Panic! At The Disco(パニック・アット・ザ・ディスコ)とは、アメリカ合衆国ラスベガス出身のポップパンクバンドである。略称はPATDやP!ATD。“!”があったりなかったりするが何、気にすることはない。
高校在籍中のデビュー時から現在に至るまでの特徴として、妙に長く文学めいた曲名とアルバム名、風刺に富み時にエロティックな歌詞、独創的なMV、初期はサーカスやキャバレーのようなライブを行っていたことが挙げられる。
ジャンルはエモだが、ファッションはヴィジュアル系というよりスチームパンクやクラシカルな方面。
概要
幼なじみのライアンとスペンサーが高校でバンドを組もうとし、残りのパートを近所の高校に通っていた友人のブレントとその同級生のブレンドンを入れることにして結成される。最初はライアンがボーカルだったが、リハーサルでコーラスを歌うブレンドンの歌声を聞いた瞬間、全員一致でボーカル交代が決まる。
学生なので資金もなく、インディーズバンドが燻るラスベガスでライブ活動からのメジャーデビューは難しいと悟っていた4人はネット上からのデビューを目論み、Fall Out Boyのベーシスト、ピート・ウェンツにLiveJournal経由で曲を送る。
すぐにラスベガスに向かったピートは少し演奏を聞いただけで自らのレーベルディケイダンスと契約することを決定。ライブ活動もほとんどしていない高校生バンドとの契約はネット上で叩かれることになるが「2、3曲しか上がっていないのに僕らの音楽を判断できるのか?」とライアンが発言して鎮火される。
デビューアルバムは好調な滑り出しではなかったが、「I Write Sins Not Tragedies」のPVを発表したとたん爆発的にヒット。翌月ヘッドライナーとしてライブも決定し、翌々月にはプラチナレコードに認定されることに。
PVの人気っぷりはその年のMTV Video Music Awardsでマドンナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、クリスティーナ・アギレラ、シャキーラというベテラン&他アワードでの受賞歴のある楽曲が居並ぶ中で年間最優秀ビデオ賞を獲得したほど。他の音楽賞レースに全く絡まなかった無冠の楽曲が頂点に輝いたのは実に17年ぶりのことである。
2006年にブレントが脱退。その時ツアーに帯同していたThe Academy Is...の裏方を担当していたジョンが新しいベーシストとして加入する。
1stでの特色が綺麗に消えビートルズっぽいと称された2ndアルバムは賛否両論であるが、批評家たちには好まれセールスも高かった。
2009年にライアンとジョンが脱退し、2人だけになってしまったバンドはメンバーを増やすことなく3rdアルバムを発売。「化粧とコスチュームがなくて寂しかった」とブレンドンが言うように、音楽性は1stの頃に戻った。
以降リリースされたアルバムのジャンルはエモ・パンク寄りのロックでほぼ統一されている。
その後何やかんや(下記参照)あって今はブレンドン1人のバンドになっている。ただしテレビ番組などでパフォーマンスする時のメンバーは固定なので事実上彼らがメンバーなのかもしれない。
ライブではカバー曲を演奏することが多く、YouTubeに沢山上げられている。
メンバー
旧メンバー
- Ryan Ross(ライアン・ロス) - ギター・ボーカル・キーボード
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Jon Walker(ジョン・ウォーカー) - ベース・ギター・ボーカル
- Brent Wilson(ブレント・ウィルソン) - ベース
- Spencer Smith(スペンサー・スミス) - ドラム
- Dallon Weekes(ダロン・ウィークス) - ベース・ボーカル・キーボード・ギター
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本国盤と比べると分かるが、日本盤アルバムタイトルは妙な凝り方をしているのではなくほぼ直訳である。
最近はカタカナにしているだけだが初期作では長い各楽曲タイトルもしっかり訳されている。
外部リンク
関連項目
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