| 略符 | UMa |
| 象徴 | the Great Bear |
| 起源 | 古代 プトレマイオス |
| 概略位置 | 赤経：11 赤緯：+55 |
| 正中日時 | 4月20日21時 |
| 広さ | 1280平方度(3位) |
| 3.0等以上の恒星数 | 6 |
| 最輝星 | アリオト(1.760等) |
| メシエ天体数 | 7 |
隣接する星座 |
りゅう座 きりん座 やまねこ座 こじし座 しし座 かみのけ座 りょうけん座 うしかい座 |
3番目に大きい星座で、日本など北半球の地域からは1年中見ることができる。
概要
7つの明るい星の並びは北斗七星と呼ばれ、ひしゃくやスプーンなどに見立てられている。
北斗七星は北極星を探す際にもよく用いられる。α星とβ星の間隔を5倍すると北極星にたどり着く。
同じ役割を持つカシオペヤ座は北極星を挟んでほぼ反対側にある。おおぐま座が見えにくい秋から冬にかけては、カシオペヤ座を用いる。
また、ミザールとアルコルの2重星があることでも有名である。古くから視力検査に使われ、様々な言い伝えがある。詳細は死兆星を参照。
主な天体
恒星
明るい星は北斗七星に集中している。α、η以外の5つの星はおおぐま座運動星団に属する、いわゆる兄弟星である。
- α：ドゥーベ(Dubhe)
- β：メラク(Merak)
-
γ：フェクダ(Phecda)
- 高速で自転(168km/s)している。
- δ：メグレズ(Megrez)
-
ε：アリオト(Alioth)
- おおぐま座で最も明るい。
- ζ：ミザール(Mizar)
-
η：ベネトナシュ(Benetnasch)またはアルカイド(Alkaid)
- ひしゃくの柄の先に位置する。
データ
| 名称 | 視等級 | 絶対等級 | 距離(光年) | スペクトル型 | 変光星型 | 変光幅 | 備考 | |
| ε | アリオト | 1.760 | -0.256 | 82.51 | A0p | 回転変光星 りょうけん座α2型 |
ごく僅か | 北斗七星 |
| α | ドゥーベ | 1.79 | -1.090 | 122.83 | K0Iab | 北斗七星 多重星 |
||
| η | ベネトナシュ | 1.852 | -0.665 | 103.89 | B3V | 北斗七星 | ||
| ζ | ミザール | 2.23 | 0.129 | 85.77 | A2V | 北斗七星 4重星 |
||
| β | メラク | 2.346 | 0.405 | 79.71 | A0 | 変光星 | 北斗七星 | |
| γ | フェクダ | 2.440 | 0.407 | 83.14 | A0Ve | 北斗七星 高速自転 |
||
| ψ | おおぐま座ψ星 | 3.00 | -0.27 | 147 | K1III | |||
| μ | ﾀﾆｱ･ｱｳｽﾄﾗﾘｽ | 3.06 | -1.35 | 249 | M0III | 脈動変光星 半規則 SRB型 |
2.99～3.33 | 赤色巨星 2重星 |
| ι | タリタ・ボレアリス | 3.12 | 2.29 | 48 | A7IV | 4重星 | ||
| θ | サリル | 3.17 | 2.52 | 44 | F6IV | |||
| δ | メグレズ | 3.320 | 1.358 | 80.47 | A3V | 変光星 | 北斗七星 | |
| g | アルコル | 4.010 | 2.015 | 81.68 | A5V+M3-4V | なし | ― | ζと連星? |
星団・星雲・銀河
この星座は銀緯が高く、銀河系の外側の天体を観測することができる。このため、おおぐま座内には多くの銀河が存在する。
その他
ギリシャ神話
森のニンフにカリストーという活発な娘がいた。大神ゼウスはカリストーに恋をし、2人の間にアルカスという男の子が生まれた。これを知ったゼウスの妻である女神ヘーラーは大変に怒り、カリストーを毛深く声の低い、恐ろしい熊にしてしまい、ほめられていた口も顎にかわってしまった。
(カリストーは女神アルテミスの侍女でありながら純潔を破ったため、アルテミスが罰として熊に変えたという説がある)
やがてアルカスは立派な青年に成長した。ある日アルカスは獲物に向かって弓を引いたところ、それは熊にされた母カリストーだった。これを見たゼウスは驚き、矢がカリストーを射殺す前に2人とも天にあげて星座とした。母カリストーがおおぐま座、息子アルカスがこぐま座で、2人は寄り添うように天に並んでいる。
さらに別の説では、2人へのヘーラーの怒りは天にのぼっても収まらず、2人が地上に降りて休むことを許さなかった。このため、こぐま座とおおぐま座はずっと沈むことがないようにされたという。
これはギリシャ・ローマ地方では北斗七星が周極星であるために出来た逸話であるといわれている。
関連コミュニティ
関連項目
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