いすみ鉄道とは、千葉県内で鉄道を運行・保有する第一種鉄道事業者である。
概要
ここには、「なにもない」があります。
国鉄木原線と開業した路線を引き継いだ「いすみ線」を保有する。地元での通称は「い鉄」。
沿線自治体などが出資する第三セクター方式で運営されているが、毎年のように存続の危機に瀕している。
2007年には社長の公募が行われ、2008年4月からは県内のバス会社「平和交通」の社長でもある吉田平氏がいすみ鉄道の社長に就任し、経営の建て直しを図っていた。
しかし、2009年3月に行われた千葉県知事選挙に出馬するため、2月に就任僅か10ヶ月で社長を辞任した。
2009年5月には、再び社長の公募が行われ、鳥塚亮氏が社長に就任。以後「国鉄時代のローカル線」を目指しキハ52-125の譲受、国鉄気動車風新型車両の導入、キハ28-2346の譲受、更には久留里線のキハ30を導入(予定:2021年現在は国吉駅での留置と運転体験会でのみ使用)など積極的な活動を行い、これが功を奏して経営が上向いてきているようである。なお、概要文頭のキャッチフレーズはいすみ鉄道のポスターに書かれていたものである。
また、財政再建のために枕木に出資する「枕木オーナー制度」の導入や、鉄道名と駅名の命名権を販売(ネーミングライツ)[1]するなどしている。
千葉県立大多喜高校のマンドリン・ギター部が支援の一環として、列車内で演奏する「マンドリン・ギター列車」も毎年行っており2013年で6回目を数える。通常ダイヤで演奏をすべて聴くためには折り返し運行に乗り続けるなければいけない為、1日乗車券(大人1000円、子供500円)を購入する必要がある。
2018年に鳥塚氏は社長を退任。2018年11月からは古竹孝一氏が新たな社長となった。鳥塚氏は後にえちごトキめき鉄道の社長に就任。
2024年10月6日にいい加減な保線作業等が原因の脱線事故が発生し、大原~上総中野間が不通となり、バスによる振替輸送、代行輸送を行うこととなった。10月末の目指していたが、枕木の劣化など修理が必要な場所が想定よりも多く見つかり、運転再開の見通しが立っていない模様。とりあえず「大原―大多喜」間の再開を目指す方針。上記の脱線事故の数年前から犬釘がマトモに刺さっていない等十分な保線が行われていない状態であることがX等で指摘されており、起こるべくして起きた事故といえそうだ。
復興応援切符
熊本地震で被害を受けた南阿蘇鉄道への復興応援活動として、2016年4月29日からひたちなか海浜鉄道、由利高原鉄道、若桜鉄道、いすみ鉄道、南阿蘇鉄道の五社による復興応援切符が販売される。金額は1000円で印刷販売コストを差し引いた700円ほどが南阿蘇鉄道に支援金額としてわたることとなる。
保有路線
出資団体[2]
関連動画
関連項目
関連リンク
脚注
- 165
- 0pt