『あたしはもう お嫁にはいけません』とは、日本人画家「立島夕子」氏によって描かれた絵画である。
本記事のタイトルは「あたしはもうお嫁にはいけません」となっているが、本記事内で後に引用する立島夕子氏のツイートなどを見る限り、正式な表記としては「あたしはもう」と「お嫁にはいけません」の間にスペースが入るようだ。
概要
主に赤と黒が多く使用された、女性と思われる人物の全身像を描いた絵画。作者本人が表現するところでは「赤い首長い女の絵」[1]。描かれた女性は両眼を大きく剥いてこちらを見据えており、首は長く伸びており、足はだらりと垂れ下がっているように見える。服装は和装などの東洋のもの、足元は草履または下駄のように見えるが、明瞭に描かれてはいないためどちらも判然とはしない。胸元が開いており、下半身がはだけているようにも見える。一見した人々の感想としては「不気味」「怖い」「不安を感じる」というものが多いようだ。
制作者「立島夕子」氏の公式サイト内で絵画の全体像、および顔の部分のアップにした画像が公開されているので、興味がある方は下記リンク先のページで公開されているそれらの画像を見てもらいたい。
(上記のように恐怖感を感じる方が多い作品であるため、怖い絵が苦手な方は無理はしないでください。自己責任で閲覧してください。)
http://undergroundfortress.web.fc2.com/kaiga/kaiga/1yome.html
このページに記してある情報によると、1999年9月29日制作で、サイズは180cm×90cmとのこと。人物画としてはだいたい等身大になっていることになる。
立島夕子氏は、この絵について
「当時24歳、この絵を描いた当時私はある男性に付きまとわれ精神的に危篤でした。その男性の行動と過去の強姦未遂のトラウマが重なり表現された絵です。この絵は全ての性犯罪に対する私の決死の反逆の絵です。」
と述べたことがあるという。
また、自らのTwitterでもほぼ同様の内容を述べたことがある。
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https://twitter.com/Yuko_Tatsushima/status/193705192200482816
この絵画に描かれた人物の衣服がはだけているように見えたり、睨んでいるようにも見える点には、こういった性犯罪に反逆する思いが込められているのかもしれない。
また、立島夕子氏は他にも「反徴兵制の絵でもある」と語ったこともある。
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https://twitter.com/Yuko_Tatsushima/status/401729905303384064
立島夕子氏は他にも絵画を多数描いており、個展なども開催している。2007年冬に渋谷で行われた個展「8秒の原罪」をYouTubeで「立島夕子」検索することで閲覧可能。
詳しい情報はmixi「立島夕子」コミュニティにて公開中である。
インターネット上での不正確な情報の流布
この絵はいつの頃からか、インターネットの掲示板などで「恐怖画像」の定番として貼られるようになった時期がある。
「検索してはいけない言葉」としてこの絵のタイトルが挙げられることもある。
ただしその際には「あたしはもうお嫁にいけません」という、少し誤ったタイトルで語られることも多いようだ。正しくは「あたしはもう お嫁にはいけません」であるとのことで、「あたしはもう」と「お嫁」の間にスペースが入り、「お嫁にいけません」ではなく「お嫁にはいけません」である。
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https://twitter.com/Yuko_Tatsushima/status/235376909830221824
解説と称して「精神を病んだ人が死ぬ直前に描いた」と書かれることや、「野崎コンビーフ」と通称される作品群との関係を示唆する書き込みがなされることもある。だが本記事の「概要」に記してあるような背景を鑑みるに、これらの書き込みは根も葉もないデマであるようだ。
しかし、これを見た人が同様に他人に伝えていき、あたかも真実のように伝わっているのが現実だ。本当に怖いのは絵ではなく人の噂なのかもしれない。
関連動画
関連項目
脚注
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