いぶりがっことは、ぬか漬けの一種である。
概要
秋田弁で「漬物」を意味する「がっこ」の名の通り、秋田県を代表する漬物。「いぶり漬け」とも呼ばれる。
生の大根を囲炉裏火を用いて燻製乾燥させ、米糠や塩などとともに漬けこんで作られる。
燻す工程を加えることによって独特の風味を持ち、食物繊維や各種ミネラル、植物性乳酸菌が豊富に摂取できる優れた保存食として秋田県民に親しまれてきた。いぶりがっこを茶請けとして喫茶する行為は「がっこちゃっこ」(がっこ茶ッコ)と呼ばれる。
そのまま漬物として食べるのは勿論、タルタルソースやクリームチーズ、オリーブオイルに混ぜるなど、主に食感とスモーキーさを楽しむための隠し味としても利用されている。
近年、居酒屋の独自メニューなどに利用されてきたこともあり知名度が高まっていたが、全国で漬物による食中毒が多発してしまたっため、農閑期の農家が小屋で作るという昔ながらの生産過程にも改正食品衛生法の施行で許可が必要とされてしまった。衛生基準を満たすためには多額の改修費が必要となっているがいぶりがっこの作り手は高齢の零細農家が多く、あと数年で伝統の味が途絶えてしまうかもしれない。
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関連項目
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