姫以降の鬼や姫には艦娘の特徴が色濃く表れているデザインのものが増えているのも要因と言える。
また、「南方棲姫」ではなく棲戦鬼・棲戦姫という名前もそういった事情を考えれば納得がいく名前である。
二次創作においてはイベント経験者が既に少ない事から知名度や登場頻度は比較的低い。
大和の深海棲艦化ネタで登場する他、南方という名前やラフな服装からバカンス好きになっていたりもする。
また再登場も含めて南方海域以外には一切登場していないので、5-5にしか出てこないレ級同様に引きこもり設定になることもある。
反撃！第二次SN作戦
2015年8月10日から9月7日まで行われた夏イベント。
戦闘海域がサーモン海域（ソロモン海域）であり、南方棲戦姫のホームグラウンドとでも言うべき場所なので、イベント前から再登場を予想している提督は当然だが多く存在していた。
が、いざ始まってみると各海域ボスやボス前の門番、果てはお仕置きマスまで見ても彼女の姿はどこにもなかったのである。何故だ。
前述の通り南方棲鬼や南方棲戦鬼でも配置次第では強力な戦力であり、南方棲戦姫に至っては一線級と言えるハイスペックであるのだが…
なお戦艦棲姫は随伴や道中も含めて最大で7人も登場する。1人くらい南方さんに場所ゆずってやれよ。
あとほぼ同期の装甲空母姫はボスではないがちゃっかり登場しE-5道中においてリ級と共に単縦陣で猛威を振るっていた。
ただ、今回のイベントにおいてチート駆逐艦の防空棲姫が登場したが、夜戦火力最強の座は僅差だがしっかり守り抜いている。（南方棲戦姫300：防空棲姫295）
このイベントではヲ級や飛行場姫、空母棲姫といった敵が赤いオーラを纏う強力な新型艦載機を搭載してパワーアップを果たしていた。
もし南方棲戦姫がこの艦載機に載せ替えていた場合、その制空値は113にも上り空母水鬼の制空値すら僅かに上回るトンデモ戦艦（？）が誕生していた。
そう考えると再登場しなかったのは非常に残念である。
ちなみに、同じく南方海域の引きこもりであるレ級も来なかった。やっぱりな
遂に栄光は崩れ去る……
デビューしてからずっと、戦艦の癖に夜戦火力１位を守り続けた南方棲戦姫。
チート駆逐艦、防空棲姫の登場で夜戦火力の座が危ぶまれたがそれでも１位の座を死守した南方棲戦姫。
しかし、2016冬イベ「出撃！礼号作戦」にて夜戦火力316の重巡棲姫なるものが登場してしまった。
遂に夜戦火力１位という栄光は過去のものになってしまったのだ……
デビューしてから二年半、夜戦火力１位の座に君臨し続けた南方棲戦姫に盛大な拍手を。
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