あくタイプとは、ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンのタイプの一つである。
他のタイプについては、ポケモンのタイプ一覧を参照のこと。
概要
- 泣く子も黙らせるほど凶悪である(らしい)あくタイプ。
- 第2世代から追加されたタイプの1つでエスパーの弱点を突くことができ、さらにエスパー技を完全に無効にするなど、初代で絶対的な力を持っていたエスパータイプに対抗するために追加されたといえる。
- サブタイプ的な側面もあり、他のタイプのイメージが強いポケモンにとってつけたようにあくタイプがついていたり、進化する過程で付与されることも多い。技も「かみつく」があくタイプであるため、サブウェポンとして不一致の様々なポケモンに配布・使用されている。
- 苦手なむしタイプやかくとうタイプが強化され続けていた上に、第6世代においてあくタイプに強いフェアリータイプを追加されてしまった。一方でフェアリータイプが天敵のかくとうタイプを減らし、フェアリーに強いはがねタイプにあく技が通ると言った環境の変化もあった。
- 第7世代の対戦では強力なフェアリータイプであるアローラの守り神が登場し、特に役割対象であったエスパータイプではカプ・テテフが、ゴーストタイプではミミッキュが跋扈しているため、あくタイプの存在意義が危ぶまれている。何れもあくタイプを弱点としないエスパー/ゴーストであり、逆に相手からはタイプ一致で弱点を突かれてしまう。一方でどちらもゴーストタイプを弱点として残しているため、攻撃範囲の被っているあくタイプは採用率が壊滅的に減少。更にカプ・テテフの「サイコフィールド」の効果による、あくタイプの生命線「ふいうち」無効などの影響で、トドメを刺されてしまったポケモンも多い。またゲンガーから浮遊がなくなり、地面タイプによって対策できるようになった点も向かい風と言えるだろう。
- ロケット団をはじめとする悪の組織の幹部や四天王が使用してくるイメージが強く、X・Yまでこのタイプ専門のジムは存在しなかった(サン・ムーンではしまキングのクチナシがいた)……が、あくタイプ登場から20年、ソード・シールドで遂にあくタイプ専門のジムが登場した
- 同じく闇に属するゴーストタイプとイメージが被り気味なところもあるが、こちらはワイルドな外見や黒系のダークカラーを持つポケモンが多く、凶暴さや狡賢さといったものが強調されている。
- あくタイプを含むポケモンは全63種で、最終進化系で数えると38種。そのうちあくタイプのみのポケモンは14種である。
タイプの特徴
エキスパートトレーナー
カリン | カゲツ | ギーマ | クチナシ | ネズ |
---|---|---|---|---|
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タイプ相性
\攻 防\ |
攻撃側のタイプ | ||||||||||||||||||
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ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
||
防 御 側 の タ イ プ |
あく | ○ | × | ○ | △ | △ | ○ | ||||||||||||
あく/ノーマル | ◎ | × | ○ | × | △ | ○ | |||||||||||||
あく/ほのお | △ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | × | ○ | △ | △ | △ | ||||||||
あく/みず | △ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | × | ○ | △ | △ | △ | ○ | |||||||
あく/でんき | △ | ○ | ○ | △ | × | ○ | △ | △ | △ | ○ | |||||||||
あく/くさ | ○ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | × | ◎ | △ | △ | ○ | |||||
あく/こおり | ○ | △ | ◎ | × | ○ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | |||||||||
あく/かくとう | ○ | ○ | × | △ | △ | ▲ | ◎ | ||||||||||||
あく/どく | △ | △ | ○ | × | △ | △ | |||||||||||||
あく/じめん | ○ | × | ○ | ○ | ○ | △ | × | ○ | △ | △ | △ | ○ | |||||||
あく/ひこう | ○ | △ | ○ | × | × | ○ | △ | △ | ○ | ||||||||||
あく/エスパー | × | ◎ | ○ | ||||||||||||||||
あく/いわ | △ | △ | ○ | ○ | ◎ | △ | ○ | △ | × | ○ | △ | △ | ○ | ○ | |||||
あく/ゴースト | × | × | △ | × | ○ | ||||||||||||||
あく/ドラゴン | △ | △ | △ | △ | ○ | ○ | × | ○ | △ | ○ | △ | ◎ | |||||||
あく/はがね | △ | ○ | △ | △ | ◎ | × | ○ | △ | × | △ | △ | △ | △ | △ | |||||
あく/フェアリー | ○ | × | △ | × | ▲ | ○ | ○ | ||||||||||||
防/
/攻 |
ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
|
攻撃側のタイプ |
- ◎…ダメージ×4(こうかは ばつぐんだ!)
- ○…ダメージ×2(こうかは ばつぐんだ!)
- 空欄…ダメージ×1
- △…ダメージ×1/2(こうかは いまひとつの ようだ)
- ▲…ダメージ×1/4(こうかは いまひとつの ようだ)
- ×…ダメージ×0(こうかが ない みたいだ……)
- エスパータイプに対して完全耐性があり、ゴーストタイプ相手にも比較的有利に戦える。
- 弱点と抵抗が共に少ないバランス型。
- 他のタイプの耐性と競合しにくいので、複合タイプは耐性も弱点も多くなりやすい。
- 第5世代まではゴーストタイプと組み合わさることで弱点がなくなっていた(「みやぶる」「かぎわける」を使われた場合や相手が特性「きもったま」を持っていた場合はかくとうタイプが弱点となっていた)。しかし、第6世代より追加されたフェアリータイプにより弱点を付かれるようになってしまった。
技
\防 攻\ |
防御側のタイプ | |||||||||||||||||
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ノ | マ ル |
ほ の お |
み ず |
で ん き |
く さ |
こ お り |
か く と う |
ど く |
じ め ん |
ひ こ う |
エ ス パ | |
む し |
い わ |
ゴ | ス ト |
ド ラ ゴ ン |
あ く |
は が ね |
フ ェ ア リ | |
|
あく技 |
△ | ○ | ○ | △ | △ |
- どの技も命中は高いが威力は控えめなものが多い。ほぼ威力は80止まりなため火力に難有り。
サブウェポンとしてはエスパータイプ・ゴーストタイプ対策としてかくとうタイプやノーマルタイプによく採用される。 - プレイヤーの読みや運を要求するクセの強い技が多いことから、リアルエスパー専用と言われる事も。エスパーを狩る側なのに……。
- 技の名前は「ちょうはつ」や「だましうち」など行動の名前がついた技が多い。
力づくで暴れ回るような技は少なめで、敵の裏を読み隙を突く技が多い。 - 元ノーマルタイプの技「かみつく」等があくタイプへ変更された事もあり、あくタイプの技を使えるポケモンは多い。
- 技のぶつり、とくしゅがタイプごとに設定されていた第3世代までは、明らかに物理的な技を含め全ての攻撃技が何故かとくしゅ技扱いだった。第4世代で既存の攻撃技は全て物理技になった。
- 第5世代までははがねタイプに対して効果が今ひとつだったが、第6世代より等倍となった。一方で新たに登場したフェアリータイプに半減されるようになった。
主な技
あくのはどう / とくしゅ技 威力80 命中100 PP15~24
攻撃が命中したとき、2割の確率で相手をひるませる。
あく技の中で数少ない特殊技。ゾロアーク系統の専用技・ナイトバーストが登場するまでは唯一の特殊技であり、威力も1位タイだった(ダメージが変動しない技の中では)。
平凡な威力だが、安定感と追加効果は評価できる。第4世代ではわざマシンにも指定されており、汎用性も高い。
このように性能は決して悪くないのだが、あくタイプのポケモンは技の仕様から物理型が多いため使用率は低め。
タイプ一致では主にヘルガー、ゾロアーク、サザンドラなどが使用する。
他タイプのサブウェポンとしてはルカリオやポリゴンZなどに採用される。
イカサマ / こうげき技 威力95 命中100 PP15~24
自分のこうげきの代わりに、相手のこうげきによってダメージを計算する。
第5世代で登場した変則的な物理技。イカサマを使う側の攻撃力は一切関係がなく、イカサマを受ける側のポケモンの攻撃力でダメージを計算する。いかくやりゅうのまい等の相手ポケモンのこうげきランクの増減もダメージに影響する。
威力こそかみくだく以上に高いものの、相手のポケモンのステータスに依存するため不安定。あくタイプの技をぶつけたいエスパータイプやゴーストタイプにこうげき重視のポケモンが少ないこと、またあくタイプは相手依存のイカサマなど使わなくとも元から攻撃が高いポケモンが多いことからやや使いにくい。
使用側には、こうげき種族値の高さや努力値の割り振りが必要ないのはメリット。
主に攻撃力の低いヤミカラス、ブラッキー、レパルダス、バルジーナに採用される。特にヤミカラス、レパルダスでは特性「いたずらごころ」により優先度+1で「いばる」をうち、相手の攻撃力を上げてからイカサマで殴る通称「いばサマ」と呼ばれるコンボで使われる。リスクはあるがリターンも大きいあくタイプらしいコンボである。
かみくだく / ぶつり技 威力80 命中100 PP15~24
攻撃が命中したとき、2割の確率で相手のぼうぎょ(第3世代まではとくぼう)を1段階下げる。
「あくのはどう」と基本性能は同じ。物理アタッカーが多いあくタイプにとっては欲しい技だが、実はあくタイプでレベルアップで覚えるポケモンはそれほど多くない。
第4世代では、それまでゴースト対策をシャドーボールに頼ってきた多くの物理寄りのノーマルタイプが新たに覚えるようになり、むしろサブウェポンとしての出番が多い。
つじぎり / ぶつり技 威力70 命中100 PP15~24 急所に当たりやすい。
威力では「かみくだく」に劣るが、より多くのポケモンが覚える。かみくだくを覚えないマニューラがよく使用する。
特性「きょううん」を持つアブソルやドンカラスと相性が良い。運が絡むが特性「スナイパー」のドラピオンとも相性がいい(大抵は素の威力の高い「かみくだく」が採用されると思われるが)。
どろぼう / ぶつり技 威力60(第5世代まで40) 命中100 PP20~34(第5世代まで10~16)
攻撃が命中した場合、自分が「もちもの」を持っていなければ、相手の「もちもの」を奪える。
トレーナーのポケモンから奪ったもちものは戦闘後にもとにもどる(第5世代から)
相手の持ちものを奪い取ることが出来る、とてもあくタイプらしいワザ。
野生のポケモンからアイテムを奪い取れるようになる便利なワザで、けっこうな種類のポケモンが貴重品や非売品を持っているので奪えると何かと便利である。特に、特性「おみとおし」を持つポケモンに持たせると効率よく道具を稼ぐことができる。
第4世代まではトレーナーのポケモンからも奪うことができ、珍しい道具を持つトレーナーもいたが、第5世代以降はトレーナーから恒久的に奪うことはできなくなった。
対戦で使用する場合、第5世代以降は強化されそこそこ威力が出るようにはなったが、自分が手ぶらでなければ相手のもちものを奪えないため、自分がもちものを持っていてもOKな「はたきおとす」や、こだわりスカーフなどを押し付けて嫌がらせができる「トリック」「すりかえ」のほうが有効な場合が多いか。
ふいうち / ぶつり技 威力70(第6世代まで80) 命中100 PP5~8 先制攻撃。相手が攻撃技を選んでいない時、失敗する。
あくタイプを代表する主力技。
あくタイプの技を使うことで発生する「読み合い」とは大抵この技によるもの。
先制技としては「しんそく」と並んで最大威力であり、タイプ一致で使えるポケモンも多く強力。
素早さが半端なあくタイプのポケモンにとっては生命線。
あくタイプに限らず覚えるポケモンは多く多方面で使われる。
優秀な技だが、相手の補助技や交代を無条件で許してしまう。また、自分より素早い相手に先制技に使われた場合も不発に終わってしまう。PPも極端に低いため、決めるには読みと経験がモノを言う。
「ちょうはつ」「きあいパンチ」等、他のわざと組み合わせると有効である。
おいうち / ぶつり技 威力40 命中100 PP20~32
この技を選んだターンに、攻撃対象の相手が交代した場合、交代前のポケモンに威力80の攻撃をする。
こちらもあくタイプを代表する技。
相手の交代際に反応して攻撃できる。交代前のポケモンにダメージを与える唯一の技。
「不利な相手が出たら交代する」というセオリーを崩す技であり、相手を逃さず確実に殴ることが可能。これも「いやなおと」等、他のわざとの組み合わせで活きる技。
相手が交代しなければ威力40の弱小技でしかなく、読み外せば本来有利な相手に返り討ちにされる危険性もある。
特殊な仕様の技であるためか、第4世代まではきあいのタスキが効かなかったり天候が変になったりとやたらとバグが多かったが、第5世代以降は大幅に修正され、対戦でも気軽に使えるようになっている。
しっぺがえし / ぶつり技 威力50 命中100 PP10~16
攻撃対象の相手より後に行動した場合、威力が2倍になる。
後攻の時、威力が上がる技。威力が上がる条件は緩く、とにかく相手より後にさえ行動すればいい。リベンジやゆきなだれのように相手の攻撃を受ける必要は無く、また、相手がそのターンに交換をしていた場合でも威力が二倍になる。残念ながら第5世代では相手が交換した場合、威力は2倍にならなくなった。相手に低リスクで交代を許してしまうこの仕様変更は大幅な弱体化である。
すばやさの低いポケモンや特性が「あとだし」のヤミラミに使わせるのが有効。すばやさを下げつつ、攻撃力を上げる「のろい」(ゴーストタイプ以外)との相性はバツグン。
また、テクニシャン持ちのポケモンに使わせても良い。効果が出ない時でも威力75、効果が発揮された場合は威力100で攻撃する。
なげつける / ぶつり技 威力変動 命中100 PP10~16
持っている持ち物を相手に投げつけて攻撃。威力や追加効果は投げつけた物による。
持ち物を使う攻撃。投げたら持ち物は無くなるので1発限りの技。
威力だけでも10から130まで非常に多彩。ものによってはタイプ不一致のポケモンが使っても、タイプ一致のかみくだく以上の威力が出せる。
単純に威力を出す持ち物では「くろいてっきゅう」が最高で威力130。次点で各種カセキ系アイテムなどの100。その次に各種「プレート」系アイテムの90。くろいてっきゅうは威力はあるが持っている事のデメリットが酷いため、それが気にならない鈍足のポケモン等でないと持ちにくい。
無難に使うならプレート系が良い。「なげつけるまでは普通に自分の技を強化し、 いざとなったら投げつける」ことになる。なお「こわもてプレート」はあくタイプ強化のプレートだが、これを投げつけた場合、威力90にプレート自身の効果が乗って威力108になる。
バークアウト / とくしゅ技 威力55 命中95 PP15~24
100%の確率で相手のとくこうを1段階下げる。
第5世代にて登場した技。追加効果が優秀で特殊受けのポケモンであれば採用の余地があるが、シングルにおいてはダメージを与えられないにせよ火力の底上げも出来る「めいそう」の方が使い勝手がよく、タイプ一致で使えるあくタイプのポケモンは大抵耐久が低いためこの技を対戦で目にすることは少ない。
効果範囲が相手全体であるため主にダブル・トリプルバトルにおいて補助的に使用される技である。
ふくろだたき / ぶつり技 威力- 命中100 PP10~16
手持ちポケモン全員で相手のポケモン1体を攻撃する。
第2世代にて登場した非常に特殊な攻撃技。第4世代まではパーティー全員があくタイプ威力10で攻撃する技だったため、見せ合い6匹の中から3匹を選出して対戦することが主流のポケモン対戦では、選出ポケモンが全てバレる上に低威力のこの技は全く利用価値がなかった。
第5世代以降は攻撃側の攻撃種族値と防御側の防御種族値を参照する特殊なダメージ算出法に変わったが前述の欠点は全く改善されなかった。
そんな「ふくろだたき」が評価されたのは特性「せいぎのこころ」をもつテラキオンの登場によるものだった。この「せいぎのこころ」という特性はあくタイプの技を受けると攻撃力が1段階上昇するというものでダブル・トリプルバトルにおいて味方のテラキオンに「ふくろだたき」を当てることによって攻撃力を一気に上げるコンボが誕生したのだった。ダブル・トリプルバトルにおいてテラキオンのタイプ一致いわなだれがもともと強力であることも相まって、この戦術は要注意戦術の一つとして評価されている。
はたきおとす / ぶつり技 威力65(第5世代までは20) 命中100 PP20~32(第6世代まで25~40)
戦闘終了時まで、相手を持ち物を失わせる。
(第6世代から)相手がもちものを持っていると威力が増加する。
相手のもちものを無効化する物理攻撃技。
無駄になる時もあるが、「たべのこし」など残って効果を発揮し続ける道具に対して有効である。
入れ替える「トリック」や奪う「どろぼう」と異なり自分は好きな持ち物を持ったまま相手を無効化できる点が強み。また、「ちょうはつ」されたり「とつげきチョッキ」を着ていても使用できる。
第5世代までは申し訳程度の攻撃力が付いた補助技だったが、第6世代で素の威力が3倍以上になり、さらに相手が道具を持っていれば1.5倍の威力が出るようになった。
こうなるとかみくだく以上の威力が出る立派な攻撃技であり、活躍が期待される。
尚、メガストーンなどははたきおとせず、ダメージも増えない。
おきみやげ / へんか技 命中100 PP10~16
自分が瀕死状態になる代わりに、相手のこうげきととくこうを2段階ずつ下げる。
自身を戦闘不能にすることで相手の能力をダウンさせる、文字通り決死の一手となる技。変則的な「じばく」技ともいえる。
普通に使うにはコストが大きすぎるが、死に際に文字通り「置き土産」を残せる。トリックルームなどターン数を気にする戦術を使っている際にサポート役のポケモンが自主的に退場する技として使われる。
この技が上手く機能した場合、自分は「機能を終えたポケモンが退場し、後続のポケモンが安全に登場する」のに対し、相手は「機能不全のポケモンが、そのまま場に残ってしまう」ため、後続のポケモンが積み技などを使用するチャンスが生まれる。
すりかえ / へんか技 命中100 PP10~16
自分と相手の持ち物を交換する。特性「ねんちゃく」持ちに対して使うと失敗する。
あくタイプ版トリックであるが、あくタイプで覚えるのはなんとノクタス系だけである。ヤミラミ、ミカルゲ、ダークライはあくタイプでありながら何故かトリックしか覚えない。
主にこだわり系のアイテムを耐久・サポート型のポケモンに押し付けたり、ぶきようミミロップやいたずらごころエルフーンがデメリットアイテムを押し付けたりするために使われる。
ダークホール / へんか技 命中50(第6世代まで80) PP10~16 相手をねむり状態にする。
ダークライ専用技。ダークライはランダム対戦・公式大会において使用禁止であるため、実質ドーブルの専用技としてダブル・トリプルバトルで使用された。
効果範囲が相手全体であるため1ターンで相手を全員眠らせることが出来る可能性もある恐ろしいクソ技だった。あまりに強すぎたためか、バグもないのにランダム対戦・公式大会において正式に使用禁止技となった。フレンド対戦においても友情を破壊するおそれがあるため使用は控えたほうがいいだろう。
ただし、第六世代で時折開かれているインターネット大会では規制されていない。
これについてはついに第7世代で修正が入って命中が50までダウンし、さらにダークライ以外は使用不可能となった。
ちょうはつ / へんか技 命中100 PP20~32
3ターンの間(第4世代までは3~5ターンのランダム)、相手の攻撃技以外の技を封じる。
耐久型、サポート型のポケモンに対する、強力な対策となる技。
補助技を多用するポケモンはこれ一発でほぼ機能不全にすることができる。特に技を4つとも補助技で埋めているとわるあがきしか出せなくなる。
問題点はアタッカーに対しては痛くも痒くもないこと。「ハピナスに対して撃ったらボーマンダが無傷で出てきた」なんて事になったら目も当てられない。積み技や「でんじは」等、アタッカーでも補助技に頼る場面はあるので、使い手の読み次第。
よこどり / へんか技 命中100 PP10~16
このターン、相手が回復技や能力変化技を使う場合、それを奪って自分の回復や能力を変化させる。
(一部奪えない技有り)
相手ポケモンの補助技を横取りして相手の効果を無効にし、自分の効果にする。
つるぎのまい、こうそくいどう、といった能力アップ技や、みがわり、 リフレクターなどの補助技、じこさいせい等の回復技の効果を奪うことが出来る。相手が補助技を使うターンでないと奪えない。優先度は+4と高いため、よこどり使用ポケモンの素早さを問わないのは強み。
しかし読みにしてもピンポイントでリスクが高いため、あまり使用されていない。
ダブルバトルでは味方の補助技をよこどりして超強化するなどの芸当も可能。
ゴーストタイプ以外ののろい、アクアリング、でんじふゆうなど、横取りできない補助技もあるので注意。
じごくづき / ぶつり技 威力80 命中100 PP15~24
相手は2ターンの間、音の技が使えなくなる。
第7世代におしえ技として登場した貴重な威力安定のぶつり技。命中時にハイパーボイスなどの音技を使用不可にする。
追加効果は自身が使用したターンもカウントされるため、後攻時には実質次の1ターンのみの音技封じになる。
基本的には「どくづき」などを習得可能なポケモンを中心に配られているが、なぜか一部の悪タイプポケモンは習得できない。
つけあがる / ぶつり技 威力20 命中100 PP10~16
自分の能力ランクが1段階上がるごとにこの技の威力が20ずつ上がる。
第7世代に登場したぶつり技。基礎威力20に能力ランク+1ごとに20ずつ加算される。(例・つるぎのまい使用時には20+20×2)
3段階能力を上げてようやく「かみくだく」と同威力で追加効果もないため、単体では採用するに値しない場合が多い。
加速バトンやダブル時の「いかりのつぼ」との併用などによるコンボ前提の技と言える。
最終進化系 種族値表
- (平均値は小数点以下を四捨五入)
- (とくせいによって常時ステータス補正の入るポケモンは、「努力値全振り時~努力値無振り時」で別途記載。
混乱を避けるため、補正の入ったステータスは平均値の計算からは除外) - こうげきが圧倒的に高く、次いでとくこうが高い。HP、ぼうぎょ、とくぼうといった耐久面が弱いのが難点。
物理アタッカーでの使用がメインとなるが、一部ではとくこうも高いものが存在するため、裏をかいて特殊アタッカーとするのも良いだろう。 - 第3世代までは全てのあく技がとくしゅ扱いであったため、こうげきの高さは無駄になりがちだったが、第4世代であくのはどう以外の既存のあくタイプの攻撃技がぶつり技となったため、充分能力を活かせるようになった。
あくポケモン全表
図鑑別
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タイプ別
あく
ニャース (アローラ) |
ペルシアン (アローラ) |
ブラッキー | ポチエナ | グラエナ | アブソル | メガアブソル |
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ダークライ | チョロネコ | レパルダス | ゾロア | ゾロアーク | クスネ | フォクスライ |
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あく/ノーマル
コラッタ (アローラ) |
ラッタ (アローラ) |
ジグザグマ (ガラル) |
マッスグマ (ガラル) |
タチフサグマ |
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あく/ほのお
デルビル | ヘルガー | メガヘルガー | ガオガエン |
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あく/みず
メガギャラドス | キバニア | サメハダー | メガサメハダー | シザリガー | ゲッコウガ | サトシゲッコウガ |
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あく/でんき
モルペコ | |
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(まんぷく) | (はらぺこ) |
あく/くさ
コノハナ | ダーテング | ノクタス |
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あく/こおり
ニューラ | マニューラ |
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あく/かくとう
ズルッグ | ズルズキン | ゴロンダ |
---|---|---|
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あく/どく
スカンプー | スカタンク | ドラピオン | ベトベター (アローラ) |
ベトベトン (アローラ) |
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あく/じめん
メグロコ | ワルビル | ワルビアル |
---|---|---|
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あく/ひこう
ヤミカラス | ドンカラス | バルチャイ | バルジーナ | イベルタル |
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あく/エスパー
マーイーカ | カラマネロ | フーパ(解放) |
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あく/いわ
バンギラス | メガバンギラス |
---|---|
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あく/ゴースト
ヤミラミ | メガヤミラミ | ミカルゲ |
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あく/ドラゴン
モノズ | ジヘッド | サザンドラ | アクジキング |
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あく/はがね
コマタナ | キリキザン |
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あく/フェアリー
ベロバー | ギモー | オーロンゲ |
---|---|---|
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関連商品
関連項目
ポケモンのタイプ一覧 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ノーマルタイプ | ほのおタイプ | みずタイプ | でんきタイプ | くさタイプ | こおりタイプ |
かくとうタイプ | どくタイプ | じめんタイプ | ひこうタイプ | エスパータイプ | むしタイプ |
いわタイプ | ゴーストタイプ | ドラゴンタイプ | あくタイプ | はがねタイプ | フェアリータイプ |
- 15
- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%81%82%E3%81%8F%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97