うれしいひなまつりとは、サトウハチロー作詞、河村光陽作曲のひな祭りを歌った日本の童謡である。
概要
1935年(昭和10年)、サトウハチローが娘に雛人形セットを買ってやった前後に作詞された詩に河村光陽が曲をつけ、 1936年(昭和11年)1月にレコードが発売されたのがはじまりである。
楽しい行事を歌った曲で、題名にも「うれしい」とあるにもかかわらず、西洋音楽的に分類すれば短調である。 これは、唱歌の多くが日本古来のヨナ抜き音階を用いて作曲されたものであることに由来しているが、短調であるが故に、 まったく逆の「きょうは かなしい おそうしき」といった替え歌にされても実に普通で違和感仕事しろな曲である。
誤用
ひな祭りにおける定番の歌となった一方で、この曲の歌詞から一般化してしまった誤用も存在する。
本来「内裏雛」とは雛人形の「男雛」と「女雛」の一対を指す言葉なのに、 男雛を「お内裏様」、女雛を「お雛様」と呼ぶ誤りがこの曲の歌詞から一般化してしまっている。
また、「赤いお顔の右大臣」とあり、実際に随身は向かって右の人形が「赤いお顔」にされていることが多いが、こちらは左大臣である。ひな人形は宮中のしきたりに則って天皇から見て左・右に配置するため、向かって右が左大臣となるためである。また、左大臣の方が位が上のため、老人の造形になっていることからもわかる。
作詞者のサトウハチローがこの誤りに気付いたのは発表後であり、このことを生涯悔いていたという。
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