#大家帝国とは、DDTプロレスリングで活動するプロレスラーたちのユニットである。
マッスル坂井いわく「超巨大プロレス系LINEグループ」であり、旧名はガンバレッスル夢ファクトリー(仮)。
他にも言えない候補があったが、ここでは触れない。
概要
元々は男色ディーノ、スーパー・ササダンゴ・マシン、大家健の3人でKO-D6人タッグ王座を獲るため(もしくは、ガンバレ☆プロレスとプロレスキャノンボール2014でカリスマ化した大家健を、元のポジションに戻そうとするマッスル坂井の悪意:編集者の憶測)によって結成されたユニットである。
2015年ドラマティック総選挙での対棚橋弘至戦のアピール、そして同年11月17日に開催された「#大家帝国主催興行~マッスルメイツの2015~」の大成功で、この年のプロレス界下半期を大きく動かす存在となった。
#大家帝国の歴史
ここからは#大家帝国の興亡を簡単に記す。
ユニット発足~みんな、あの日まで両国までの一発ネタだと思っていた
2015年のDDTビアガーデンプロレス「闘うビアガーデン」にて、KO-D6人タッグ王座に挑戦したい男色ディーノとスーパー・ササダンゴ・マシンがパートナーに大家健を推薦。当初、大家はガンバレ☆プロレス所属の外敵だから不可とされたが、色々あってディーノ、ササダンゴ、大家による挑戦が認められる。当初、ユニット名は「ガンバレッスルワン」、「ガンバレッスル夢ファクトリー」、「ガンバ大阪」というどこかで聞いたというかどこからに怒られそうな名前であり、当座はガンバレッスル夢ファクトリー(仮)という、かつてレッスル夢ファクトリーの追っかけをしていた(そして当時FM-TAROだったGENTAROのデビュー戦を観戦記で酷評していた)超人気リングアナだけにバカウケしそうな名前になった。
その後、その年の両国ピーターパンでチームドリフが持つKO-D6人タッグ王座に挑戦するが敗退。しかし、ササダンゴのプレゼンによってこのユニットによるKO-D6人タッグ王座再挑戦が決まり、ユニット名も「#大家帝国」と改名。両国大会後もチーム・ドリフとの抗争が続いたが、9月27日の後楽園大会でついにKO-D6人タッグ王座を獲得。
総選挙で1位になったらマッスルをするよ~だから棚橋弘至をブッキングしてね!
この年のドラマティック総選挙で、メンバーのスーパー・ササダンゴ・マシンは選挙演説で「ユニット部門で1位になって主催興行権を獲得した場合は、その主催興行をこっそりマッスルにする。」と言う公約を発表した。この言葉がかつてのマッスルメイツたちに響いたのか、ユニット総選挙の有効投票数10388票のうち1/4近くの2543票を獲得。2位の酒呑童子に対して900票もの差をつけて圧勝した。
そしてその表彰の場で、ディーノとササダンゴは鶴見亜門GMに3つのお願いをする。それは……
- 主催興行は今年1年DDT内で一番頑張った大家健を主役にしたい。
- 同じく今年1年DDT内で一番もやもやしたHARASHIMAも主役にしたい。
- この2人に戦うにふさわしい相手、そしてHARASHIMAが今年のうちに戦っておかなければいけない相手、新日本プロレスの棚橋弘至を主催興行にブッキングしてほしい。
というものだった。これはみんなびっくりした。後楽園ホールにいた観客(含むこの記事の編集者)もニコ生で見ていた観客も、そしてスタッフやレスラーたちも。
ここで大家は涙ながらにHARASHIMAに対してタッグ結成を訴える。この件について事前にどこにも話を通してなかった為に亜門GMや高木三四郎大社長、松井幸則レフェリーは困惑の表情を浮かべたものの、HARASHIMAは珍しく涙を浮かべながら#大家帝国に対して感謝の意を表し、「いつでも準備は出来てるから!」と宣言して#大家帝国の面々と泣きながら抱き合った。
これに対して高木三四郎大社長も「腹をくくって交渉する。」と宣言するに至った。
その後DDT公式HPでHARASHIMA&大家健vs棚橋弘至&小松洋平というカードが発表された(ちなみに『マッスル』で事前にカードが発表されること自体が異例中の異例である。)。そしてこの興行『#大家帝国主催興行~マッスルメイツの2015』は平日の開催にもかかわらずファンクラブ優先販売・スマホサイト優先販売・会場優先販売で事前に一定のチケットをまわすことが決まっているプレイガイド取り扱い分と当日販売の立ち見以外のチケットが全て完売した。
2015年11月17日の奇跡~熱気、狂気、驚喜、歓喜の丸め込み
2015年11月17日、後楽園ホール。平日夜にもかかわらず、この日は満員札止めとなった。会場にはDDTプロレスリングのファンだけでなく、今井田軍団新日本プロレスの熱心なファンもかけつけた。観衆1800人。
興行の前半からセミファイナルまでは、まさにかつてのマッスルが展開された。 PENPALSの「LONELY DAYS」をBGMとするオープニング、マッスル坂井と鶴見亜門(GMではなく総合演出家)によるちょっとgdgdなあいさつ、プロレスファンを試すかのようなシュールもしくはトンチの効いた試合の数々、南海キャンディーズの山里亮太が「キャリアに傷がついた」と激怒するくらいの事故となった手相撲(笑)。エトピリアをBGMとするスローモーションとモノローグ……そしてレスラーの本音の感情。どこまでもマッスルだった。新日ファンだけでなく、マッスル最終回や武道館大会を知らない最近のDDTファンでもちょっと困惑するような、でもそれがマッスルである。
そしてメインイベント。ここ数年、プロレス界の絶対的なベビーフェースだった棚橋弘至に向けられる怒号のようなブーイング。そしてそんなシチュエーションを楽しむかのようにふてぶてしい棚橋と小松。一方、HARASHIMAと大家健にはホールが割れんばかりの声援が届く。新日ファンが棚橋や小松にコールを送っても、それを打ち消すようにHARASHIMAや大家のコールが覆い被さる。DDTの後楽園大会でここまで大声援となるのは滅多にない。それはまるで、かつて東京ドームで繰り広げられた、新日本プロレス対UWFインターナショナルの対抗戦のようだった。試合は大家が炎のスピアを棚橋に決めて場外に釘付けとし、その間にHARASHIMAが必殺の蒼魔刀を小松に決めて勝利した。
そして試合後、控え室に帰るかと思いきや、本部席に向かった棚橋は、おもむろにパワーポイントによるプレゼンテーションを始める。スーパー・ササダンゴ・マシン(松竹芸能所属)が棚橋(当時、マセキ芸能所属)に対して、芸能ルートを通じて水面下で交渉して実現させたものである。棚橋はパワポ(制作はマッスル坂井)によって、DDT両国大会でなぜあんな不穏発言をしたのか、その真意を解説。その内容に新日ファンだけでなく、DDTファンも納得をする。さらに2016年の目標として棚橋がドラマティック総選挙に出ると発表したときは会場が大爆笑に包まれた(なお、松井レフェリーと亜門GMは頭を抱えた)、そして棚橋からHARASHIMAへの「ごめんね」。それまでのもやもやは晴れた。後楽園ホールは大棚橋コールへと変わった。
第一試合からずっと、この興行では「丸め込み」がキーワードのように出てきたが、その締めくくりがDDTと新日の間の悪い空気を煽りパワポで「丸め込む」というものだった。まさにマッスル坂井じゃないとできない芸当である。
この日の興行はネットプロレス大賞2015のベスト興行に選ばれた。
その後の#大家帝国~そりゃもうgdgdさ
かくして、2015年下半期の台風の目となった#大家帝国だったが、栄光を極めてからの転落はあっという間だった。
11月の広島大会でT2ひーにKO-D6人タッグ王座を奪われると、12月の福岡大会では高木三四郎との一騎打ちを求めて乱入を重ねてきたKENSOがユニット入り。そして同月の後楽園大会で大家健がユニットを脱退。
翌年には男色ディーノとスーパー・ササダンゴ・マシンもユニットを脱退し、メンバーがKENSOひとりだけということに。
2016年3月のDDT両国大会でKENSOは中澤マイケルと組んで、高木三四郎&葛西純の「クレイジー大社長」、飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)&伊橋剛太(その研究材料)と3WAYで戦うが、ユニットはその後どうなることやら……。
#大家帝国のメンバー(2016年2月現在)
かつてのメンバー
共闘メンバー
関連動画
関連項目
外部リンク
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%23%E5%A4%A7%E5%AE%B6%E5%B8%9D%E5%9B%BD