生体認証とは、生物の個体の特徴などを認証に応用した、認証技術・セキュリティ技術の一種である。
概要
生物の個体(人間の個人)が持つその個体特有の「身体的特徴」「行動的特徴」を、個人を識別するキーとして用いるセキュリティ方法。 [1]
人間の身体的特徴は個々で違うため、本人確認の方法として使われており、利便性の高さやIDパスワードの管理負荷の軽減などで用いられている。[2]
生体認証の例
顔認証 | 静止画もしくは動画から検出した顔の特徴を分析し、個人を識別する顔認証。簡易認証や犯罪捜査に使われる。 |
目・眼球認証 | 瞳孔の周りの虹彩パターンから個人を識別する「虹彩認証」、目の網膜の毛細血管のパターンを認識する「網膜認証」がある。 |
指紋・掌紋 | 最も長い歴史を持つ認証。出入国管理・入退室管理・国民IDなど、世界中で広く採用されている。 |
血管認証 | 指の静脈や手首の静脈といった血管の配置から個人を識別する認証方法。網膜認証もこちらの部類。血管の偽造は非常に困難。 |
音声認証 | 人の声の特徴で識別する認証方法。発話内容や言語に依存しないため、電話での音声でも認証が可能。 |
耳認証 | 耳の形状で個人を識別する認証方法。耳の反響音で判別する方法や耳介の形状で判別する方法がある。 |
その他の例
股間認証システム | ロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)における、最新鋭の個人認証システム。当該記事を参照。 |
問題点
管理上の問題
パスワードやIDなしで入りやすい反面、逆に生体認証に使っている部位が他人に使われた場合、簡単にセキュリティを突破されてしまうという欠点もある。例えば、あなたのスマホでふだん認証に使う顔や指を、あなたが酔っ払って寝ている間に同僚や友人が勝手に認証に使った場合、簡単にスマホは開かれてしまう。
サービスやアプリによっては、特定の認証にこだわらず、異なる種類の認証方法を組み合わせた「二段階認証」あるいは「二要素認証」を適用しているところもある。これならば、たとえ生体認証で第一段階を突破されても、パスワードやID、あるいは別途送られてくる認証キーワードや認証アプリなどが設定された第二段階で防ぐことができる。
関連動画
関連静画
関連商品
関連ニコニコQ
生体認証に関するニコニコQを紹介・作成してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)
関連リンク
関連項目
脚注
- 2
- 0pt