「全館空調だな斎藤工」「やはり気づいたか山本耕史」とは、建設会社であるヒノキヤグループが展開するブランド「Z空調(ぜっくうちょう)」のCMでのやり取りである。
「大百科記事だな斎藤工」「やはり書かれたか山本耕史」
TVCMはこの台詞の通り、斎藤工の家を訪れた山本耕史が、斎藤工の家の各所を訪れながら全館空調の設備のすばらしさを享受する、というもの。15秒編と30秒編があり、30秒編のフルバージョンのやり取りは以下の通り。
「お邪魔するよ、斎藤工。」
「ようこそ、山本耕史。」
「いい家じゃないか、斎藤工。」
「ありがとう、山本耕史。」
「なるほど、どの部屋も室温が変わらない。」
「全館空調だな斎藤工。」
「やはり気づいたか山本耕史。」
「素晴らしい、これが全館空調か。」
「この快適さをなぜ人類はもっと享受しないのだ斎藤工?」
「慌てることはないさ山本耕史。」
「常識ほどすぐに変わるものを俺は知らないよ、山本耕史…」
CMの中では「山本耕史をダイニングや階段に案内する斎藤工」「寝室のベッドの上で二人並んで座りこむ斎藤工と山本耕史」「特徴的なカメラアングルの中、トイレで互い違いに立つ斎藤工と山本耕史」「まるで自分が人類ではないかのような言い回しをする山本耕史」といった様子が流れる。
お互いの名前をフルネーム呼び捨てで呼び合う様子に対して、撮影後のインタビューにて斎藤工は「大先輩の名前を呼び捨てにするなんて」と思いながらも撮影を進めるうちに「癖になってきた」という。一方の山本耕史も同じくインタビューで「こんなにフルネームを呼ばれることも呼ぶこともなかった」「流行ってほしい」と語っている。
住宅のCMなのだが、なぜかCMとは無関係な作品を空想する視聴者が続出している。全館空調を新しい常識にせんとする志への浪漫、そして二人の関係性に強い友情を感じとることができるCMとなっており、YouTubeやTwitterなどでも「Z空調、私の好きなCMです」と感想を書き記した者も多い。
ちなみに15秒バージョンは2パターンあり、そのうち一つは30秒版の短縮バージョン、もう一つはアイマスクをつけた山本耕史を家じゅう連れまわす斎藤工、という内容である。
「君は今どこにいる、山本耕史。」
「分からない、どの部屋も室温が変わらないからな。」
「全館空調か、斎藤…!?」
ピッ ウィーン(便座の蓋が開く音)
全館空調とはなんなのか
全館、つまり家の全ての部屋において一年中同じ室温を保つための空調を建築の段階で取り込む仕組みである。従来の住宅では部屋ごとに空調を設置するため維持費がかかったり、空調を入れていない一部の部屋や風呂場が極端に暑かったり寒かったりといった環境のばらつきが目立つ欠点があった。全館空調はその問題を一挙に解決する。
全館空調という仕組み自体は他の建築会社でも取り込まれている手法であるが、Z空調は他の会社の全館空調ブランドと比較すると光熱費が安く抑えられることが特徴で、導入コストこそ高いもののその点からシェアナンバーワンとなったものと思われる。
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なぜかCMとは無関係な曲もバッチリ当てはまるような気がする。
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