無想転生とは、漫画「北斗の拳」に登場した技のひとつ。主人公ケンシロウの流派、北斗神拳究極奥義である。
概要
哀しみを背負う事で習得できる北斗神拳の究極奥義であり、「無から転じて生を拾う」という意味合いを持つ。
その実体を空に消し去り、事実上透明人間化となることによって敵の攻撃をかわし、一撃を与える。
これを発動されるとあらゆる回避も攻撃も無効となる。体全体を透明人間化するだけでなく、拳のみを透明にする場合もある。
初期は透明人間と化して無敵になるというような技とされていたが、後に「あらゆる敵の攻撃に対して無想にして適切な反撃を行い、また敵にとっては無想故に予測不能な攻撃を仕掛ける技」と説明された。
無敵の奥義ではあるが、ケンシロウに油断があった際カイオウの「暗琉天破」(周囲を無重力空間と化すことで受けの技を流し、防御を不可能とする奥義)によって一度だけ破られている。
なお、この奥義を習得した者同士が戦った場合全ての奥儀が意味をなさなくなってしまうため
ラオウと対峙した際は全霊の拳による殴りあいとなった。
習得するには深い哀しみを背負わなければならないことから、転じて深い哀しみを背負った事という意味としても使われる。例)地元の北斗が撤去され深い哀しみを背負った。
北斗無双での無想転生
ラオウとケンシロウの伝承奥義(三國で言う「無双乱舞」戦国で言う「無双奥義」ガンダムで言う「SP攻撃」みたいなもの)として使われた。
一定時間無敵状態になることができる。
無想転生は無想転生でしか破れない。
格闘ゲームとしての「無想転生」
セガのアーケード挌闘ゲーム「北斗の拳」では、原作通りケンシロウとラオウが、究極奥義(オーラゲージ1本使用。いわゆる超必殺技)として使用出来る。
使用した直後から、ブーストゲージの上にマーカーが点灯する。この状態で、対戦相手の上中段攻撃に対して前を、下段攻撃に対しては下を入力すると、その攻撃を無効化しつつ、自分を空と消し去りながら相手の後ろに回る。ただし飛び道具に対して無想を取った場合は、一定距離進むだけで相手が余程近くない限り裏には回らない。
要は相手の裏に回れるブロッキングと思えば間違いはない(ガード仕込みながら無想を取れるので厳密には違うが)。
1回の無想転生発動につき、この「裏周り」は7回使用出来る(北斗七星だからか?)。
が、大抵7回使う前にゲームが終わるのであまり関係ない。
裏回る瞬間は時間が停止しており、相手の攻撃の硬直はそのままなので、相手が大攻撃を振っていた場合ほぼ確反となる。この技のせいで、無想の付いたケンシロウとラオウ相手に迂闊な大攻撃(ケンの遠Dやトキのカンチョー)で牽制すると、「無想→死亡」が確定するため、慎重な立ち回りを余儀なくされる。
なお原作とは異なり、どんな技でも回避できる仕様ではなく、主に究極奥義(=超必殺技)や一撃必殺奥義には無効となっている。さすがに原作漫画準拠そのままで再現したならば「全ての奥儀が意味をなさなくなってしまう」為、格ゲー補正と言ってしまえば身も蓋も無いのだが…。
イチゴ味での無想転生
公認二次創作ギャグ漫画「北斗の拳イチゴ味」でも登場。
時系列など細かい事はNoThankYou!!にしている設定であるため、シンなども普通に生きているが、ケンシロウは習得済みである(恐らくラオウも)。
また、主人公であるサウザーがパクリ奥義「生(なま)・無想転生」を使用。
ケンシロウの無想転生(本物)と同じく発動と同時に闘気が流れ、心に刻まれた強敵(とも)の姿が垣間見えるのだが・・・何故かそのラインナップがいたのかいなかったのか良く分からない、補欠感こってり漂う微妙なメンツ。
しかもあろうことか、残像であるはずのそれらの補欠たちがサウザーと一緒になってケンシロウを殴る蹴る。闘気の流れに映し出された、心に刻まれた強敵(とも)の記憶ではなく、実際にそこに本人がいただけであった。
MUGENにおける無想転生
原作ゲームにおける有効さからか、数多くのキャラにアレンジとして搭載されている。
というかお前ら、哀しみ背負いすぎじゃないのか。
さらにはこれらのアレンジキャラの場合、格ゲー仕様版を無視してあくまで原作漫画準拠通り「全ての奥儀が意味をなさなくなってしまう」を重視し超必だろうが、ダウン追撃だろうが回避が可能になっているケースもある。
- トキ…奇跡の村での一件により哀しみを背負ったとされる。
その強さその性格のどちらを見ても、原作で使用できてもおかしくない。
意外と知られていないが、発動時の効果そのものはあまり大きくない。 - シン…ユリアを失ったことで哀しみを背負ったとされる。
南斗の将ではあるが、習得した理由はケンシロウと全く同じである。 - サウザー・・・原作でもお師さんことオウガイを失った哀しみを背負っている
無想転生というよりは原作(漫画版)性能の天翔十字鳳という方が近い。 - アミバ…理解されぬが故に哀しみを背負ったとされる。原作(ry
- ジャギ…どう考えても原作では習得できそうにないのだが、死んだ瞬間いなかったことにされたり
AC北斗の拳でダントツの最弱キャラにされた哀しみを背負ったところでとあるうp主と出会い、
MUGENの世紀末で厳しい修業を重ねた結果ついに究極奥義を修得した。99回使えるなどかなり高性能。
→ジャギ様で世紀末のMUGENを修行しながらリベンジ 12 -
- 博麗霊夢(東方)…原作ゲームにおいても無想転生のパロディ技である「夢想天生」を使用できるが、
ハクレイムをはじめ各種アレンジキャラにも「無想転生」使用できる者が多い。
原作の詳細は夢想天生の記事を参照。 - 月宮あゆ(kanon)・・・幼い時に母親と死に別れ、恋人とも生き別れた孤独故に哀しみを背負い、
孤独な瞑想の中、他の者がこれ以上の哀しみを背負うことを命を賭して拒絶したことで習得したとされる。
その効果は北斗のそれと真逆で「その虚幻を空に現し、以って回生の一撃を放つ」というものである。
アレンジ版のあゆ及びツクミヤあゆが保持しており、発動による強化はかなり驚異的。
ちなみに、原作でも「無(あるいは夢)から転じて生を拾う」力を持っている。
関連項目
- 7
- 0pt