鄒単語

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鄒とは、中国の歴史上に存在した国名・地名、中国人の姓（漢姓）である。

国名・地名

• 鄒 - 中国の戦国時代に実在した国。春秋時代は「邾（ちゅう）」と言う国名だった。
• 鄒城市 - 孟子の生地とされる山東省にある県級市。旧名は「鄒県」。

人名

以下、実在の人物

• 鄒忌 - 美男子と琴の名手として知られる春秋時代の斉の国の宰相。
• 鄒衍（前305年 - 前240年） - 中国の戦国時代の思想家。宇宙万物を陰陽五行により解釈した。
• 鄒靖 - 後漢末期の武将。三国志演義では劉備の義勇軍と共に黄巾党の軍勢を破った。
• 鄒丹 - 後漢末期の武将。公孫瓚（公孫サン）の配下。
• 鄒氏 - 後漢末期の武将張済の妻。
• 鄒守益 - 中国の明の時代の陽明学者。
• 鄒伯奇 - 写真機を発明した清の時代の科学者。
• 鄒容 - 清末期の革命家。
• 鄒魯 - 中華民国の革命家。
• 鄒市明 - 中華人民共和国出身のボクサー。

架空のキャラクター

• 鄒淵 - 小説「水滸伝」に登場する梁山泊第九十位の好漢。地短星の生まれ変わりで渾名は出林竜。
• 鄒潤 - 小説「水滸伝」に登場する梁山泊第九十一位の好漢。地角星の生まれ変わりで渾名は独角竜。

その他

• 鄒魯遺風（鄒魯の学） - 孟子や孔子の残した教えの事。「鄒」は孟子の故郷、「魯遺」は孔子の故郷。
• 鄒族 - 台湾の原住民

漢字として

意味

国名、姓。また騶と通じる。郰・鄹と通じる。

〔説文解字・巻六（段注本）〕には「魯の縣。古の邾婁國なり。帝顓頊の後の、封ぜられし所なり」とある。

字形

形声。声符は芻。

音訓

音読みはスウ（漢音）。

規格・区分

常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。

異体字

• 邹は、簡体字である。〔五音篇海〕などにある異体字。〔正字通〕に「俗に邹と作す」とある。
• 𨛃は、〔竜龕手鑑〕に「俗」とある異体字。
• 𨛄は、〔竜龕手鑑〕に「通」とある異体字。
• 𨜈は、〔竜龕手鑑〕に「今」とある異体字。〔隷弁〕に〔孔宙碑〕に見えるとある。
• 𨝮は、〔重訂直音篇〕にある異体字。郰の異体字と同形。
• 鄹は、〔広韻〕に「鄒と同じ」とある異体字。郰の異体字と同形。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。

関連項目

• 海外の姓名の一覧