大日本プロレスとは、神奈川県横浜市を中心に活動する日本のインディープロレス団体である。
通称:BJW。代表取締役社長に登坂栄児氏(SWS社員→NOW社長)が就任している。
概要
1994年に元・全日本プロレスのグレート小鹿がレフェリー兼統括部長の登坂栄児氏、ケンドー・ナガサキらとともに設立。主にデスマッチを売りにするプロレス団体で、いわゆるインディーに分類される小規模な団体である。小規模ゆえに過激なデスマッチを行っても給料は安く、プロレスの興行だけでは団体の維持もままならないため、副業で運送業「レスラーズ運輸」の運営も行っている。その際引き取った使用済み蛍光灯がデスマッチに使用されており、蛍光灯マッチの動画では度々そのことに触れたコメントがつけられている。最近では選手のSNS活動の活発化もあり、公式TwitterやLINEスタンプを展開。団体マスコットの「デスかも」も人気があり、観客満足度は常に高い水準を維持している。
デスマッチに使用されるアイテムは蛍光灯、有刺鉄線、画鋲、剣山といった定番のものから、コンクリートブロックや塩、レモンといった会場規定に左右されにくいもの、果てにはカミソリという超危険極まりないアイテムまである。過去にはサソリ、ワニといった変わったものまで使用されたため、デスマッチマニアには人気が高い。更には会場や開催時期にちなんだテーマに沿ったアイテム(正月開催では蛍光灯で「門松」、後述の両国国技館大会ではブロックを土俵の要領で円形に並べる、など)にする事もあり、その完成度の高さは必見である(勿論、蛍光灯オブジェは最終的に破壊される)。
一方で「ストロングBJ」と題した、その名の通りストロングスタイルを全面的に押し出した試合がここ数年間で躍進。デスマッチに代わってメインを張る機会も多く、最近では関本大介と岡林裕二が多方向で活躍、同部門の象徴として君臨している。この2人のタッグでは2011年度の東スポプロレス大賞、最優秀タッグにも選ばれている(ちなみに小鹿会長もアジアタッグ戴冠経験があり、現大日本勢の戴冠は実に30数年ぶり)。
さらに、所属選手が充実してきたことにより2017年にジュニアヘビー級王座が復活。ジュニアヘビー級は「ストロングJ」と題されている。
シングルとタッグでそれぞれリーグ戦も行われている。シングルのリーグ戦である一騎当千は奇数年はデスマッチ、偶数年はストロングで開催される。一方でタッグのリーグ戦である大日本最侠タッグリーグ戦はデスマッチとストロングのブロックに分かれて争い、それぞれを勝ち抜いたタッグチームがハードコアマッチで勝者を決めるというシステムになっている。
この他にも横浜にぎわい座でのコミカルチックな興行「大日にぎわいシアター」、横浜市内各地の商店街で行われる「商店街プロレス」など、地元である神奈川県横浜市を中心に幅広い興行を展開。他団体との相互交流も多く、プロレスリングBASARA、ZERO1やWRESTLE-1などの選手が大日本で試合する機会や、逆に大日本の選手が同団体で試合する機会も多い。
2011年には、アメリカのデスマッチ団体CZW、ドイツのプロレス団体wXwのライセンス権も獲得している。
また、アイスリボンやプロレスリングWAVEなどの女子プロレス団体とも地方などでの昼夜興行開催などで交流はあるが、大日本所属選手と女子選手とのミックスドマッチ(男子と女子が組んでの試合)は原則として許可しておらず、大日本に女子選手が参戦する場合も、基本的に地方興行での試合提供に限定されている。これは90年代後半から数年間存在した「大日女子部」が失敗に終わった事と、2008年に発生した不祥事(他団体から参戦していた金村キンタローが大日本の女性社員にセクハラ行為をした、通称「金村強制猥褻事件」)の影響によるものである。
2009年には11月20日の後楽園大会で行われたカミソリ十字架ボード+αデスマッチ(伊東竜二×葛西純)が東京スポーツ主催・プロレス大賞の年間最高試合賞を獲得。これまでメジャー団体が獲得してきたベストバウト賞で約20年ぶりのインディー団体受賞となった。団体旗揚げ20周年となる2015年7月20日には、団体初となる両国国技館大会を開催。これは2001年12月2日の横浜アリーナ大会以来のビッグマッチとなり、今後は5月、12月の横浜文化体育館大会と共に、毎年7月の両国大会定着を目指す。
所属および参戦選手(2020年1月現在)
デスマッチBJ | ストロングBJ/ストロングJ | その他所属選手、常連他団体、フリー |
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関係者
- 役員
代表取締役社長:登坂栄児
会長:小鹿信也(グレート小鹿・前社長)
統括兼メディア部部長:池須豊 - レフェリー
フランク篤(選手・飲食部門兼任)
マック竹田(メディア部兼務)
バーブ佐々木(フリー・元所属 後楽園・横浜文体等で参戦)
中谷諒平(営業兼務) - リングアナウンサー
新土裕二(広報兼任)
熊川悠司※ラブライバー - スタッフ
リザーブ池田(チケット販売担当・東海東北地区興行責任者)
ドクター水上(リングドクター)
高岩竜一(コーチ)
山川竜司(元選手・飲食部門担当)
大黒坊弁慶(元選手・グッズ販売担当)
主要王座(王者は2020年1月現在)
- BJW認定デスマッチヘビー級王座:アブドーラ小林
- BJW認定世界ストロングヘビー級王座:橋本大地
- BJW認定タッグ王座:関本大介&佐藤耕平
- BJW認定ジュニアヘビー級王座:青木優也
- 横浜ショッピングストリート6人タッグ王座:関本大介&加藤拓歩&兵頭彰
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関連項目
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