Uber Eats単語

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• 日本国内での配達可能エリア(2021年3月時点)
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Uber Eats (ウーバーイーツ)とは、アメリカのフードデリバリーサービスである。

展開しているのは、自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリで知られるUber。

概要

平たく言ってしまえばアプリで行う出前のようなものである。お客はUberと同じ要領でクレジットカードなどの情報を登録して商品と配達先を指定、すると配達員が運んできてくれるというサービス。Uberが競合するタクシーと違って法規制はないため、こちらならだれでも配達員になることができる。

お店はウーバーに登録しておくと、ウーバーの配達員が代行でお客に運んでくれるので、自前の配送網や体制を抱える必要なしにお客へ商品を届けることができるようになるメリットがある。

日本においても、Uber Japanが設立され2016年よりサービスが展開されている。

2020年に発生した新型コロナウイルスの影響により外出自粛で在宅で食事を行う人が急増した。それに伴い外食産業でもデリバリー用の商品を取り扱うところが急増したため（いわゆるコロナ特需）、これらの自宅での食事を行う顧客と商品を届けたい企業との思惑が一致していることから、宅配代行の重要性が高まってきている。

余談だが、Eatsが日本に上陸した時に「要するにこれ出前だよね」と話題になり、これを機にフードデリバリーが盛り上がると踏んだ投資家らが関連銘柄の株式を買い、株価が上昇するという一幕があった。結局Uberが新しい需要を掘り起こしただけで業界が盛り上がることはなかったので株価はいったん落ち着いているが、執筆時点で参入から二年弱、これから先フードデリバリー業界がどうなっていくかは筆者には分からない･･･　どうなると思いますか？

なお、Uber Eatsの配達パートナーは企業に所属する「従業員」ではなく自分で仕事を行う「個人事業主」扱いとなり、労働基準法の対象外となるので ^[1]、これから配達パートナーになるという人は注意が必要である。

日本国内での配達可能エリア(2021年3月時点)

事件・問題

個人事業主

ウーバーは、配達員には個人事業主（独立事業者）として委託契約する「ギグ・エコノミー」形式であるため、従業員として雇用することはない。つまり、配達しに来る人はパートナー契約を結んだだけのフリーランスな一般人なので、「配達員それぞれの自己責任」という主張である。

そのため、事故や乗り物の破損などが起きても労災や補償の支払いは一切ない。顧客と配達員とのトラブルについては、「あくまでも当事者間の問題」としている。トラブルが起きた際に客がサポートに連絡したところ、個人事業主であることを理由に関与できないとし「勝手に警察に連絡しろ」と返事をされたケースもあるという。 ^[2]

コロナにより食事の配達が急増しているが、ウーバー側は感染予防のための指示はまったく出さず用意もしないため、配達パートナーはマスクやアルコールなども全て"自衛"で用意せざるを得ないという。^{[3] [4]}

そのため、配達員の一部には労働組合を結成したものもいる。 また、イギリスとフランスの最高裁においては、「ウーバー側に決定権や主導権があり、配達員たちはウーバーに従属・依存している」との判断から、従業員であるとの最高裁判決が出ている。 ^{[5] [6]}

配達員の質が左右される

上記のとおり「個人事業主」扱いなので、社員教育やクレームに対する指導もないため、モラルや仕事の質はその個人によって影響されることになる。

遅れに遅れたうえ汚い状態で届けられた商品の受け取りを客が拒否したところマンションの床にブチまけられたり、いつまでも商品が届かないので調べたら「配達済み」にされていて商品は近くのゴミ箱に捨てられていたり、高速道路を自転車で走っている違法なパートナーもいたという。 ^[7]

さらには配達先の相手をナンパする目的で再度訪れ侵入を試みたり手に入れた顧客情報を悪用し配達先に手紙を送ってきたケースもあり、「個々の問題」では済ませられない悪質なものもある。 ^{[8] [9]}

関連動画

関連商品

関連リンク

• ｢ウーバーイーツの配達員｣下請け横行の実態 東洋経済ONLINE 2019.10.7
• 「受取拒否は可能」　Uber Eats配達トラブル、運営元は「深刻に受け止めている」と見解 ITmedia 2019.10.7

関連項目

• Uber
• フードデリバリー
• 出前
• 小僧寿しチェーン
• 銀のさら
• すかいらーく

脚注

1. *UberEats配達員、日給1718円・労災適用ナシの実態を記者が体験！ (DIAMOND ONLINE 2018.5.22)
2. *ウーバーイーツに苦情のオンパレード…配達員が料理投げ捨て→本部は「警察に連絡しろ」 Business Journal 2019.10.07 18:50
3. *｢ウーバーイーツの配達員｣下請け横行の実態 東洋経済ONLINE 2019.10.7
4. *最近よく見る「ウーバーイーツ」の配達員が“労働組合”の結成を目指すワケ FNNプライムオンライン編集部 2019年6月28日 金曜 午後6:00
5. *英最高裁、ウーバーの運転手は従業員と認定　仏に続く (日本経済新聞 2021年2月19日 23:10)
6. *英最高裁、ウーバー運転手は「従業員」　最低賃金や有給休暇などの権利認める (BBCニュース 2021年2月20日)
7. *「コロナ特需」のウーバーイーツ　配達員の増加で事故や交通トラブル相次ぐLivedoorNEWS 2020年6月4日 17時16分
8. *新しい出会いの場？ Uber配達員が「お客にラブレター」は犯罪になる可能性が高い (日刊ゲンダイ 2021/10/31 06:00)
9. *Uber Eats配達員の再訪ナンパが怖すぎる…ナンパ師YouTuber・ゲンキは「すっ飛ばしすぎだよ！」と苦言 (Smart FLASH 2023.02.24 20:16)

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