およげ!たいやきくんとは、国民的大人気の曲である。
歌は子門真人。「科学忍者隊ガッチャマン」「勇者ライディーン」など、数多くのアニメ・特撮のテーマ曲を歌ったあの人である。
概要
1975年にフジテレビの子供向けの番組『ひらけ!ポンキッキ』のオリジナルナンバーとして発表された童謡。
たいやきの一生を物語った歌で、とても哀愁漂う内容となっている。ぜひ、歌詞に注目して聞いてほしい。
”おじさん”のモデルとなった人は、東京・麻布十番にある「浪花家総本店」で2010年に亡くなるまで生涯現役で働き続けていた。
シングルのB面、なぎら健壱の「いっぽんでもニンジン」を忘れないでほしい。
売上
この曲は日本で一番売れたシングルである。総売上枚数は454万7620枚(1992年、2008年発売のCD再発盤を合わせると約457万枚)。当時の日本の人口が約1億1194万人(総務省調べ)なので、単純計算で日本人の24人に一人が「およげ!たいやきくん」を買ったことになる。
ちなみに2位の「女のみち」(宮史郎とぴんからトリオ)が約320万枚、3位の「世界に一つだけの花」(SMAP)が約312万枚、4位の「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)が約293万枚、5位の「だんご3兄弟」(速水けんたろう・茂森あゆみ)が約291万枚であり、この数字がいかに飛び抜けているかが分かる。おそらくこれからもよっぽどのことがない限り抜かれることは無いと思われる歴史的大記録である。
通常ならこの曲の歌唱印税も子門・なぎらの両人に入るはずだったのだが、いわゆる買取契約を結んでしまい録音時に数万円のギャラが支払われただけであった。(子門真人は大ヒットしたお礼で後にレコード会社側から100万円を進呈されている)
結果的にこの歌唱印税になるはずだった売上も発売元のレコード会社などの利益となり、発売元であるキャニオンレコード(現:ポニーキャニオン)は後に本社ビルまで新築してしまったという有名なエピソードがある。このビルは通称「たいやきビル」と呼ばれた。[1]
関連動画
アレンジ/演奏してみた
歌わせてみた
パロディ
関連項目
脚注
- *これとよく似たエピソードして、寺尾聰が「ルビーの指環」を発表し大ヒットした後に発売元の東芝EMI(後のEMIミュージック・ジャパン)が自社ビルを新築したという話があり、このビルは「寺尾ビル」という俗称で呼ばれていた。
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