R-TYPE⊿とは、アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社製作のシューティングゲームである。
貪欲なる力「R」
ストーリー
第一次バイドミッションを終了したR-9は、巡洋艦クロックムッシュにより回収され、次元トンネルを通過し太陽系に帰還した。
ミッション終了から2ヵ月後、地球の衛星軌道にある宇宙要塞「アイギス」に搭載されていた対バイド兵器の凍結作業を行うかたわら、R-9は何の修復もされずに格納庫に保管されていた。翌年3月、残存部隊として一個小隊を残しアイギスは一時封鎖された。
大気圏に突入する隕石群の中に、形を変えることなく落下する物体を天文台が観測。その後、いくつかの都市で電子制御兵器が暴走を始める。そして、アイギス内に搭載されていた投下型局地殲滅ユニット・モリッツGがアジアのとある市街地に向けて降下。
本格的な破壊活動には至っていないものの、モリッツGは自己防衛システムによって何者も寄せ付けず、回収不可能な状態。第一級非常態勢となり戦闘機が向かうが歯が立たず、テスト機であるR-9 deltaまで作戦へ駆りだされる事に・・・。
新たなる系譜。第4の"R"
1998年11月19日にアイレムソフトウェアエンジニアリング(以下アイレム)株式会社から発売された「R-TYPE」シリーズ第4作目である。(「R-TYPE LEO」は製作元が違う為かシリーズに数えられていない。)
また、現在はPSのゲームアーカイブスで配信もされている。
「R-TYPES」に於いて書き直された設定に基づいており、「III」までとの違いを明確化させているのが特徴の一つといえる。また、従来のシリーズには無かった試みがいくつも為されており、旧作のファンでなくても楽しめる作品となっている。
余談であるが、本来「デルタ」は「Δ」と表記されるが、本作では「⊿(差分記号)」に近い形で表記されている。
(注記:「⊿」も「デルタ」と読む事がある。)
また、後付設定ではあるものの「GALLOP」を同時期に起きたもう一つの事件として取り扱っている。
今作から追加・変更された要素
- プレイヤー機体の選択が可能
R-TYPEIIIではフォース選択が可能だったが、機体選択が出来るのは本作が初の試みとなっている。 - 地形に接触してもアウトにならない
言うまでも無く、それを活用したギリギリでの回避を要求されるというアイレムの罠も存在する。
また、動かない障害物や地形が対象で、動いている障害物(2面の落下する柱など)に接触したり、スクロールに潰される(所謂「画面潰し」)とアウトになる。 - 自機速度調整が可能に
今作からアイテムではなくボタン操作による速度調節に変更され、4段階に調節可能となっている。 - ドースシステム・⊿ウェポンの追加
フォースで敵弾を防御したり敵に接触させる事でエネルギーが蓄積されるシステムで、エネルギーが100%まで溜まるとフォースが「ドースブレイク」状態になり、フォースの攻撃力が上昇するほか、得点が2倍になる。
この状態になると「⊿ウェポン」が使用可能となり、使用すると画面の敵全体に大ダメージを与えられるほか、敵弾を消せる為緊急回避としても使える。
勿論、⊿ウェポンを使用した場合、ドースエネルギーはリセットされる。 - 途中復活ポイントが明確化
BGMの曲調が変わる地点が途中復活ポイントとなっており、判りやすくなっている。 - 機械系・生物系でボス曲が変化
ラスボス以外は全て1曲だったボス戦BGMが機械系・生物系で違うボス曲が用意され合計3曲のボス戦BGMが用意されている。 - プレイヤーの戦闘記録を残せるようになった
戦闘時間や全ステージクリアなどの記録が残るようになり、これに対応した要素も数多く存在する。 - また、プレイ時間が一定値を超える事でクレジットが追加され、最終的にはコンティニュー無制限になる。
人類の希望、3機のR戦闘機
ここでは本作に登場するR戦闘機を紹介していく。
なお、個別記事が存在する為型式表記は「R-TYPE FINAL」によるものである。
- R-9A2"DELTA"/デルタ
R-9A「アローヘッド」の直系後継機。大気圏内での運用を想定した為R-9Aの半分程度のサイズになっている。
また、試作型ではあるが、新型の波動砲を搭載している。
本作での型式表記は「R-9aII」
武装:スタンダード・フォース、追尾ミサイル、ビット
波動砲:拡散波動砲試作型
⊿ウェポン:ニュークリア・カタストロフィ - RX-10"ALBATROSS"/アルバトロス
軍と航空機メーカーの共同開発により新造されたR戦闘機。新たな概念を持つ波動砲を装備している。
本作での型式表記は「RX」または「R-X」
武装:テンタクル・フォース、誘爆ミサイル、ビット
波動砲:炸裂波動砲
⊿ウェポン:ネガティヴコリドー - R-13A"CERBERUS"/ケルベロス
軍事メーカー「ウォー・レリック社」により開発されたR戦闘機。有線制御による強力なフォースを装備している。
本作での型式表記は「R-13」
武装:アンカー・フォース、光子ミサイル、ビット
波動砲:ライトニング波動砲
⊿ウェポン:ヒステリック・ドーン - TP-2"POW ARMOR"/パウ・アーマー
一定条件を満たすと使用可能になる4号機。見た目によらず高い戦闘能力を有している。
本作では型式番号が存在していない。
武装:バイド・フォース、追尾ミサイル改、ビット
波動砲:バイド波動砲
⊿ウェポン:バイディックダンス
バイド、地球へ…"サタニック・ラプソディ"
後に「サタニック・ラプソディ」と呼ばれる事となるこの事件は地球に於ける初のバイド襲来ともなった。
ここではその戦いの舞台となるステージを紹介していく。
ステージ | タイトル | 戦闘箇所 | ボス |
1st Contact | 狂機 | アジアの一都市 | モリッツG |
2nd Contact | 異形 | 浸水したエネルギー炉 | ダストネイト・コクーン ダストネイト・ワーム |
3rd Contact | 巨襲 | 山岳の軍事基地 | ゲイツ |
4th Contact | 侵食 | 浮遊要塞アイギス | Q・T・キャット |
5th Contact | 邪悪 | パイロットの精神世界? | ゴンドラン ゴマンダー グリーン・インフェルノ |
6th Contact | 覚醒 | バイドに侵食されたR戦闘機開発プロジェクト基地 | R-9A+パトロールスピナー×2 ドブケラドプス |
Last Contact | 生命 | 衛星軌道上に出現した異層次元内 | バイドコア |
本作以降の「バイド」
旧アイレム時代のシリーズにおいては「地球外生命体」または「外宇宙からやって来た侵略者」という概念を持っていたバイドであるが、この作品以降はその概念を大きく変えており、「ヒトの手で創られた人工の生ける悪魔」という存在になっている。また、バイド体が精子や卵子といった人の生命に関わる形を取っている特徴がある。
「ヒトに最も近く、そして最も遠い存在」…バイドを一言で要約するとこうなるだろうか。
関連動画
中にはこんな凄い人もおられます。
|
R-13のその後の姿…
|
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- アイレム
- R-TYPE
- R-TYPE FINAL
- GALLOP---本作と同時期に起きたとされるもう一つの事件舞台。
- R's MUSEUM
- Rの戦歴
- シューティングゲーム
- STG
- STGのタイトル一覧
- ゲームのタイトル一覧
外部リンク
- 1
- 0pt
- ページ番号: 4221516
- リビジョン番号: 2257421
- 編集内容についての説明/コメント: