行脚王は、beatmaniaIIDXシリーズのランキングの一つである。
概要
beatmaniaIIDX 8th Styleより開始されたランキングで、廻ったゲームセンターの数を競う。
始まった当初はe-amusementサービスが始まる前であり、当時はEXPERTモードの3ステージ目をクリアして配布されたパスワードを自己申告で公式サイトのCGIに入力していく形を採っていた。
9th Style以降でこのランキングは行われなかったが、16作目にあたる「DJ TROOPERS」にて「The Troopers Journey」として、次作品の「EMPRESS」では再び行脚王として復活。e-amusementサービスとして個人記録がプレイした店舗を「遠征店舗数」、プレイした筺体数を「遠征筺体数」、プレイしたゲーセンのある都道府県の数を「遠征エリア数」として記録が行われる。
同じ筺体、店舗でプレイを重ねても基本的に数は増えない。ただし、筺体自体が店舗を移動していた場合、遠征エリア数と遠征店舗数だけ増えることがある。(ラウンドワンなどチェーン系列の店舗でよく発生する)
また「DJ TROOPERS」以降ではe-amusement対応筺体が国内にとどまらず、アメリカ、台湾、香港、韓国、ヨーロッパなど海外にも展開されている関係から上位ランカーになると遠征エリア数が50を超える者も居る。(ただし、海外の稼働は国内よりかなり遅め)
ちなみに店舗情報はe-amusementサービスの契約情報としてサーバ側に記録されるため、内部設定をいじって遠征店舗数を稼ぐことはできず、店舗の契約内容によって神奈川のゲーセンなのに東京としてカウントされるなどの例が稀にある。
遠征中の移動手段などを練って旅行ができるほか、各地で異なる訪れたゲーセンの環境などを見て回ったり、いろんな形で楽しむことのできるランキングである。
なお東京にある「ゲームin六本木」(~EMPRESS)、「ゲームin赤坂」(SIRIUS)、「コナミ」(Resort Anthem以降)はコナミ本社内の筺体で一般プレイヤーが触れることのできない幻のゲーセンの一つで、プレイ記録もすべてBEMANIスタッフ(以外のコナミ社員も含まれる?)によるものである。
隠し関連
「DJ TROOPERS」以降、隠し曲解禁の条件としてこの遠征数がトリガーとなっている曲が存在し、最終的には解禁されるものの、県によってはオンラインで接続されている店舗が一桁しかない(ちなみに島根県は1件しか存在していない)などそのハードルが非常に高く、地方ユーザーから顰蹙を買っていた。
「EMPRESS」では前作の遠征数が解禁条件となっている隠し要素が存在し(レーンカバー「The Trooper’s Journey」)、「SIRIUS」ではボスフォルダの解禁条件に含まれていた。
「tricoro」以降はトランメダル(実績)の獲得条件に行脚が含まれており、1エリアごとに銀メダル1枚、地方制覇で金メダルが手に入る。ちなみに北海道・沖縄県でプレーすると銀・金メダルが同時に獲得出来る。
「SPADA」からは47都道府県制覇で更にプラチナメダルが入手できるようになった。
行脚プレイにおける問題
8th Styleの行脚王と現在ではシステムが異なり、1クレジットさえ入れれば1曲目で落ちようが遠征数としてカウントされることから、1店舗でも多く行脚数を稼ごうと1曲目で捨てゲーして廻るプレイヤーも少なくなく、時折問題視されることがある。
Resort Anthemに至ってはコインフローの仕様変更の関係でプレイスタイルさえ選んでしまえばコイン(およびPASELI)を入れなくても遠征数としてカウントされてしまうようになっており、行脚のためにカードだけ挿して行くだけのプレイヤーも現れた。(なおこの行為は2chで「焼香」と呼ばれるように。)
「一番肝心のゲームを楽しまなくてどうするんだ」「何しに行脚してるんだ」という否定的意見と、「他人に迷惑はかけていない」「列待ちの邪魔にならない」という肯定的意見とで対立しており現在もこの問題は平行線のままである。
周りの状況を窺うことは行脚を行ううえでも最低限必要であるといえよう。
関連動画
関連項目
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