1872年(明治4年)1月22日生。1930年(昭和5年)5月13日没。
概要
いわゆる私小説、あるいは自然主義文学の嚆矢となる『蒲団』が有名。「授業で習う変態小説家」としても有名。
本来自然主義とは現実を客観的、科学的に描写するという創作運動だったが、田山の『蒲団』の衝撃により、日本においては作家自身の私生活を赤裸々に描写するものと理解され私小説という一大ジャンルを形成するに至る。
蒲団
妻子ある作家竹中時雄に横山芳子という女学生が弟子入りを志願してくる。はじめは手紙のみのやりとりだったが、やがて芳子は上京し、時雄の家に住み込みの内弟子となることになる。時雄は芳子に恋心を抱くが、芳子には秀夫という恋人がいた。二人を別れさせようとする時雄であったが、叶わず、芳子を破門して田舎へ帰らせる。芳子がいなくなった家で、時雄は、芳子が寝起きしていた蒲団に顔を埋めて泣くのであった。
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