死亡とは
死亡したものは「死者」とも呼ばれる。
稀に死亡しているように見える状態を指す場合もある。
概要
死亡とは、生命を失ったことを指す汎用語であるが、同様の意味を持つ「死去」「逝去」などと比べ、比較的「天寿を全うせず、不慮の事故や病気によって死に至った」というニュアンスを含めて使われることが多い。
この「死亡」という単語は人間以外の生物にも当てることができるが、人間だけを指す事も多い。また病院や交通事故などで死亡すれば死因はほぼ明白であるが、何の脈絡もない場所でいきなり死体が発見された場合は何かと騒ぎになる。また孤独死で発見が遅れるといった問題も多い。
長期間行方不明になっていた方が後日、下流や近隣で死亡が確認される場合もあるなど、個々の生存率はサバイバル能力やセンスにも依存する。
また、生命を失うことになぞらえて、物事が修繕不可能なまでに破壊されること、劣化や寿命で活動不可能な状態に陥ることを差して「死亡する」「死ぬ」「死んだ」と呼ぶこともある。
死亡後に死体を他の場所に移動する・捨てる・切断する(死体遺棄・死体損壊)、死因を事故や病死に偽装する場合もある。警察などによる検死・鑑識捜査も行われた結果、予想とは異なる場所・殺害方法が判明する場合もある。
今のところ、地球上の全ての生命はいつかは死亡する。
死亡した対象は死体・遺体と呼ばれ、本項目とは視点が異なる。(項目参照)
対義語は生存など。
死亡の原因
寿命、病気、事件、事故、災害、戦争、自殺、餓死、身代わり、自業自得など様々。
- サメやワニ、ライオンといった大型の獣に捕食されることで死亡する場合もある。
- 頭部への受傷など、当たり所が悪く直後・時間差で死亡してしまう場合もある。
- 出血量が多ければ手足の負傷で死亡する場合もある。
- ダーウィン賞など、アホな死に方で死亡する場合も稀にある。(項目参照)
- 高温・低温・低酸素といった環境要因でも死亡する。(熱中症・凍死など)
- 体力・免疫力がなければ単純に死亡率は上がる。
死亡を免れる
重傷でも応急処置や救急搬送が早ければ死亡を免れ、後遺症無く蘇生する事も可能だが万能ではなく、また一度死亡してしまった人間や動物を蘇生させる事は不可能。死亡したようで奇跡的に蘇生する場合も無くはないがほぼ例外的。
- 死後は酸素や栄養が脳や重要な臓器に届かず、致命的な機能不全を起こしやすい。
- AEDなどは「死亡からの蘇生」が目的ではないため、傷病によっては無意味。
- 銃撃や刺突など、重要な臓器が重篤な損傷を受けている場合、修復が間に合わない。
- 乳幼児や老人など、基礎的な体力・生命力がなければ治療に耐えられないといった問題もある。
- 時代・国によって医療レベルは異なるため、死亡はしなくとも後遺症は残るかもしれない。
(→ ニコニコ大百科:医学記事一覧)
ただし、当たり所が良い/悪いという理由で生死を分けるといった事例は現実にもある。
死を装う
- 一部の動物・昆虫など、死んだふりによって危機を逃れるものもある。
- 無差別殺傷事件など、他の死体に紛れることで生存した例もある。
- テロや戦場などにおいて敵側が行い、隙を見て背後から撃つ…といった厄介なパターンもある。
ニコニコ動画での死亡
ニコニコ動画では「動画が削除されること」も「死亡」と表現されることが多い。特に権利者削除やアカウント削除による動画削除は、上記のような「不慮の事故や病気によって」というニュアンスから「死亡」と表現されることが多い。
その他、ニコニコ動画では、動画を見て『笑ったら死亡』『ムラムラしたら死亡』などとバツゲーム風冗談に使われることも多い。これは「笑ったら負け」などの「~したら負け」系の上位に相当する。
フィクション作品における死亡
明白な死体、息を引き取るシーンや壮絶な最期が表現される場合もある。
- サスペンス(殺人事件)、ホラー、探偵モノ、戦闘・FPS等においては定番。
- 物語、主人公や仲間の行動・目的の原動力になる場合もある。
- 変装や偽情報、影武者などによって死亡/生存を偽装する、死体を隠すといった展開も。
- 死亡後、単純に幽霊・守護霊としてサポートに回る場合もある。
- 白骨化死体など、ダンジョンに過去に挑んだ冒険者などの遺体が転がっている。
- 自爆攻撃など、自らを犠牲に大勢を巻き添えにした攻撃も胸熱だが、敵が使ってくるとトラウマ。
- 一部の作品を除き、基本的に物語上は主人公は死なない場合が多い。(→主人公補正)
- 死亡の概念が(例外を除き)基本的にない不死身・不老不死といった人物。
- 死亡状況/殺害手段が凄惨な場合、視聴者のトラウマ(みんなのトラウマ)になる場合もある。
- 1話冒頭の時点で既に死亡しており、生きた姿は幻覚・夢・回想シーンのみの人物も。
- 死亡・仮死状態を偽装し警戒を解く、死体として搬送されることで脱出する場合もある。
- 「この戦争が終わったら結婚するんだ」と死を予感させる展開もあるある。(→死亡フラグ)
死亡者目線の物語
脅威となるもの
- 死亡後に動き出し、生者を襲うモンスター、ゾンビ・アンデッドに変貌する作品もある。
- 死亡しているゆえに痛覚・恐怖心がなく、攻撃を受けても怯まずに前進してくるなど脅威。
- ネクロマンサーなど、術者に手駒として使役される場合もある。
ビデオゲーム
ビデオゲームでは、キャラクターのHPやライフが0になったり、ミスをした場合、対戦格闘ゲームでKOされた場合にも「死亡した」「死んだ」と表現する。特にRPGでは、キャラクターに明確にHPが設定されており、敵の攻撃などでこれをすべて失った場合のバッドステータスとして「死亡」とされているケースが多い。
「死亡」に至る条件は基本的に敵の攻撃でHPをすべて失った場合であるが、強い呪いの力を持った存在や、物理的に非常に危険な特性を持った存在などは、HP残量に関わらず一撃でキャラクターを「死亡」させてしまう特殊能力を持っていることがあり、「一撃死」としてプレイヤーに恐れられる。
プレイヤーが全滅してしまったり、特定の人物が死亡することでゲームオーバーになりやすい。
死亡状態からの蘇生
「死亡」してしまった場合は原則として通常のダメージ回復手段(傷薬や治癒の魔法)では回復出来なくなり、専用の設備や施設、蘇生の魔法、蘇生効果のある霊薬などを使用しなければ救助することは出来ない。
これらは高価格であったり、入手困難であったり、蘇生魔法は総じてMP消費量が高めな上に成功するか否かは結局運次第、100%蘇生であっても強敵を前にしてターンを消費してしまうといったデメリットは避けられず、「死んでも気軽・容易に蘇生できない」といった緊張感や「蘇生するか街へ戻るか、攻撃するか蘇生するか」といった戦略性に一役買っている。
その他・システム
ただし、主人公達が発言する可能性のあるゲームでは「死んでいるのに発言する」という異常な事態が発生してしまったり、物語上の展開として死亡したキャラクターは何故霊薬で救助できないのか、という点が設定上の矛盾として扱われるケースが増えたこともあり、これを嫌って「死亡」ではなく「失神」(この場合は戦闘が終わると意識を取り戻す場合も多い)としたり、「戦闘不能」「瀕死状態」という「生命活動は途絶えていないが、戦闘には参加出来ない」状態である、と定義する作品も存在する(例えば、「ファイナルファンタジー」シリーズは、3までは「死亡」であったが、キャラクターの発言機会が増えた4からは「戦闘不能」となっている)。
なお、「ウィザードリィ」では、「死亡」よりもさらに悪化した状態として「灰化」(Ash)があり(「死亡」よりもさらに蘇生確率が落ち、寺院等による蘇生にも費用がかかるようになる)、「灰化」よりもさらに悪化した最悪の状態として「ロスト」(Lost)がある(キャラクターデータそのものが削除されてしまい、二度と戻らない)。基本的には死亡状態の治療に失敗して灰になり、灰化状態の治療に失敗してロストする、という段階を踏むが、敵によっては状態異常攻撃としていきなり灰化させて来たり、転移魔法の失敗や転移の罠(テレポーター)の発動で通常進入不可能な領域に飛び込んでしまうことでいきなりロストしたり(いわゆる「いしのなかにいる」)することもあるので注意が必要。
RTAなど、わざと死亡することによって最寄りの街へショートカットといった手段もある。ただしアイテムロストや経験値の没収といったデスペナルティのある作品では使いづらい。(→デスルーラ)
死体・死者の扱い
倒した敵の死体を放っておくと他の敵に発見され警戒態勢になる、増援を呼ばれ窮地に陥るといった展開が用意されている場合も多い。
死体が発見されなくとも、戻ってくるはずの警備が戻らないといった異常を察知されることも。
他
死亡後はあの世(死後の世界)に行くとされるが、科学的に存在は解明・実証されていない。
関連動画
関連項目
人物・固有名詞 |
ゲームセリフ儀式その他 |
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