早乙女スペシャルとは、早乙女アルトによって編み出された空中変形を伴った空戦機動のことである。正式名称は「早乙女マニューバ」。『第2次スーパーロボット大戦Z』にて初めて公開された、彼のエースとしての証でもある。
概要
「第2次Z」では、ゲームシステムとして「エースボーナス」が採用されている。それまでのスーパーロボット大戦ではエースボーナスが全キャラ共通であることが多かったのだが、第2次Zでは共通のボーナスに加え、各キャラ固有のエースボーナスを習得するという風にシステムが改められている。
例えばアムロ・レイなら「ガンダムと名の付く機体に乗った時に運動性・照準値+10」、兜甲児なら「気力130以上で攻撃力1.2倍」、竹尾ワッ太ならば「社長技能(クリア時に出撃全キャラにPP+5 )の効果が2倍」など、各キャラクターの特徴を生かした便利な能力を取得することになっている。
そんな中、マクロスFの主人公である早乙女アルトのエースボーナスも期待されていた。「本編の主役だし、回避とか攻撃力にプラスされるような便利な能力なんじゃね?」「2人にモテてるし、元々強運技能持ちだから強運が強化されるんじゃね?」などなど。そして70機落としたプレイヤーは遂にその驚愕のエースボーナスを知ることとなる。
「移動後に変形が可能」
元々彼が乗る機体は空戦の戦闘機形態と近接戦闘用の人型形態を使い分けるバルキリーであり、原作での特徴は出していると言えるが、能力アップがなく、変形することであまりメリットの無いゲームシステム、そして今作でのバルキリー自体の微妙な強さもあり、残念がる人も多かった。
そして、多くのプレイヤーは気づくことになる。このエースボーナスがとあるキャラクターの得意技に酷似しているということに。同じくCV中村悠一のあのキャラクターの生み出したスペシャルな空戦機動に酷似しているということに。
「あえて言わせてもらおう、早乙女アルトであると!」
「よもや君に出会えようとは。早乙女一座の私には、センチメンタリズムな運命を感じられずにはいられない」
「人呼んで、早乙女スペシャル!」
「抱きしめたいな、アルト!まさに姫だ!」
「どれほどの性能差であろうと!今の私はバジュラすら凌駕する存在だ!」
再世篇では
分身の効果が付き「早乙女マッハスペシャル」もしくは「真・早乙女スペシャル」にパワーアップした。
回避率が分身発動で実質アップ、またバルキリーにバトロイド形態限定でピンポイントバリアが復活したことにより、なかなか便利なエースボーナスになった。
余談
- ちなみに、アルトとグラハムを戦闘させると、2人とも特殊台詞を言うことがある。アルトはグラハムに対して「空の飛び方を知っている」と評し、グラハムはバルキリーの機動性に対し「私から空を奪った」と憎悪を向ける。
- アルトの乗るバルキリーは「ISCマニューバー」、グラハムの乗るユニオンフラッグはその名もずばり「グラハムスペシャル」と、2機とも戦闘中に変形する武装を持っている。特にISCマニューバーはバルキリーの高い機動性を生かした戦闘アニメーションが高く評価されている。まさしく(スタッフの)愛だ!
- 破界篇版で唯一擁護するとすれば、乗機最強武器である「ISCマニューバー」はF形態だと陸適応Bと地上の相手には威力が減衰されてしまうが、B形態ならば本来の威力を発揮できるので、次元獣や獣人相手にどうも通りが悪いなあという人は使移動後変形し攻撃することををオススメする。(それでも運動性と機体の地形適応の低下で反撃で被弾するリスクが高まってしまうのだが・・・)
- エースボーナスではなく、機体のフル改造ボーナスによってではあるが、ゲッターロボ、真ゲッターロボも移動後に変形が可能となる。ゲッターの開発者は早乙女博士であり、こちらも早乙女スペシャルと呼ぶことが出来るだろう。
- 00のガンダムの中で唯一スペシャルをやってくれそうな可能性のあったキュリオスだが、こちらのフル改造ボーナスは「全ての武器が移動後使用可能になる」となっている。GNビームマシンガン以外全てP武器だが・・・。(再世篇でキュリオスの後継機であるアリオスのフル改造ボーナスになった際に便利になった。)余談ながらアレルヤとグラハムの特殊会話は序盤の一回こっきりという始末。ハブラレルヤ・・・・
- ネットラジオ「スパロボOGラジオうますぎWAVE」にて、声優の杉田智和は中村悠一本人を前にして早乙女スペシャルを「ゴミみたいなエースボーナス」と発言していた事が発覚。直後、中村氏は機嫌が悪くなったとか・・・。
- しかし、後の第2次OGにて杉田智和が演じるブリットは「HP30%以下になると、一度だけ精神コマンド:気迫が掛かる」という極めて使いにくいエースボーナスを設定されてしまった・・・。
関連動画
関連項目
- 5
- 0pt