忘却の絶望の中に伸びる一筋の光!
暗闇の中でメイトと俺を繋ぐ勇気という名の光! それが、双闘!
シーク・THE・メイト!
並び立て我が魂の分身! 双闘(レギオン)!!
「双闘(レギオン)」とは、カードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」に登場する能力である。
概要
アニメ第4期・レギオンメイト編開始によりより追加された特殊能力。
トライアルデッキ「希望の探索者」「友情の喧嘩屋」の発売より本格的に登場した。
互いのヴァンガードがグレード3以上の時、メインフェイズの任意タイミングで指定ヴァンガードが持つ「シークメイト」効果を起動。
自身のドロップゾーンから任意の4枚をデッキに戻した後、デッキからヴァンガードに指定されたユニット1枚を指定し、ヴァンガードサークルに置く。これを双闘という。
この効果を使用することで、これまで存在できるのは1体のみだったヴァンガードサークルに「レギオンリーダー」と「レギオンメイト」の2体のヴァンガードが存在することになる。
この仕様のため、グレード2との双闘の組み合わせは基本的にレギオンリーダーとの続き絵となっており、複数のレギオンリーダーと関係するレギオンメイトは、同時収録の都度レギオンリーダーに合わせた別イラストが再録されている。
また、双闘システム登場以降、対応ユニットとして新たに登場したカードは、双闘対応であることを示すマークが2枚の中央下部に刻まれており、双闘時に隣り合わせると、続き絵と双闘マークがぴったりと噛みあう。ただ、別に双闘マークのないバージョンや、絵がレギオンリーダーに対応した続き絵でないカードでも、指定名称と同じカードであればちゃんと双闘できるのでその点は安心である。
基本的にレギオンメイトのグレードは2か3。多くの場合、グレード2のレギオンメイトがグレード3と同時にヴァンガードになることになる。
双闘した状態でアタックする場合、アタック中のみ2体のヴァンガードのパワーを加算して攻撃することになる。
双闘できる組み合わせのカードの攻撃力合計は最低でも20000のため、事実上常時9000以上のブースト要員がヴァンガードサークルに居ると考えてもらえばわかりやすいか。
この時、実際ダメージを与えるクリティカル数値はレギオンリーダーのものとなる。
(例:双闘中のレギオンメイト《究極次元ロボ グレートダイユーシャ》のクリティカルが自身の効果で+1されても、クリティカル数値はレギオンリーダー《真・究極次元ロボ グレートダイカイザー》のものを参照)
そして、グレード2とグレード3のヴァンガードが同時に攻撃することになり、それぞれの状況を参照し適応する。
たとえばグレード2が「ダメージを与えられない」状態になった場合は双闘によるアタックでダメージを与えることはできず、「グレード2のヴァンガードをスタンドする」効果でレギオンメイトがスタンドした場合はグレード3のレギオンリーダーもスタンド状態になる。
逆に双闘した状態で相手から攻撃を受ける場合は、一貫してその攻撃はシークメイト効果を起動した「レギオンリーダー」が受けることになる。そのため、パワーの低いレギオンメイトが狙われることはない。
また、ヴァンガードサークルに存在するためレギオンメイトはリアガードを退却させる効果の一切を受けない。レギオンメイトを退却させ双闘を解除できるのは、2016年10月現在のところ《星輝兵 ブラスター・ジョーカー》1枚のみである。
例外1:複数のレギオンメイトを指定する(デュアルレギオン)
《光源の探索者 アルフレッド・エクシヴ》に代表される双闘形式。
グレード2をレギオンメイトに指定するのは普段と同じだが、レギオンメイトが複数種類指定されているのが最大の特徴。
これにより、片方のレギオンメイトが使えなくなっても双闘が実現でき、また状況に併せ好きなレギオンメイトを選ぶことで双闘時効果を最大限に発揮できる。
この形式ではレギオンリーダーと全く絵の噛み合わない組み合わせしかない例も多く存在する。特に《ブラスター・ブレード》は2016年10月現在、唯一レギオンリーダーとの続き絵が一切存在しない組み合わせとなっている。
例外2:既存グレード3をレギオンメイトに指定する(G3リバイバル双闘)
プロモーションカードで頻繁に行われてきた双闘形式。
かつての切り札であったグレード3のカードに対する救済措置とも言えるものであり、人気の高いユニット達をレギオンメイトという形で再び価値を増大させるというもの。
レギオンメイトの能力は基本的に全て使用可能。そのため、レギオンリーダーの能力は完全にレギオンメイトありきだったり、レギオンメイトの能力を補佐するものであったり、或いはレギオンメイトの能力が活かせる代わりにレギオンリーダーの能力が少なかったりと様々。
既存カードと新規カードの双闘だが、イラストの問題もあってか続き絵のユニットが少なく、2016年10月現在《騎士王 アルフレッド》と《騎士王の先導者 エゼル》の例のみ。《騎士王 アルフレッド》のイラストは《騎士王の先導者 エゼル》側に合わせた全くの別物となっている。
5期以降は一般パックにこれらのリバイバル双闘が引き継ぎ収録されている。
基本的にG3リバイバル双闘に双闘マークは存在しないが、4期に登場したプロモカードは、後にレギオンリーダーとレギオンメイト両者に双闘マークを追加したプロモカードセットとして限定販売されている。
例外3:複数のグレード3に指定されるレギオンメイト
先述の《光源の探索者 アルフレッド・エクシヴ》にメイト指定されている片割れの《ブラスター・ブレード・探索者》がこれの代表格。《ブラスター・ブレード・探索者》は他にも《探索者 セイクリッド・ういんがる》と《探索者 シングセイバー・ドラゴン》の2種にレギオンメイト指定されており、計3種のグレード3に指定されている。
基本的に、双闘状態でライドした場合レギオンメイトごとソウルに送られ、残りのレギオンメイトが少なくなる以上、デッキにレギオンメイトがある状態を作れず双闘できなくなる危険性があり、デメリットにもなりうるが、用意するメイトの枠が1種類分でもいいという構築上のメリットにもなりうる効果である。
基本的にこの例の場合、新たなレギオンリーダーに合わせ続き絵となるカードが再録されるか、或いはデュアルレギオン仕様で新規双闘ユニット同士の続き絵になっているかのどちらかだが、さらなる例外としてレギオンリーダーだけ単体で収録された《風塵の異能者 リギル》が存在。レギオンメイトの《砂塵の異能者 イザヤ》は旧来のレギオンリーダー《灰塵の異能者 ハダル》との続き絵しか存在せず、《風塵の異能者 リギル》と続き絵になるユニットは存在しない。
例外4:《太郎太刀 特》《次郎太刀 特》
2016年10月に登場した、双方がレギオンリーダーとレギオンメイトを兼ねる初の双闘。
G3リバイバル双闘の欠点であった「レギオンメイトに素で乗ってしまい苦しくなる」という事態がなく、どちらにライドしても相方をシークメイトし双闘が可能。さらに、どちらがレギオンリーダーでも能力が全て使えるため、双闘さえできれば状況を選ばずフルパワーの活躍が可能。
ちなみに、この仕様のため下部の双闘マークが両サイドに存在し、どちらから双闘しても双闘マークがきっちり噛み合う。
メディアミックスにおける双闘
アニメにおいては、虚無の悪質な洗脳から解放されたものの、今度は先導アイチという存在を失ってしまった櫂が、一人ではなく、仲間とともに歩めるようになったことを印象づける要素である。
決して一人ではない。共に並び立つヴァンガードが存在する。失われた仲間を求める、レギオンメイト編のストーリーの根幹となる能力といえるだろう。
ヴァンガードが複数並び立つ絵面は派手な一方、その分作画に負担をかけるためか、己が分身であるヴァンガードにも関わらず作画面で全く動かない双闘が出てしまっているという問題点が浮上。
逆に勢いが削がれ絵的に映えなくなってしまうという逆転現象を生み出してしまった。
なお、続編「カードファイト!!ヴァンガードG」にも双闘は登場するが、主役勢は全員新たなカード「Gユニット」による能力「超越(ストライド)」の使用者であり、メインキャラの使用形跡は伊吹コウジがとある事情で他人のデッキを借り受けて披露した程度である。
実際の環境における悪影響
実際のカードにおける環境は・・・双闘という要素が加わったことにより、一気にインフレの一路を辿ることになった。
そもそも、双闘という要素は強いことしか書いていないのだ。ドロップゾーンから戻すカードは何でもいいため、たとえばトリガーユニットを多く戻せばそれだけ山札のトリガー率が変化し、トリガーチェックでトリガーを引く可能性が高まる。それ以外にも、山札に必要なカードを戻してサーチ・リクルートすることでドロップゾーンのカードを使いまわしたりと、この効果だけでもやれることが多い。
ヴァンガードのパワーラインが常時20000以上確約になるため、一度双闘が成功さえすれば、それまでブースト込みでやっと達成できたヴァンガードの高打点が、毎ターンノーコスト、しかも単機で飛んでくる。無論ブースト数値をさらに加算させることができるため、完全ガードがなければガードに多くの手札を使わされてしまう。
基礎パワーラインのインフレ、ドロップゾーン回収効果。それに加え、双闘している時に強力な効果を発揮するヴァンガードが多数存在する。環境が壊れないはずはなかった。
これまでの主流であったリミットブレイク中心のデッキは、ダメージに依存せず凄まじいパワーを発揮する双闘の前に霞み、一気に時代遅れのデッキと化してしまう。
かといって、双闘を組みこむとレギオンリーダーとレギオンメイト両方の枠をとってしまい、既存のグレード2の枠すら新規カードの枠がどうしても多くなってしまう。
その上でレギオンメイトとレギオンリーダーがともに高レアリティになってしまえば、収集してデッキを組むのも一苦労である。
特に、エクストラブースターでは1箱1枚の封入傾向にある「RRR」にレギオンメイトとレギオンリーダーの両方が制定されてしまった「宵闇の鎮魂歌」で《撃退者 ファントム・ブラスター“Abyss”》(シャドウパラディン)の双闘デッキを組むのは、順当に箱で当てようとすると8箱の購入が最低条件となり、「刃華超克」での再録もシークレットという殆どあってないような再録であるため、現在でも困難極まっている。
色々な意味で、新カードが旧カードを駆逐するインフレの波が起きてしまった。ヴァンガードの売り上げが一時期より下がった理由の一つは、間違いなくこのインフレと商法によるものだろう。
ただ、裏を返せば「レギオンメイトとして強力なグレード2が収録される可能性がある」ということでもあり、グレード2が薄かったクランに補強として強力なグレード2を迎え入れることが出来たケースも存在する。以前のデッキと名称が同じであること前提だが・・・。
もう一つの原因として、サブクランの収録がおざなりであり、サブクランには適当に大会商品や雑誌のプロモとして付属される程度で追加が終わってしまったクランも多く、そのせいで余計に格差は広がるばかりだったのが挙げられる。
双闘環境でパックに収録されなかった当時の通常クランは《オラクルシンクタンク》《エンジェルフェザー》《ぬばたま》《むらくも》《バミューダ△》《グレートネイチャー》《メガコロニー》《ダークイレギュラーズ》《ペイルムーン》。当時の23クランのうち9クラン放置されたと書けば、如何にクラン間の格差が凄まじかったか分かるだろうか。バミューダは1年1回のペースで独自に追加されていく中で運悪く1年もなかった双闘環境が空白期間だっただけだが
根強い人気を持ったサブクランも多数この事態に陥っているが、「ヴァンガードG」となってからの収録で次々と強化が続き、2016年1月のテクニカルブースター「THE RECKRESS RAMPAGE」で《ぬばたま》が収録されたことで全クランに強化が行渡った。後に開催された「ファンミーティング」においては、「ヴァンガードG開始以降は全クラン1年に1回は収録するようにしている」と明言され、この不満は解消されたといっていい。
なお、ペイルムーンのみ2016年10月時点で双闘は1種類しか存在せず、双闘デッキを組むのは難しい。
弱点といえば、ドロップゾーンに4枚以上カードがなければ双闘できないこと、デッキにレギオンメイトが存在しなければ双闘できないこと、互いのヴァンガードがグレードが3以上でないと双闘できないこと。
いずれも双闘の制約に関するものである。
ドロップゾーンはコストとしてカードを送ったりガードに使用すれば何とかなり、シークメイトでドロップゾーンのレギオンメイトを回収すればデッキにレギオンメイトがある状況を作り出すことができる。
となれば、目立つ最大の弱点は相手のヴァンガードの状況にも左右されることである。相手がグレード2でライドを止めてしまえば、先にグレード3にライドしても双闘をすることができず、相手が先に双闘でたたみかけるのを許してしまう。
そのため、デッキによってはライドをグレード2で止めつつ、機を見てグレード3にライド、相手より先に猛攻をかけるというグレード2止め戦法が流行することになる。
後に登場した「超越(ストライド)」も互いのヴァンガードがグレード3以上であることを要求するため、現在でもグレード2で止める戦法は流行している。
「超越」がこの戦法への対抗策を手に入れている一方、双闘軸でこれが対策できるカードは少ない。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- カードファイト!!ヴァンガード / カードファイト!!ヴァンガードG
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
- カードファイト!! ヴァンガード用語集
- Gユニット(ヴァンガードGにおけるキー能力カード)
ニコニコ大百科に記事のあるレギオンリーダーorレギオンメイト一覧
レギオンリーダーorレギオンメイトの効果で永続的に自分ターン中の攻撃力を上げられる効果を持つ場合、
その効果を加味した最大パワーを合計パワーの横に括弧で記載している。
レギオンリーダー | レギオンメイト | クラン | メイトのグレード | 合計パワー |
光源の探索者 アルフレッド・エクシヴ | ブラスター・ブレード | ロイヤルパラディン | 2 | 20000(25000) |
ブラスター・ブレード・探索者 | ロイヤルパラディン | 2 | 20000(26000) | |
探索者 シングセイバー・ドラゴン | ロイヤルパラディン | 2 | 20000 | |
探索者 セイクリッド・ういんがる | ロイヤルパラディン | 2 | 20000 | |
騎士王の先導者 エゼル | 騎士王 アルフレッド | ロイヤルパラディン | 3 | 21000(31000) |
宝鏡の女神 オオヒルメ | CEO アマテラス | オラクルシンクタンク | 3 | 21000(25000) |
煉獄竜 ボーテックス・ドラゴニュート | 煉獄竜 ワールウィンド・ドラゴン | かげろう | 2 | 20000 |
煉獄皇竜 ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート | 煉獄竜 ドラゴニック・ネオフレイム | かげろう | 2 | 20000 |
ドラゴニック・オーバーロード “The X” | ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド | かげろう | 3 | 22000(24000) |
ドラゴニック・カイザー・クリムゾン | ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン | なるかみ | 3 | 22000 |
鋼闘機 シンバスター | 鋼闘機 ウルバスター | ディメンジョンポリス | 2 | 20000 |
真・究極次元ロボ グレートダイカイザー | 究極次元ロボ グレートダイユーシャ | ディメンジョンポリス | 3 | 22000(26000) |
星輝兵 ガーネットスター・ドラゴン | 伴星の星輝兵 フォトン | リンクジョーカー | 2 | 20000 |
星輝兵 ブラスター・ジョーカー | 2 | 20000 | ||
期待の新星 トロワ | トップアイドル リヴィエール | バミューダ△ | 3 | 21000(22000) |
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