害獣とは、農作物を食い荒らす、家畜を襲うなど人間および人間の生産活動に悪影響を与える動物の総称である。
概要
日本での主な害獣としては山から下りてきて畑の作物を食い荒らすイノシシやシカ、あるいはクマなどが当たる。日本では絶滅してしまったが、オオカミも家畜を襲う害獣とみなされ、外国では長く憎悪の対象であった。被害が農作物などで済む場合がほとんどであるが、クマなどは人命に被害が及ぶ場合もあり、三毛別羆事件などに代表される熊害事件は各地で発生している。
また、野生動物の生息域に近い田園部・山間部以外でも、害獣は存在する。都市部では不衛生をまき散らすネズミやゴミ捨て場を荒らすカラスなどが害獣と呼ばれることがある。糞害などが発生している場合、野良猫や野良犬も害獣と呼ばれる。
その他、海でも漁場を荒らすイルカやクジラ、穴を掘って芝生にダメージを与えるモグラ、観光客を襲撃して食べ物を奪うニホンザルなど、人間が生活している中で相容れない動物は総じて害獣と呼ばれる。
近年ではアライグマなど外来種が帰化し、在来種を駆逐したうえで大量繁殖して害獣と化してしまう例も報告されている。
人が作り出した害獣
これら害獣と呼ばれる生物が発生するのは野生動物と人間社会が接触し棲み分けできなくなってしまったことが主な原因である。
また、開発により生息域が減少しエサが少なくなったり、人間の乱獲や過剰な保護によって生態系のバランスが崩れて特定の種が大量繁殖した結果として、エサを求めて人里にまで下りてきてしまうという例も見られる。観光地では観光客による無計画な餌付けも害獣を発生させる要因となっている。
外来種による害獣はほぼ間違いなく人間の手によるものである。ペットショップなどで購入したはいいものの、成長するにしたがって飼いきれなくなり捨てられた元ペットの害獣化は近年問題視されている。
創作の中の害獣
本来の意味とは別に、主にアニメ・コミック・ゲーム・ラノベなどのマスコットキャラクターに関して、 ウザ可愛い、もしくは完全にウザいと思われた際に害獣と呼ばれることがある。
マスコットキャラクターはそのコミカルな動きから空気を乱したり茶目っ気を見せる事があり、 一部のユーザーから見れば鬱陶しく映る場合もある。
元々その手のマスコットキャラの登場する作品では鬱陶しく思う者も居たが、 魔法少女まどか☆マギカのキュゥべえが良くも悪くも今までのマスコットキャラの概念を覆して一部の視聴者から本格的な恨みを買うなど、 近年特に過激な批判が行われるようになって知名度を増している。
同様の呼び名として淫獣というものもある。こちらはマスコットキャラがサポートすべきヒロインを放って色ボケしていたり、あるいはラッキースケベ的なイベントに遭遇した際に使われることが多い。詳しくは該当記事参照。
ニコニコ動画ではキュゥべえの他に、淫夢くんと呼ばれることが多いスローロリスの動画にも害獣のタグが付けられる。こちらも詳しくは該当記事参照。
害獣タグを用いた荒らしについて
基本的には前述の通りその意味のない邪魔な挙動を見てウザいと思っている者が設置する。一方マスコットキャラの愛くるしさに惹かれた好意的なファン の中には激しく忌み嫌う者も存在する。また、それら両者の対立を突いて荒らし・虐厨などが嫌いなキャラを罵倒する為に使う例が後を絶たない。
いずれにしても棲み分けが必要であり、 批判専用の動画などを作ってそちらで害獣批判を行うべきだろう。
害獣と呼ばれる場合のあるキャラクター
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関連項目
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