技説明
- ポケットモンスター金・銀・クリスタルバージョン
- ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド
- こうげきされるたびに いかりで こうげきが あがっていく
- ポケットモンスターファイアレッド・リーフグリーン
- あいての こうげきを うける たびに いかりで じぶんの わざの いりょくが あがっていく。
- ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ
- わざを だしたときに こうげきを うけると いかりの ちからで あたえる ダメージが あがる。
- ポケットモンスターブラック・ホワイト
- ポケットモンスターX・Y
- ポケットモンスターサン・ムーン
- わざを だしたとき こうげきを うけると いかりの ちからで こうげきが あがる。
コンテスト技説明
- ポケットモンスタールビー・サファイア・エメラルド
- つづけて だしても しんさいんに あきられずに アピール できる
- ポケットモンスターダイヤモンド・パール・プラチナ
- つぎの ターンで ひょうかが 2ばいに なる。
概要
初代から存在する技。
効果を簡単に説明すると、「この技を使用後にダメージを受けると攻撃力が1段階アップする」というもの。つまり戦っていくうちに攻撃力がどんどん上昇していき最終的に超火力になる……という一見すると強そうに見える技である。
果たしてその実態はどのような技なのだろうか?世代ごとに見ていこう。
第一世代
「リザードは あたらしく いかりを おぼえた!」
この技の初出。リザードがレベル24で覚えるので多くのトレーナーが使った経験があるだろう。またわざマシンでほとんどのポケモンに覚えさせることができる。
しかしその正体は攻撃したら最後、相手がひんしになるまで「あばれる」同様一切の行動選択が不能になるというとんでもない地雷技であった。しかも威力はたったの20なので攻撃力がいくら上がったところで焼け石に水である。
リザードの いかりのボルテージが あがっていく!
リザード「君がッ 倒れるまで 殴るのをやめないッ!」
ダメージを与えなければ攻撃は上がらないので相手は積み技を使ったり交代したりし放題となる。特に相手にゴーストタイプに交代されようものなら完全に置き物と化す。幸い、一発目のいかりが失敗した場合は効果が発動しないのが救いか。
また、いかり使用中に命中率を下げられる(または相手に回避率を上げられる)とターン経過ごとに命中率が指数関数的に低下していくというバグなのか仕様なのかよくわからない仕様が存在している。互いにかげぶんしんを積んだ上でいかりを打ち合おうものなら永遠に試合が終わらないなんて可能性もある。
てな感じで初代のいかりはストーリーでも対戦でも使われない死に技となってしまった。というか軽い気持ちで使っても途中で逃げたり交代したりできず、最悪の場合電源を切るしか方法がなくなる可能性がある時点でその辺の死に技よりずっと危ないかもしれない。
第二世代
「ワニノコは あたらしく いかりを おぼえた!」
流石にターン数制限なしで行動選択不能はマズイと思ったのか、いかりを使用中でも行動を選べるようになった。これでこの技のせいで詰むことはなくなった……
かと思いきや別の技を使用したら最後、いかりで上がった攻撃力上昇がチャラになるという仕様のため、積み技としての性質を生かすためには威力20で攻撃し続けなければならないのは相変わらずであった。そんな感じで今世代もなんとも微妙な技という立場から抜け出すことはできなかった。そのくせワニノコがレベル7という驚異的早さで習得してくれる。
なお、第二世代に限って攻撃力補正の計算が異なっており、攻撃を受けるたびに与えるダメージが2倍、3倍、4倍、…と増えていく仕様になっていた。簡単に言えば攻撃を受けるごとにつるぎのまいを積んでいるようなものだが結局のところ威力20の技しか打てないので火力は(お察しください)
第三世代
今世代になって2度目の仕様変更を受けた。この短期間でこれほど仕様変化を受けている技もそうそうないだろう。いや結構あるような
具体的に言うと、「いかりを使用後ダメージを受けるたびに攻撃力が1段階ずつ上昇していき、他の技を使用してもこの能力上昇は変化しない」という現在と同じ仕様になった。
補足しておくと、いかり以外の技を使用した時点で(再度いかりを使用しない限り)それ以上攻撃力が上がることはない。また、いかりによる攻撃が失敗した場合にもダメージによる攻撃力上昇効果は発生する。
という感じで第二世代よりずっと使いやすくはなったのだが、ここにきて「攻撃しながら積めるとはいえ威力はたったの20」「ダメージを受けないと能力が上がらない」といった純粋な積み技としての欠点が露呈することとなる。おまけにいかりを覚えるポケモンの中にはつるぎのまいやりゅうのまいといったより優秀な積み技を覚えるポケモンが結構いるせいでいかりはますます肩身の狭い思いをすることになるのであった。
第四世代
効果自体は第三世代から変化していない。が、ハートゴールド・ソウルシルバーにてこの技の需要は斜め上の方向からやってくることとなる。
なんと「へんしん中のポケモンがいかりを使用し、ダメージを受けて攻撃力が上がった状態で戦闘を終了するとその後もへんしん時の技を覚えたままになっている」というバグが発見されてしまったのである。
つまり、このバグを利用してメタモンによくわからない技を使わせたり、他のポケモンに強引に技を遺伝させたりといったことができるようになってしまった。
もちろんこのようにして生まれたポケモンは改造ポケモンと見なされることがほとんどなので、よいこはマネしないように。
第五世代以降
この世代からオンラインでのレート対戦が本格化。その中でトレーナー達もこの技をどう生かしていくか模索していくこととなる。
「ちょうはつで止まらない」「タスキやがんじょうを削りつつ積める」「ダブルバトルで味方にふくろだたきのような連続技を使わせれば一気に攻撃力を上げられる」など色々な利用法が考案されているが、果たして。
……一方で世代を追うごとにより強力な積み技を得ていかりから完全に卒業したポケモンがいることも忘れてはいけない。
???「グロウパンチTUEEEE」
余談
この技は「いかり」というシンプルな技名をしているが、ポケモンにおいていかりを用いた技は他にもある。
具体的には「いかりのまえば」「りゅうのいかり」「いかりのこな」「げきりん」「アンカーショット」など。どれも本家のいかりより有用な気がするが多分気のせいである
初代で大半のポケモンにわざマシンでこの技を覚えさせられるあたり、バトルにおいてポケモンは怒りを原動力にしているのかもしれない。アニメでどっかの博士もそんなことを言っていたような気がする。
関連動画
関連項目
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