高山ラーメンとは、岐阜県高山市のご当地ラーメンである。飛騨高山ラーメンとも呼ばれることがある。
概要
高山ラーメンの発祥は古く、戦前の1938年(昭和13年)に人気ラーメン店「まさごそば」先代店主の坂口時宗が屋台を引いて販売した中華そばが始まりと言われている。
「高山ラーメン」という名前は岐阜県飛騨市神岡町の老舗土産店「老田屋」先代社長の老田哲康がお土産用商品として名付けた。
アニメ映画「君の名は。」で登場人物たちが高山ラーメンを食べているシーンがあり、ファンの間で高山ラーメンが話題となった。日清食品と映画がタイアップして高山ラーメンをカップラーメン化し、ローソン限定で販売されたりもした。
高山ラーメンは飛騨高山を代表する食の1つとなっており、地元では「そば」と言ったらこれを指すことも多く(なので一般的な蕎麦はわざわざ「日本そば」と呼び分ける)、年越しそばの代わりにラーメンを食べるほど地域に根付いている。
特徴
高山ラーメンは一般的には細縮れ麺を使用(細麺ストレートの場合もある)しており、鳥ガラをベースとした濃い醤油味のスープを組み合わせている。具材はチャーシュー、メンマ、刻みネギとシンプルな構成の場合が多い。
ラーメンよりも中華そば、という表現を用いた方がしっくりくる優し目の味である。
高山ラーメンの最大の特徴はその調理手法にある。他のラーメンではスープとタレを別々に作り、盛り付けの際に丼にタレを入れてスープで割ることが多い。しかし、高山ラーメンは分けることなくスープに直接醤油ダレを入れて一緒に煮込むため濃い醤油スープに仕上がる。
高山ラーメンの有名店
まさごそば
前述した高山ラーメン発祥といわれる老舗店。一時は店主の高齢化や火災による閉店を余儀なくされたこともあったが、客からの熱い要望により復活した。
メニューはラーメンのみ(麺を大盛にすることは可能)。ラーメンを「中華そば」と呼んでいる。黒い色した醤油スープは見た目に反してあっさりしており、細い縮れ麺が魚介系の出汁を感じるスープとよく絡む。まさにTHE高山ラーメン店。
愛知県に暖簾分けの店舗が存在するが、高山市の店舗とはスープの味が僅かに異なり魚介より鶏ガラの出汁を強く感じる味付けとなっている。[要出典]
豆天狗 本店
地元民だけでなく観光客からも人気が高い行列店。こちらはラーメンだけではなくつけ麺も販売している
とんこつ、鶏がら、野菜、削り節、煮干をすべて一緒に入れて釜で8時間以上煮込んだ出汁とそれに加えた秘伝の醤油ダレで作ったスープが絶品。40秒程でサッと茹でた麺とスープの味がよく絡む。
やよいそば
1948年(昭和23年)創業の老舗店。1996年(平成8年)に新横浜ラーメン博物館へ出店し、全国に高山ラーメンの名を広めた功績を持つ。
現在「やよいそば 本店」と「やよいそば 角店」の2店舗に分かれて営業している。
オーソドックスな中華麺の他、チャーシュー麺、味あげ入りラーメンなどがある。玉子が練りこまれている細縮れ麺に、鰹節と鶏ガラのスープがよく絡む。
関連動画
地理的な問題もあってか、ニコニコ動画では関連した作品の数は少ない。
関連コミュニティ
関連リンク
- 飛騨高山ラーメン - 【郷土料理ものがたり】
- 高山ラーメン - 全国ご当地ラーメン - 新横浜ラーメン博物館
- 高山ラーメン、なぜ誕生?地元では「中華そば」と呼ばれ・・・ | ニュース | オピ・リーナ(Opi-rina)
- 豆天狗のホームページ 飛騨高山 中華そば
- やよいそば - 高山ラーメンの老舗
関連項目
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