いすみ線とは、いすみ鉄道が運行・保有している千葉県いすみ市の大原駅から大多喜町の上総中野駅間を結ぶ鉄道路線である。
概要
いすみ線は1920年代に夷隅郡大原町(現在のいすみ市)と君津郡木更津町(現在の木更津市)を結ぶ路線として計画された。当時、木更津駅から久留里駅までは久留里線が開通していたため、大原町から大多喜町を経由して久留里線との接続を目指して建設が着工され、路線名は木更津の「木」と大原の「原」を取って木原線となった。
1930年4月1日に大原駅~大多喜駅間が開業し、1934年8月26日に小湊鉄道線の上総中野駅と接続した。
一方、久留里線側からも延伸され、1936年3月25日に久留里駅~上総亀山駅間が開業した。
しかし、上総亀山駅~上総中野駅間は当時の土木技術では建設が困難であったことなどから、延伸計画は頓挫してしまった。
その後、延伸されること無く、1981年に国鉄の廃止対象路線となったが、国鉄民営化後の1988年3月24日にJR木原線が廃止、いすみ鉄道いすみ線が開業した。
全線通しの運行がほとんどだが一部は車庫のある大多喜駅始発/終着となる。また土休日には快速列車(上りのみ)や後述の国鉄型気動車を用いた急行列車が運行されている。
運行車両
いすみ200型 | 開業当時からの車両いすみ100型をロングシートに改造したレールバス。引退が始まっている。 |
いすみ300型 | いすみ200型を置き換える新潟トランシス製の新型気動車。セミクロスシート。 |
いすみ350型 | いすみ300型と同スペックながらまさかの外観だけキハ17という斬新な車両。製造中。ロングシート。 |
キハ52-125 | 大糸線より持ってきた新型国鉄車両。国鉄色からタラコ首都圏色に塗り替えられ急行運転で活躍中。 |
キハ28-2346 | 高岡から持ってきた新型国鉄車両。国鉄急行色に戻されキハ52とペアを組んで活躍中。 |
キハ20-1303 | いすみ350型をベースに国鉄色を塗ってしまった、正しく新型な国鉄気動車。 |
路線図
◯:停車 |:通過 *:交換可能駅 普通列車は省略。全て千葉県内に所在。
駅名の欄の括弧書きは副駅名(いすみ鉄道が駅名のネーミングライツを販売した結果、つけられているものを含む)。
駅名 | 快速/ 急行 |
■:乗り換え路線、○周辺情報 | 所在地 |
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大原駅* おおはら |
◯ | ■JR東日本 外房線 ○いすみ市役所、千葉県立大原高等学校、大聖寺不動堂、 大原海岸、大原漁港 |
いすみ市 |
西大原駅 にしおおはら |
| | ○ | |
上総東駅* かずさあずま |
◯ | ○源氏ホタルの里 | |
新田野駅 にったの |
| | ○ | |
国吉駅* くによし (風そよぐ谷) |
◯ | ○キハ30形(静態保存車)、ポッポの丘、いすみ医療センター、 国吉神社・出雲大社上総教会 |
|
上総中川駅 かずさなかがわ |
| | ○ | |
城見ヶ丘駅 しろみがおか (オリブ前) |
◯ | ○おおたきショッピングプラザ オリブ | 夷隅郡 大多喜町 |
大多喜駅* おおたき (デンタルサポート) |
◯ | ○千葉県立総南博物館(大多喜城)、大多喜町役場、 房総中央鉄道館、千葉県立大多喜高等学校、渡辺家住宅 |
|
小谷松駅 こやまつ |
○ | ||
東総元駅 ひがしふさもと |
○ | ||
久我原駅 くがはら (三育学院大学) |
○ | ||
総元駅 ふさもと |
○ | ||
西畑駅 にしはた |
○ | ||
上総中野駅 かずさなかの |
■小湊鉄道 小湊鉄道線 |
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関連項目
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