おはぎとは、米ともち米を混ぜて炊き、丸めて餡などで包んだ食べ物である。
概要
様々な行事や法事の時に、一般家庭や町内などで作られる素朴な和菓子として古くから知られている。
また、ぼたもち(牡丹餅)とはほぼ同じ食べ物で、現在ではちゃんと区別されることはほとんどない。一応違いを説明すると、ぼたもちは「牡丹」餅なので春、おはぎは御「萩」となり、秋のものとなる。
さらに地方によっては、おはぎは(新鮮な小豆が使える為)つぶあん、ぼたもちはこしあん、という区別もあるようだが、逆のパターンもある為、季節での区分が一般的ではある。
つくりかたの一例
- もち米、もしくはうるち米と約半々ずつに混ぜたものを研ぎ、何時間か水につけておいてから炊く。
- この時、塩と砂糖を少量づつ入れておく。塩だけを先に入れ、炊き上がってから砂糖を入れる作り方もある。
(塩は、食べた時にあんこと餅を調和させる為の隠し味。砂糖は時間が経っても餅が固くならないように入れる。双方とも入れすぎ注意)。 - 炊き上がったご飯を、すりこ木で半殺し(半づき)にする。
- 3で出来上がったご飯を俵型に丸めたら…、
・表面にあんこをつける。
・少しつぶしたご飯(餅)を広げて、あんこ玉をくるんで形を整え、表面に塩と砂糖で味付けした黄粉をまぶす。
・黒ごま、アオノリなどもおいしい。
・地方によっては小豆餡ではなく、ずんだに代えて作る場合も。
ポイント
- 4からの作業はご飯が熱い為注意! 軍手をして、その上からポリ手袋を嵌めて作業するという裏技もアリ。
- 面倒だからと言って、冷たいあんこを温かいご飯に使うのは厳禁。「臭うおはぎ」が出来てしまうのはこれが原因。
おはぎのある風景
小豆餡と半つきにしたもち米の素朴な味わいが懐かしさを感じさせるおはぎだが、その作り方と食べづらさからか、昨今の過剰な潔癖・衛生にこだわる層からは何かと嫌われがちな不遇な一面を持っている。おはぎコピペや、『課長島耕作』でのすっぽん屋の女将の昔話など、なんとも切ない気分にさせられるエピソードである。
しかし、素朴な味わいが完全に消えてしまったわけではなく、現在でも町内会などでは手作りのおはぎが振る舞われる事もまだまだ多い。引っ越しの際におばあちゃんの手作りおはぎを近所の少年に囃し立てられながら食べるのも一興である。
刺激が足りないからと言って、くれぐれも針やタバスコを仕込まないように。また、某近未来都市では単なる和菓子ではない「オハギ」が深刻な中毒患者を生み出しているが、一般に出回るオハギとは違うものなので注意重点。
頭にプロペラが生えたり電撃を出したり砲弾を投げてきたり、そうかと思えば巨大ロボットを呼び出すパワー源となっていたりと、おはぎはなかなか侮れない食べ物である。
関連動画
関連項目
- 料理の一覧
- あんこ入り☆パスタライス
- おはぎ(絵師)
- おはぎ(生放送主)
- デスおはぎ(松任谷P)
- 三浦知良(自称「全国おはぎ協会会長」)
- 結城友奈は勇者である-東郷美森
参考
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