よお!あたしが初春型の有明だ。よろしくな!有明型っていう奴もいるけど、
どっちだっていいよ。あたしはあたし、それが全てさ。いくぜ!
有明(艦これ)とは、艦隊これくしょん-艦これ-の艦娘。
大日本帝国海軍・初春型駆逐艦「有明」の擬人化キャラクター。
夕暮、概要をとってきてくれ。……ん、ああそっか、キミは今いないのか……あ、あたしがとってくるよ。
有明は、2020年7月11日から開始された期間限定海域『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』後段作戦・第5海域ドロップ艦として実装された初春型姉妹の5番目(実装数で言っても5人目)であり、2013年4月のサービス開始以来初めての初春型姉妹追加艦である。
ただ、史実から言っても既存の初春型姉妹(初春・子日・若葉・初霜)よりも妹である夕暮や白露型姉妹(白露・時雨)との繋がりが深く、絵師・CV共に27駆白露・時雨を担当する玖条イチソ氏&タニベユミ氏が有明を担当した。恒久ドロップは解禁されていないが、南方海域での期間限定通常海域ドロップが実施されたことはある。なお、2023年3月1日に夕暮が実装され、更に同年6月14日に27駆僚艦の時雨に改三が実装された際、表題の元となったセリフが更新され、「…ん」以下が「ありがと、助かる。提督、はいよ。情報の把握は…ン、大事だな」と更新、夕暮実装3ヶ月にしてようやく有明も夕暮が艦隊に合流したことを認識したようだ。(が、あまりに実装イベ中での夕暮邂逅率が悪すぎたか、時雨改三実装と同時に夕暮の期間限定通常海域開放が夏イベまでの期間限定で行われたりしているが。)
既存の艦娘で関わりがあるのは、「第二七駆逐隊」(編成時は第九駆逐隊)での僚艦「白露」「時雨」、戦没時に一緒に行動していた「三日月」(当時第三十駆逐隊に編入)など。
艦これへの有明編入にあたっては、「三日月改」に大発動艇系装備が装備可能となるアップデートがイベント開始直前に行われたほか、イベント後段実装直前「白露」「時雨」に期間限定ボイスが追加実装されるなどの動きがあった。また、公式グッズでは、ゲームへの実装前年である2019年カレンダーに「白露」「時雨」が登場した際に、遠景ではあるが既存艦娘とは異なる2人の姿があり、その時点で未実装だった「有明」「夕暮」[1]ではないかと囁かれていた。玖条イチソ氏が担当した駆逐艦たちによる駆逐隊は2駆五月雨・24駆涼風が別の絵師が担当している関係で駆逐隊を単独絵師で完成できる隊がいなかったが、この有明に加えカレンダー同様に夕暮も同氏が担当したので、27駆が玖条イチソ氏担当艦のみで結成できる唯一の駆逐隊になる[2]。
なお、同人誌即売会が開催される東京ビックサイト(所在地:東京都江東区有明4丁目)に絡めて実装前からネタにされる向きがあったが、2代目駆逐艦「有明」の彼女は昭和7年~昭和18年に存在した駆逐艦であり、埋立地である東京都江東区有明(第10号埋立地)に「有明」の地名が与えられたのは昭和43年(1丁目・2丁目)と昭和54年(3丁目と東京ビックサイトが所在する4丁目)のことで、当然ながら当艦(及び当艦娘)とは一切関係はない。なお、有明の隣は東雲(しののめ)。この地名も地味に未実装吹雪型6番艦の艦名と同じ地名である。(東京臨海高速鉄道ユーザーであれば「東雲駅」があるため若干認識があるだろうか。)
ふっ、まあそんなもんだな。……ああ別にいいよ。褒められたくって、やってるわけじゃねえんだ。なっ。(性格等)
大雑把に言えば初春型版「江風」・「嵐」あるいは帽子繋がりの「松風」か。
冒頭にある通り「初春型駆逐艦」であると述べているが、「有明型」と呼んでくれても構わない、私は私だ、と男前(?)なセリフが印象的。長髪系おっぱいのついたイケメンだが、中破した姿は髪も解けしおらしいと好評とのこと。
改装レベルが48と、那珂を改二改装できるレベルで改装にかなりの労力がかかる(駆逐艦で言えばフレッチャー級、J.C.バトラー級、神風型姉妹、涼月・冬月、桃を除く松型姉妹についで高い)が、改の時点で上陸用舟艇を装備できるのが特徴。改の時点で上陸用舟艇を装備できるのは2020年5月のアップデートにて同能力が付与された睦月型「三日月」改以来となる。以降、同能力を持つ「改」駆逐艦として陽炎型「早潮」、夕雲型「玉波」、松型「梅」が実装されている。また、僚艦「夕暮」も有明改同様改に改装すると大発動艇を装備可能となる。
髪は紫を基調とし先端が栗色系へのグラデーションになっている(この配色は「有明の空の色というコンセプト」とのこと(担当絵師ツイート))。服装は、初春改二のワンピースを軍艦色系にしたワンピース系にカッターシャツ、更にブレザーを着込む(長袖ブレザーを着込む駆逐艦娘は今まで若葉・初霜のみだった)。ネクタイは(絵師つながりか)時雨改二のものに酷似し、抜き指グローブは時雨たちと同様となっており、総じて、既存の初春型・白露型(春雨までの前期艦)の要素を織り込んだものとなっている。
通常グラにおけるダメージグラではサラシを巻いており、胸部装甲を締め上げるとの声もあったが、後述の水着グラにより、姉妹随一の胸部装甲持ちであることが確定した(というか、絵師繋がりでこちらは胸部装甲が強化される運命にあった…とも言えそう。同一条件での夕暮との対比は…今のところ不明。)
自身の所属として、未改装では開戦時の「一水戦」、改で「四水戦」所属を名乗る。同イベ前段で実装の薄雲の項でも触れているが、「一水戦」所属を自称する艦娘は彼女を含め4人しかいなかった。(転属後の四水戦所属を名乗る艦娘は第四駆逐隊の野分以降の実装艦や中の人繋がりの(有明らが所属していた頃の4水戦旗艦)由良改二等、そこそこの人数がいる)
セリフや時報で登場する艦娘は27駆僚艦の「白露」("ツユ"呼び)「時雨」、そして「夕暮」。また、実装イベントモチーフでもある戦没時の僚艦・睦月型「三日月」(呼び捨てまたは"ミカ"呼び。曰く「ガチのダチ」)と同型「卯月」(うーちゃん[3]先輩呼び)。「これで夕暮がいれば完璧だ」とも言っていたが、公式アニメ2期、通称「いつ海」第7話(2023年2月)の時雨改三への改装シーンに登場した回想に登場した未実装艦娘が「夕暮」であろうと目され、同年3月1日に「夕暮」が艦隊に合流した。
朝食を「当直だから作れ」と言われ…白露からギンバイする。昼も白露から貰う(ただし、白露の「女子力」は認めている模様)。夕飯は三日月を誘って(?)鍋を囲む。総じて他力本願系である。…むしろ、白露や三日月が気を使って食事を用意していたとも…
なお、当該イベント実施中の7月31日オンメンテにて、有明改に水着modeが実装(白露改二と同時)。まあ、初出が実装前年の水着姿だったわけで…死体嬲り?
旗艦、二七駆有明、出撃する! 行くぜ、遅れるな!(史実概略)
一等駆逐艦「有明」は、昭和7年(1932年)12月10日、第62号駆逐艦(初霜)・第64号駆逐艦(夕暮)と同時に艦名が発令され、神戸・川崎造船所で昭和8年(1933年)1月14日に起工。この時点では初春型駆逐艦[4]に類別されたが、初春・子日の復原性能不良や友鶴事件から艦型変更が行われ”有明型駆逐艦”に再類別。昭和9年(1934年)9月23日進水。同年11月9日、”有明型駆逐艦”3番艦以降の艦型が再度見直されることとなり、有明・夕暮は再び初春型駆逐艦に類別。(”有明型3番艦”以降は白露型駆逐艦と類別)昭和10年(1935年)3月25日に竣工。横須賀鎮守府籍に編入。同年4月1日、舞鶴工廠で竣工した夕暮と第二航空戦隊(赤城)付第九駆逐隊を編成。同年11月15日、第一艦隊第一水雷戦隊に編入。1936年(昭和11年)11月1日、艦型変更により完成の遅れていた白露・時雨を第九駆逐隊に編入し4隻編成が完了した。1938年(昭和13年)12月15日、第九駆逐隊所属艦は横須賀鎮守府籍から佐世保鎮守府籍に転籍となり、隊名も第二七駆逐隊と改められた。引き続き第一艦隊第一水雷戦隊に属した。
昭和15年(1940年)9月、北部仏印進駐に輸送船団護衛として参加。昭和16年(1941年)7月下旬から9月上旬にかけて佐世保工廠にて93式酸素魚雷を搭載可能とする改装を受けた。
昭和16年(1941年)12月の大東亜戦争開戦直後の頃は内海待機で、ハワイ攻略作戦から帰投する南雲機動部隊を21駆と共に出迎えた後、ウェーク島攻略部隊を出迎えた。
ハワイ攻略作戦終了後、27駆第2小隊(有明・夕暮)はアンボン攻略部隊の機動部隊警戒隊に部署。MO作戦で27駆は第1小隊(白露・時雨)と合流、南洋部隊に部署した。珊瑚海海戦後、第五戦隊を護衛し呉に帰投。ミッドウェー海戦時には主力部隊に部署。
ミッドウェー海戦の敗北を受けた編成替えで27駆は第二艦隊第四水雷戦隊に転属となり、南方の激戦区に投入された。昭和18年(1943年)7月19日、コロンバンガラ島沖海戦[5]で戦没した神通及び二水戦司令部の後継として第四水雷戦隊を解隊・その司令部が第二水雷戦隊を引き継ぐこととなり、隷下27駆も第二水雷戦隊に編入した。
最期は第三十駆逐隊司令(三日月座乗)指揮下でのツルブへの輸送任務(7月27日~)中、ニューブリテン島付近で三日月・有明共々座礁し、有明は離岸できたものの三日月は離岸に失敗。さらに連合軍のB-25爆撃機による攻撃により戦没した。
駆逐艦「有明」「夕暮」「白露」「時雨」連名の「第二七駆逐隊」慰霊碑は、他の佐世保艦籍の慰霊碑同様、佐世保海軍墓地に建立されている。
「ありあけ」の艦名は、フレッチャー級駆逐艦「ヘイウッド・L・エドワース」を譲受した「ありあけ型護衛艦ありあけ」、現役の「むらさめ型護衛艦ありあけ」にそれぞれ引き継がれた。なお、むらさめ型護衛艦全9隻のうち、海自オリジナル艦名の「きりさめ」を除く8艦で、この「ありあけ」が最後に艦娘になった艦である。(むらさめ型護衛艦に関しては、有明の図鑑でも触れられている)
また、ありあけ型ありあけについては長姉フレッチャー(艦これ)が「姉妹の中には海上自衛隊に編入した子もいる」と言及していたが、2022年年末の”有明海域”で海上自衛隊初代「ありあけ」ことヘイウッド・L・エドワーズがお披露目となった。2023年3月1日、夕暮と同日艦隊に合流した。
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関連項目
- 艦隊これくしょん-艦これ-
- 艦これの関連項目一覧
- 初春型姉妹
- 神戸川崎艦娘(出身地) / 横須賀艦娘(初期配置) → 佐世保艦娘(転勤先)
- 玖条イチソ(イチソ艦隊)
- タニベユミ(タニベ艦隊)
- 第二航空戦隊→第一水雷戦隊→第四水雷戦隊→第二水雷戦隊
- 三日月(艦これ)
- 自衛艦これ
- 有明の女王
初春型姉妹 / 初春型駆逐艦 |
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1.初春 - 2.子日 - 3.若葉 - 4.初霜 - 5.有明 - 6.夕暮 |
2020年梅雨&夏イベント【侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦】 新規実装艦娘 | |||||||||
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脚注
- *いずれも白露・時雨の史実での僚艦
- *タニベユミ氏のみで編成できる駆逐隊は現状では第二七駆逐隊の初期編制のみ。「涼波」実装までは夕雲型の第三二駆逐隊もタニベ氏が全員担当していた。
- *卯月(艦これ)は「うーちゃんと呼ばれてる」と自称するものの、実際に呼んでるのは松風(艦これ)と有明くらいである。
- *初春型駆逐艦全6隻のうち、「有明」のみ「春雨型駆逐艦」を先代に持つ2代目。他は初代「神風型駆逐艦」の各艦名を受け継いだ2代目である。春雨型駆逐艦で艦これ実装艦の世代には春雨・村雨・朝霧(未実装で天霧の僚艦)・吹雪・霰が継承されている。
- *コロンバンガラ島沖海戦では後述の三日月及び夕暮も参戦している
- *本艦のみ当級海自艦が初代
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