護身術とは、身を守るための技術である。
概要
一般には他人に襲われた際に対応する為の格闘技術を指す。一般的な武道、格闘技なども護身を謳っていることが多いが、専門的に護身術を名乗る流派の場合、通常の武道、武術よりも実用性、速習性を重視し、実際の状況を想定した技術体系となっていることが多い。
危機管理の為の技術、知識全般を指すこともあるが、あまり一般的な用法ではない。
よくある技術
大抵の場合、手首を掴まれる、背後から抱きつかれる、胸倉を掴まれるなどの状況からの脱出技術を有している。また、関節技や急所攻撃を基本的な攻撃法としていることが多い。これには非力な人間でも効果を上げられるように、という意図がある。
戦術としては逃走を基本とする。法律的な問題もあり[1]、あまり攻撃力は重視されない。とはいえ相手の戦闘力、戦意、もしくは機動力を奪う程度のダメージは与える必要があり、流派によっては過激な攻撃を採用しているところもある。
で、使えるの?
人による。
全く知らないよりはマシとはいえ、実際に相手を撃退、制圧するには繰り返し反復訓練が必要。
ほとんどの人は恐怖で凍り付くか腰が抜ける、パニックになるなど正常な判断が不可能になる。
「常日頃から複数人が各種凶器で武装した環境を想定し、素手で対応する訓練をしています」
…という人以外は、自分に迫る脅威や危険な状況に気付いた時点で一刻も早くその場を離れた方がいい。
それだけではなんなので、
手っ取り早く身を守るために
引きこもる
なんだかんだで最強である。戸締りはしっかり。
危ない場所に近づかない
基本中の基本。
外では深酒しない
身だしなみはしっかり
結構効果がある。らしい。
周囲をよく見る、たまに振り返る
結構効果がある。歩きスマホとかしてる場合ではない。
「こいつ警戒してるな」というアピールにもなる。
曲がり角は大きく曲がる
今時いきなり襲われることも少ないが、他人にぶつかってトラブルになる可能性はある。
目が合ったら会釈
習慣付けておくと何かと便利。
体は資本。
とりあえずランニング
最重要。
意外に重要。
どうせやるなら携帯か鍵束を握りこんでやること。あと絶対構えないように。
上級者向け
想像力を働かせる
・周囲の情報を常に確認する。
・相手に有利/不利な場所を常に探す。
潜みやすい物陰や、不意打ち、家や車に引き込まれるパターンも想定する。
いざという際に逃げ込める場所や、武器になる、投げつけるものを探す。
日常的に通る道であれば、それらをあらかじめ頭に入れておく。「想定外」にしない。
「厨二病乙」「学校にテロリスト妄想かよ」と思うかもしれないが
スパイや某国工作員の人は路上で襲われても易々と返り討ち/逃走できる理由はこれもある。
(もちろん、素で過酷な訓練を受けているのもあるが、その結果無意識にやっている)
油断しない、気を抜かない
簡単そうで難しい。緊張は長続きしないため。
最後の手段
序盤にも書かれた通り「逃走が基本」であり、戦うべきではないが、追いつめられて逃げ場がない、次に自分を狙う可能性が高く逃走が困難な場合は、諦めて無抵抗で殺されましょう…というわけではない。本当に最終手段ではあるが、周囲の「武器になりそうな物」を探した方がいい。
- カバン、リュック、教室の椅子など
- 傘や杖、箒といった長物
- そのまま武器になる。
- 物を投げつける
- 大声、大きな音を出す
- 上着などの布(厚みがあればなお良い)
- 変わり種だが、腕に巻き付けると刃物を防ぐことができる。
- ベルト
- 上着のように巻き付けるのは難しいが、振り回すという手もある。
- ボールペン、鍵など
- 消火器、非常ベル
- 座席マット
- 相手を殺傷する気持ち
※もちろん相手との距離や、他の人を襲っているなど時間的余裕がないと使えないものもある。
…あくまで最終手段で成功の保証はできないものの、本当にヤバい時(最終手段)に限っては
全く知らないよりはマシになるはず…なので書かせて頂きました。
基本は絶対に戦おうとせず、一刻も早くその場から逃げてください。
そうなる状況や場所を避ける、予兆にいち早く気付くのが最善です。
「戦う」のは最後の手段です。
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関連項目
脚注
- *問題とされるのは自宅敷地外のみ。日本の自宅敷地内においては『盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律』により、正当防衛の成立要件が緩和される。極端な話、不法侵入者を殺害しても「恐怖を感じてやった」と言い張れば、明らかに無抵抗の犯人を攻撃していない限り、無罪になる可能性が十分にある。
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