耳とは、聴覚と平衡感覚を司る器官である。また以下のことを表す。
器官としての耳
ヒトの耳は内耳、中耳、外耳からなる。外耳は、頭についていて外から見える部分から鼓膜までの部分。外から見える部分は耳介という。
鼓膜の奥は中耳で、鼓膜の振動(音)を耳小骨を通じて内耳に伝える。また耳管と呼ばれる細い管で鼻と喉の奥に繋がっており、水泳・潜水時や航空機の上昇時など耳抜き(内外の圧力調整)を行う際にも用いられる。
内耳には聴覚器と平衡感覚器があり、中耳から伝わってきた振動を変換し脳に伝える。
この器官があることで日常会話や音楽鑑賞はもちろん、暗闇や視界不良時でも背後を含めた周囲や相手の情報を得ることができる便利な音響センサーな反面、桁外れの大音響で一時的に聴覚が麻痺したり難聴になる場合もある。
中には空耳や幻聴といった症状もあるが、それにしか聞こえない外国語などの空耳はネタにされやすい。
中を見るのが困難であるため、知らぬ間に耳垢がガッツリ溜まっている場合もあり、かわいい彼女の膝枕で耳掃除なんてしてもらえないので違和感や聞こえづらいといった症状があれば耳鼻科で診てもらうのも良いだろう。
萌え要素としての耳
主に二次元において人・人型のキャラクターの耳をいろいろな形にし、アクセントとする。動物の耳にするのが一般的である。犬耳・猫耳・狐耳など豊富。
アクセサリー
- 耳たぶにリング状の装飾具。(イヤリング、耳ピアス)
- 防寒のための耳あて。ニット帽などを深く被って代用する場合もある。
- 防音のための耳栓。雑音・騒音下の作業や睡眠・リラックス時など。
- イヤホン、ヘッドホンなどの音響機器。2015年前後からワイヤレスイヤホンも普及。
- インカムマイク・ヘッドセットなど両手が自由に使える通信装置。
- 聴覚を補佐する補聴器。
- 厳密には耳のアクセサリーではないが、眼鏡・ゴーグルやマスクなどは耳を利用して固定したりずり落ちないようにする方式が多い。
ただし耳元を塞いでしまうイヤホンなどは周囲の情報が遮断され、安全上・防犯上の弱点にもなりうるなどリスクもある。
漢字として
耳
- Unicode
- U+8033
- JIS X 0213
- 1-28-10
- 部首
- 耳部
- 画数
- 6画
⽿
- Unicode
- U+2F7F
- 意味
- みみ、聴力、耳状のもの、芽、聴く、という意味がある。ほかに、佴と通じて退く、終助詞として「~のみ」という意味で使われる。〔説文解字〕には「聽くことを主(つかさど)るものなり」とある。
- 字形
- 耳の象形である。
- 音訓
- 音読みはジ、ニ、訓読みは、みみ、のみ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校1年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 耳は部首、耳部を作る。主に偏に置かれる。耳や聴くことに関することを表す意符である。
- 声符
- 耳を声符とする漢字には佴、㛅、弭、茸、毦、𩱓などがある。
- 語彙
- 耳介・耳学・耳語・耳垢・耳耳・耳熟・耳順・耳食・耳孫・耳朶・耳鼻・耳目・耳力
互換文字
関連動画
関連項目
- 器官の一覧
- 耳掃除
- 耳たぶ
- 音 / 声
- 空耳
- 耳年増
- 耳コピ
- 獣耳/猫耳/犬耳/狐耳/狼耳
- メカ耳
- 耳が幸せ → 「耳が」で記事検索
- 耳噛み(耳舐め)
- ミミガー
- 福耳
- 耳栓
- 耳垢 / 耳掃除
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脚注
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- ページ番号: 4513184
- リビジョン番号: 3268309
- 編集内容についての説明/コメント:
冒頭・器官としての耳・萌え要素を追記。装飾具をアクセサリーに変更し内容を追記。 耳垢 / 耳掃除を追加。