概要
具にあんこうを用いた鍋料理。
あんこうが特産品である茨城県および東北地方太平洋側の名物。
いわゆる「七つ道具」と、白菜や大根などの野菜を入れたシンプルな鍋。
大衆向けのお店では味噌味ベースがほとんどだが、高級料亭では醤油味のものもある。
「骨以外捨てるところがない」と言われるあんこうをまるごと味わえ、初心者でも食べやすい。
特に出汁が濃厚であり、シメのおじやもまたうまい。
あんこうをさばくこと以外は通常の鍋料理とさほど変わらない手順であり、下ごしらえ済みのものを買ってくれば家庭での調理もできる。
茨城県では、あん肝を大量に溶かした「どぶ汁」も有名。
本来は、あん肝を十分に炒め、あんこうそのものと白菜・大根の水分だけで調理する。しかし、高価なあん肝が大量に必要だったり、鮮度や個体差であんこうの水分が異なるなどで調理に手間がかかる。
そのため、大衆向けの飲食店では出汁を加えることが多い。
一人前
鍋料理は、調理の手間などから飲食店では「二人前以上」限定での注文になることも多い。特にあんこう鍋は、1尾が大きいことから一人前の注文は受け付けないことが常識であった。
しかし、『ガールズ&パンツァー』のブームにより、モテないガルパンおじさん一人旅であんこう鍋を求める客が増えたことから、2010年代後半以降の大洗町では、一人前からあんこう鍋を提供する飲食店が増えつつある。
大洗シーサイドステーションや潮騒の湯など、一見さんが多く訪れる場所では、一人前のあんこう鍋を食べることができる。しかし、個人のお店や系列店でも店舗が異なる場合など、依然として二人前からの注文になるお店も多い。そもそも、予約が必要、または推奨されるお店も多い。
食べる日時が決まっている場合は、事前にインターネットや電話などで確認・予約をすると確実であり、お店側の手間も減る。一人前を断られたからと言ってクレームを入れるなどは論外である。
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関連項目
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