ShadowPlayとは、NVIDIAが提供している動画キャプチャおよび配信ソフトである。
概要
ニコニコ動画においてはゲーム実況動画などのプレイ画面を録画するソフト。
ShadowPlay自体は、NVIDIAが製造・販売しているGPU「GeForce」シリーズのユーティリティソフト、GeForce Experience(GXP)の1機能に過ぎない。
長所
にもかかわらず、その性能および使い勝手は非常によい。
過去に遡っての録画
ShadowPlayは初期設定でシャドウ録画モードになっている。
このモードでは、ゲームを起動した時点で録画が開始されており、ショートカットキーを押せば最大20分(設定で変更可能)の動画が出力される。これにより動画を撮る気が無かったプレイにおいてハプニングが発生した場合でも、取り逃すことなく動画にすることが可能である。
なお、設定時間を超えた部分の動画は自動で破棄されるので、勝手にHDDの容量がなくなることはない。
もちろん手動録画モードを使えば、録画開始キーを押して録画開始することもできる。
低負荷
通常、キャプチャソフトはCPUに大きな負荷がかかる。ゲーム自体の負荷に加えて映像を撮る負荷がかかるため、多くの場合ゲームのグラフィック設定を落とすかキャプチャソフトの設定を落として画質を犠牲にする必要がある。
しかしShadowPlayの場合、キャプチャ時の処理をGPU自体に行わせているためCPUにはほとんど負荷がかからない。解像度1920×1080の120fpsだろうが、普段それで動かしているなら難なく録画できる。
低容量
状況によって大きく変わるが、だいたい10分の動画で2GBといったところ。これは動画ファイルを出力すると同時にMP4(H.264)形式に圧縮されるためである。
圧縮されるからといって目に見えて画質が落ちることはなく、他キャプチャソフトによる無圧縮動画と大きな違いはない。
綺麗
冗談抜きで実際のゲーム画面と見分けがつかない動画ファイルが作れる。それも負荷も容量も気にせず、最高設定で、解像度やフレームの制限がないものを。
短所
このように従来のキャプチャソフトを遥かに凌駕する性能を持つが、同時に従来のキャプチャソフトにない問題点もある。
一部のビデオカードにしか対応していない
ShadowPlayはGeForce GTX 650以降に搭載されたKeplerコアによりその機能を実現できている。
つまりKeplerコア以前の古いビデオカード、あるいはRadeonシリーズには対応していない。
ウィンドウを指定して録画できない
OpenGLかDirectXを使っているゲームなら問題ないが、ウィンドウ表示のみのゲームはフルスクリーンのまま録画することになる。
CFR(固定フレームレート)で出力できない
これが最も大きな問題点。
簡単にいえば1フレームの長さが変動してしまう。出力された動画をそのまま投稿する分には問題ない(というかそれを前提に作られている)のだが、これを動画編集ツールを使用して編集する場合は大問題となる。
多くの動画編集ソフトはVFR(可変フレームレート)に対応していないので、読み込めたとしても音ズレ、編集時と出力された動画で映像がズレていたりと度々悩まされることになる。
これの対応策として、動画変換ツールで一旦CFR動画に変換してから編集ソフトを使用する方法がある。二度手間になるがそれでもShadowPlayはその手間をかけても使う価値のあるソフトである。
ちなみに動画変換ツールはHandBrakeあたりがオススメ。
関連動画
Shadowplayで録画された動画がいくつかニコニコ動画にも投稿されている。
外部リンク
公式
使い方解説
関連項目
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