三すくみ、とは、三者の力関係が拮抗している状態のこと。
概要
AがBに対して一方的に強者であり、BはCに対して一方的に強者、CはAに対して強者、という力関係が生まれた時、結果三者とも身動きが取れず、お見合い状態になる。この状態を、三すくみ(三竦み)という。
代表的な三すくみの関係として、蛇、蛙、蛞蝓(なめくじ)の三すくみが古くから日本では信じられてきた。蛇は蛙を一飲みにし、蛙は蛞蝓を食い、蛞蝓は蛇を粘液で溶かしてしまう、結果三者は三すくみの関係となり動きが取れない。但し実際は蛞蝓の粘液で蛇が溶けてしまうということはない。
蛇、蛙、蛞蝓の三すくみの関係は、江戸時代に流行した、「児雷也豪傑譚」(じらいやごうけつものがたり)にも引用されており、大蝦蟇に乗る児雷也、蛞蝓の妖術を使う綱手、ライバルの大蛇丸の三者の関係が、三すくみという形で表現されている。この明快な設定は、現代の物語、漫画、ゲームなどにも多くの影響を与えている。
他の例としては、じゃんけんという遊びも、石ははさみに勝ち、はさみは紙に勝ち、紙は石に勝つという三すくみを利用したものである。
特に、ゲームの場合は数値だけの調整だとどうしても何か一つの数値や物が支配的なりがちなため、色々な種類の武器やユニットを満遍なく使用してもらうために相性による有利不利がつくように設定されている場合が多い。
3と言う数は自分と同じもの以外と当たれば必ず有利不利が生じるため効果的である。
例としては、剣・斧・槍(ファイアーエムブレム)(ユグドラ・ユニオン)、炎・水・草(ポケモン:最初の御三家)等がある。
しかし、蛇と蛙と蛞蝓の実際の場合のように相性程度では焼け石に水と言う事もけっこうあったりする。
三すくみの例
- 皇帝・市民・奴隷(賭博黙示録カイジ、Eカード)
- 力・技・魔法(ナイトガンダム物語)
- 剣・斧・槍(ファイアーエムブレム 聖戦~if)
- 風・雷・炎(ファイアーエムブレム 聖戦、蒼炎、暁)
- 光・闇・理(ファイアーエムブレム 封印~聖魔、暁)
- 剣&魔法・斧&弓・槍&暗器(ファイアーエムブレムif)
- 剣&炎・斧&風・槍&雷(ファイアーエムブレム ヒーローズ)
- 英雄・怪物・人間(Fateシリーズ)
- セイバー・アーチャー・ランサー(Fate/Grand Order)
- ライダー・アサシン・キャスター(Fate/Grand Order)
- ルーラー・ムーンキャンサー・アヴェンジャー(Fate/Grand Order)
- 炎・水・草(ポケモンシリーズ、御三家(ポケモン))
- アーチ・ガーレ・ベイル(エルシャダイ)
関連動画
関連項目
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