財前葵とは、遊☆戯☆王ヴレインズに登場する女性キャラクターである。
概要
藤木遊作とはクラスメイトで髪型がボブの女子高生。16歳。
主人公の藤木遊作と同じように、現実では目立つことを嫌うおとなしい性格。
両親は結婚後に事故で死亡しており、両親の結婚で合流した義理の兄の財前晃(CV:山本匠馬)と二人暮らし。
その上晃は大会社「SOLテクノロジー社」のセキュリティ部長という要職であるため、なかなか二人の時間が取れず一人で居ることが多い。
義兄にだけは素直な感情を露出することができる……とされているが、実際は彼女のVR空間での活動を兄に咎められ、彼女自身は義兄に認められたくてVR空間で活動している、と擦れ違いを起こしている。
高校ではデュエル部に属しているが、デュエル部の人間にはよく晃とのコネクションを期待されているようで、葵は自分ではなく、自分を通した義兄の力に人々が寄っていると感じ、不快に思っている。
葵が義兄にアピールする名声の為に倒そうとしているPlaymaker=同級生の藤木遊作も、兄を通じて彼の失われた過去を探す目的で葵に接触している。しかし、Playmakerに挑戦状を叩き付けた後、「ハノイの騎士」構成員であるスペクターに怪しげなデータを送り付けられており、その気配を嗅ぎ付けたAiの独断により、Playmakerとのデュエルが実現する。
そのデータの正体は、後に「アナザー」と称される意識不明症例を引き起こしている電脳ウイルスの原型。
Playmakerとのデュエル中にウイルスに支配された葵は、そのまま意識を失い現実世界でもVR世界でも意識不明のままになってしまった。
これをPlaymakerと関係があると睨んだ晃はPlaymakerに危害を加えるが、実行犯はハノイであり、リボルバーをPlaymakerが倒したことで除去プログラムを入手、Playmakerによって救われるのだった。
その後、SOLテクノロジー社のデータバンクに潜入するPlaymakerと晃を助けるために再登場。AIデュエリストを倒し、向かった先でPlaymakerの真実に触れることとなる。
その後、ハノイのLINK VRAINS侵攻が本格化した際に、Go鬼塚のデュエルを同空間で見ていた。
戦う理由があり、ハノイに立ち向かう鬼塚とPlaymakerとは違い、彼女に明確な敵対理由はなく、晃が閑職に追いやられてしまったことが逆に兄との二人の時間を増やすこととなった。
晃にも心配され、LINK VRAINSでの活動を控えていた葵だったが、その心は晴れきってはいない……。
兄からの兄妹愛が感じられるようになってからも溜まっていたフラストレーションを、ゴーストガールに指摘されたのがきっかけか、自身も上手くその同期を掴めないながら、「誰でもいいからブッ潰したい」とハノイの騎士との戦いに身を投じる。
しかし、乗り込んだ葵が早々に対面したのは、葵の苦しめられた「アナザー」電脳ウイルスを開発した女性「バイラ」であり、バイラ自らその事実を明かす。 (ピロロロロロ…アイガッタビリィー)
葵はそれにより、バイラに対して怒りをあらわにし、バイラを倒すことを宣言する。
ブルーエンジェル
VR空間『LINK VRAINS』におけるアカウント名はブルーエンジェル。
ブルーエンジェルになった時の姿は、青髪のツインテールで青と白を基調とした服装をしており、背後に天使の羽のようなものが浮いている。その際は現実とは印象どころか性格までもが180度変わり、ネットアイドルならぬVRアイドルとして活躍している。黒歴史になるかもしれない。ついでに胸もかなり盛っているが逆に虚しくならないのだろうか
LINK VRAINSにおけるカリスマデュエリストの一人であり、普段の性格からは想像もつかないほど華やかな天使族デッキ【トリックスター】を用いる。
同デッキは行動ごとに細かい効果ダメージを与えるのが特徴となっている。彼女のスピードデュエルでのスキル「トリックスター・フロード」は、相手ターンに手札の「トリックスター」一枚を墓地に送り、相手の手札が3枚になるようにドローさせる。
普段ならばデメリット効果でしかないのだが、相手の手札にカードが加わる度にダメージを与える「トリックスター・マンジュシカ」を起点とする【トリックスター】のコンボで威力を発揮するスキルであり、決まった時の破壊力は抜群。
初戦でPlaymakerにこそ敗れたが、復帰戦では軽々とAIデュエリストを破壊しており、その実力の高さが伺える。
ブルーガール
ストーリーの第2章に突入した際、陰密行動用にスタイルを変更した姿。元の「財前葵」のイメージに近く、ブルーエンジェルの時からあった青い髪はそのまま。ブルーガールという名称はゴーストガールが名付けた。
兄である財前晃からの依頼を受け、Playmaker達の跡をゴーストガールと共に追うことになる。
初戦でソウルバーナーと戦い、「トリックスター」のリンク召喚を軸とした新戦術や融合召喚を披露したが本人の焦りも大きく、敗退してしまうが、その後の行動でゴーストガールと共にアクアを発見している。
ブルーメイデン
ストーリー第2章の後半に突入した際に、美優のことを思い出してアクアをパートナーにした時に変わった形態で、ここから使用するデッキは「マリンセス」に変更になった。
初戦のハルを相手に勝利したが、その後のボーマン戦で最後まで足掻くが敗北してしまい一時期アクアと共にボーマンに吸収された。アクアは復活しなかったが、本人は復活し、その後の第3章では財前晃とタッグを組み、Aiに挑むことになる。しかし、また敗北を重ねてアクアだけでなく兄を失ってしまう。
余談
公式サイトの人物相関図では初報の時点で兄に身バレしていることが明かされているが、それどころか兄との間だけでは公然の事実であり、先述の擦れ違いにつながっている。
ただし、ハッカーである遊作達は、接触を試みる前に葵=ブルーエンジェルと特定している。
事前情報で唯一の女性メインキャラだが、情報では「ヒロイン」という言葉を使われずあくまで「ライバル」として扱われている。主人公の藤木遊作とどのように関わり、歩み出していくかが注目される。
なお、茶髪で落ち着いた髪型のヒロインは真崎杏子以来である。奇しくも同じ16歳。
関連動画
関連静画
関連項目
- 遊☆戯☆王ヴレインズ
- 中島由貴 - 担当声優
- 財前晃 - 義兄。当初は擦れ違いを起こしていたが、二人の間には確かな兄妹愛がある。
- 藤木遊作 / Playmaker - 現実世界では同級生で同じ部活。一方的に葵の正体を知られている。
- ハノイの騎士 - アナザーウイルス被害者第一号に仕立て上げられ、その因縁で戦いを挑む。
- 杉咲美優 - 葵が幼少期に遊んだ友人。ロスト事件の被害者の一人。
- アクア(遊戯王VRAINS) - 葵のパートナーとなったイグニス。力を合わせて美優の救出に向かう。
- 海晶乙女 - ブルーメイデンの使用デッキ。
- ネットアイドル
- 遊戯王関連項目の一覧
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