あぶない!高速道路の逆走とは、NEXCOが制作した、逆走運転の防止を図る啓発動画である。
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概要
2016年4月にNEXCO西日本のアカウントによってYouTubeに投稿された。動画の最後にはNEXCO東日本とNEXCO中日本のロゴも表示されるので、おそらく共通で使われていると思われる。2022年現在でもSA・PAなどの液晶モニターで流れていることがある。
3Dアニメで作られている。なお、自動車はピクサーのアニメ映画『カーズ』のように、顔がついたキャラクターとなっている。
内容には事故の映像が含まれるため、実際に事故に遭ってしまった人などは視聴に注意を要する。
冒頭
お父さん、お母さん、子供が楽しそうに高速道路をドライブしていると、向こうから逆走してきた車が迫り、悲鳴の後に衝突する。その後、「あぶない!高速道路の逆走」のタイトルが表示される。
インターチェンジ付近で起きやすい逆走①
孫に会いに行くおじいさんが高速道路に久しぶりに乗りに行く。自動車は「慣れない運転で、おじいちゃん大丈夫かな…」と不安がる。
「東京方面は右だな」とインターチェンジの分岐を右に進む。そして本線に合流する際、「東京方面は右方向だったから…こっちか…?」と右に鋭角に曲がってしまう。その結果逆走してしまい、「うわっ、前から車が!!」と叫んだ後に衝突事故を起こしてしまう。
流入ランプを回った時に方向感覚を失ってしまうことがあるので、合流部では特に注意が必要である。
インターチェンジ付近で起きやすい逆走②
若い女性2人が楽しそうにドライブしている。自動車は「そろそろ出口じゃないかしら…」と不安がる。
その予想通り、2人は出口を通り過ぎてしまう。すると、「あ、ここから出られる…」と鋭角に曲がって流入ランプに入り込み、逆走してしまう。その結果、衝突事故を起こしてしまう。
出口を通り過ぎたとしても、入口レーンから出てはいけない。Uターン、バックも絶対にしてはいけない。通り過ぎた場合は次の出口まで進み、係員の人に乗り過ごしを伝えて指示に従う。
SA・PAで起きやすい逆走
関西弁の男性が駐車場で車を停めて寝ていると、携帯電話が鳴り、「もうこんな時間や!」と焦って運転をし始める。自動車は「やっぱり寝坊かいな…」と呆れる。
駐車場から出るときに、男性は「本線 ←」と「車両進入禁止」の標識を見落とす。その結果、入口に進んでしまって逆走してしまい、衝突事故を起こしてしまう。
サービスエリア・パーキングエリアでは寝ぼけや気のゆるみから、うっかり方向を間違えることもある。標識・路面標示をよく確認する必要がある。
逆走してしまったら!?
中央分離帯が左側にあり、標識が裏面になっている場合は逆走している可能性がある。逆走に気付いたら、対向車に気を付けて路肩に停車する。車の向きを変える必要は無い。
ガードレールの外側など安全な場所に避難し、携帯電話から道路緊急ダイヤル「#9910」、または設置されている非常電話の受話器を取り(電話番号不要)、逆走してしまったことを伝える。
逆走車を発見したら!?
逆走車の多くは追い越し車線を通っている。もし逆走車の情報を受け取ったら、速度を落として十分な車間距離をとって左側の車線を走行する。
万が一逆走車を発見したら、周囲の状況を確認しながら速度を落とし、できるだけ早く逆走車と違う車線に変更する。
同乗者がいれば、道路緊急ダイヤル「#9910」で通報する。最寄りのサービスエリア・パーキングエリアの非常電話や、料金所の係員に連絡することもできる。
まとめ
逆走は人の命を奪いかねない大変危険な行為である。一人一人が標識や路面標示などを気を付けることで、防ぐことができる。
2020年以降の状況
投稿後数年間は啓発動画として視聴されてきたが、2020年10月下旬ごろから「インターチェンジ付近で起きやすい逆走①」のおじいさんが「逆走爺」と呼ばれ、YouTubeを中心にMAD動画が多く作られている。
…が、突如とある逆走爺のMAD動画投稿者の1人がNEXCOに「一連の改造動画等を削除しなければ法的処置を取る」という連絡を受けてしまい、彼は投稿した動画およそ15本を削除する事態にまで発展している。
彼が有名な投稿者であったという事もあり、これ以来逆走爺のMAD動画と投稿者は激減した。
関連動画
関連リンク
関連項目
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