森谷ヒヨリ(もりたに ひより)とは、マイクロマガジン社出版の4コマ漫画及びアニメ『琴浦さん』の登場人物である。
概要
TVアニメでのCVは久保ユリカ。マンガ★ライブでのCVは今村優。
主人公・琴浦春香と真鍋義久のクラスメイト。両親は新興宗教「森谷教」の教祖で、彼女自身も祈祷に参加しており、クラスメイトにも何人か信者がいる。ただ、彼女はあまり実家の宗教は好みではなく、クリスマスなどのイベントが潰されてしまうためよく祈祷をさぼる。幼いころはチラシで宣伝しており、それに彼女も映っていたが、そのキャッチフレーズとチラシに映ったシュールなポーズは琴浦に大きく受け、部屋に飾られている(単行本4巻の表紙はこのポーズを取った琴浦のもの)。成績は悪い。
真鍋に想いを寄せているが、当の真鍋からは全く気にかけてもらえずに(むしろ実家の宗教のせいで嫌悪されて)いる。そこに琴浦が現れたため、彼女への嫉妬の念が強くなっていく。その結果、琴浦に対する陰湿ないじめや真鍋に危害を加えるなど暴走するも、想像以上に大きな被害を出してしまい、しかも琴浦にはそのことを責められなかったため自らの行いを後悔、琴浦に謝罪と礼を述べたことで和解した。その後ESP研究会に入部している。
琴浦との和解以降も真鍋からは信用されておらず、邪魔者扱いされているが、琴浦によると「真鍋自身も森谷の想いを理解しているが、まるでタブーのように触れようとしていない」とのこと。
森谷から真鍋に想いを寄せていることは変わっておらず、真鍋の兄・義弘から想いを寄せられていたことがあったが、結局真鍋に対する思いを覆すことはできず振っている。
一方琴浦との関係は大きく改善され、「対等の立場で話せる女子の友人」という彼女にとって貴重な存在となっている。しかし、それゆえに(以前のような明確な対立こそしないものの)真鍋を巡っての琴浦との関係はますます複雑化してきている。
和解後、実家の宗教ネタや一人だけひどい扱いを受けることなどによるギャグ・オチを作る要因として動くことも多く、ネタキャラ化が進行している。序盤でこそ多大な迷惑をかけた彼女だが、このネタキャラ化が原因で多くのファンを獲得することになったようだ。以降トラブルを引き起こしたり巻き込まれたりしてもちゃんと反省する姿を示しており、「馬鹿で凶暴でトラブルメーカーだがこうして反省するぐらいの分別はある」という真鍋の発言はよくも悪くも彼女を端的に表しているといえよう。
また、作者は「最初は完全に悪人のつもりで書いていたが、いつの間にか仲間になっていた」と発言しており、この変化は予定外だったらしいが、作者も森谷をこのように扱うようになってからはお気に入りになったようである。(→外部リンク)琴浦の存在によってもっとも救われた人物かもしれない。
アニメでの扱い
アニメ版では実家が空手道場「森谷道場」に変更され、原作ファンの間で物議をかもした。
しかし実態は…→┌(^o^)┘モリ!┌(^o^)┘モリ!
とはいえ、胡散臭くても空手道場の設定ゆえに彼女自身の力も相当なものという描写が追加され、遠距離から拳圧でろうそくの火を消したりしている(これを超能力としてESP研究会に入部)。しかし成績が悪い設定はむしろ本編でも強く押し出されるようになり、公式で脳筋扱いされている。
また、原作では一応料理はできるのだが、アニメでは料理ができない設定に変更されており、第5話で紫色のハンバーグ?を作ったほか第7話ではその料理を食べた真鍋と森谷が奇行に走っている(原作ではお屠蘇を飲んで酔っ払う場面だった)。
序盤(第2話と第3話)での彼女の行動はこれでも原作より大分マイルドに抑えられているのだが、原作では割とドライだった琴浦や事なかれ主義だった真鍋など主人公のマイナス面が大きく変更されて印象がよく映ることと、琴浦の過去が明確に描写されているせいか、彼女のマイナス面はより大きく目立って映るようになっている。
その所業から(主に原作未読の)ニコニコ動画での視聴者からは蛇蝎のごとく嫌われ、「おどりゃクソ森」「吐き気を催す邪悪」と罵倒されていたが、第4話で和解、第5話以降原作通りどんどん進むネタキャラ化で「もう許した」という声も多く聞かれるようになった。
また、真鍋や琴浦が人間としてあまりにもよくできているため、「一番人間臭くて好感が持てる」と評価されることも。
関連動画
関連チャンネル
関連項目
外部リンク
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