いっせーのとは、何かをしようとするときの掛け声である。
他にも一般的に使われる「せーの」「いっせーのーせ」「いっせーのーで」についてもここで述べる。
曖昧さ回避
概要
何かを持ち上げるときなどに言うことが多い。「いっせーのーせ」が関東、「いっせーのーで」が関西で使われる傾向があり、両者の境界は静岡県西部~愛知県の辺りとされる。なお、福岡周辺では「さんのーがーはい」と呼ぶようだ。
歴史的な文献にはなかなか現れない語であり、語源は複数の説がある。
- 複数人で一斉に何かを持ち上げる「一斉の」から
- 明治時代の海軍で使われていた、フランス語で「引き上げろ」の「hisser(イセー)」から
- 重いものを持つとき等に力を借りる対象とされていた「賽の神(さいのかみ)来い」から「さいの来い」→「せーのこい」→「せーの」になった(丸田博之による説)
なお、丸田は「せーの」という語が先に存在しており、上記3つが影響しあって「いっせーの」という掛け声が生まれたとしている。
ちなみに「seno(セーノ)」はイタリア語・スペイン語で「胸」「おっぱい」という意味。その言語の話者からすると「おっぱい!」と叫んで物を持ち上げる日本人は(事情が分かっていても)奇妙に見えるという話がある。イタリア語・スペイン語の「乾杯」の1つに「ちんちん(伊:cin cin/西:chin chin)」という言葉があるようなので、お互い様なのかもしれないが…。
関連静画
関連リンク
関連項目
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