概要
漫画「遊☆戯☆王」で城之内克也が使用する魔法カード。自分のデッキからカードを1枚選び、相手の墓地に置くという効果を持っている。現実のOCGでもこの効果であったら本当におろかな効果のカードであるといわれていたかもしれない(一応、「一族の結束」の妨害など全く使い道がないわけではない)。
バトルシティのVSリシド戦で登場。
「人造人間-サイコ・ショッカー」を墓地へ送り、「墓荒らし」(原作版)とのコンボでサイコ・ショッカーを特殊召喚した。
アニメ版ではカード名が「愚かな埋葬」と漢字表記になっていた。
OCG版
「STRUCTURE DECK-城之内編- Volume.2」(2003年8月7日発売)でOCGに登場。
通常魔法
※「ストラクチャーデッキ-ドラグニティ・ドライブ-」収録のカード(SD19-JP028)による
自分のデッキからモンスター1体を選択して墓地へ送る。
相手ではなく自分の墓地へ送るようになった。
墓地へ送ったモンスターを「リビングデッドの呼び声」などで復活させるのはもちろん、墓地で効果を発揮する「馬頭鬼」や「黄泉ガエル」などを直接墓地へ送るのに利用したり、「ダーク・アームド・ドラゴン」など、墓地のカードを参照、あるいはコストにするカードのために使用したり、様々な利用法がある。
墓地を利用するカードが増え、ピンポイントでどんなモンスターでも墓地へ送れるこのカードがどんどん強力になっていったため、2008年3月1日に準制限カード、2010年3月1日に制限カードに指定された。
現在でも、墓地を利用するデッキでは長きに渡りほぼ必須の扱いを受けており、第九期を迎えた2014年以降も愛用者がいるほどの利便性を誇る。
欠点としては、墓地へ送りたいモンスターが先に手札へ来てしまうことがある。また、終盤も終盤に引いてしまうと(そうなる前に決着がつく可能性が高いが)、デッキにモンスターが存在しない状況になることもある。そうなってしまったらもう手札コストあたりにするしかないだろう。
登場当時は現在ほど墓地のカードが重要視されておらず、後に禁止指定を受けることになる(当時は制限)「苦渋の選択」に比べると、選べるのがモンスター限定であったり、サーチがなかったり、墓地へ送る枚数が少なかったりと、見劣りする点もあり、規制を受けた時期からも分かるように、現在ほど高い評価ではなかった。
元々は、何のリターンもないのにわざわざデッキからカードを墓地へ送るおろかな効果、としてデザインされたのだろうが、現在では制限カードになるほどの強力でかしこい効果となっている。
おまけの知識
海外版では十字架の墓がイラスト修正を受けている。しかし、韓国版の「ストラクチャーデッキ-ドラグニティ・ドライブ-」では、誤って日本版のイラストが使用されているエラーカードが存在する。
後に名前やイラストの似ている「おろかな転生」というカードが登場した。あちらは速攻魔法で、相手の墓地のカード1枚をデッキに戻す効果を持つ。
初登場時から「ストラクチャーデッキ-巨竜の復活-」での再録時まではテキストに「デッキをシャッフルする」と書かれていた。また、このシャッフルするは効果として扱われており、「暗黒魔族ギルファー・デーモン」など、任意効果のタイミングを逃す要因となっていた。後に(2008年ごろ?)、シャッフルは効果ではなくルールによって行うものという裁定になり、タイミングを逃すことはなくなった。
「DUEL TERMINAL -ヴァイロン降臨!!-」での再録以降はシャッフルに関するテキストが削除され、効果ではなくルールであることが分かりやすくなった(シャッフルしなければいけないということが分かりにくくなったとも言えるが、デッキを確認した場合、必ずシャッフルしなければならないということがルールとして存在する)。
属性を融合素材に指定するE・HEROの存在によって、「未来融合-フューチャー・フュージョン」で神属性など一部の例外を除いたほぼ全てのモンスターを墓地へ送ることが可能である。E・HEROを用意する必要があるなどの不便な点もあるが、未来融合が禁止指定を受ける以前は、2枚目の「おろかな埋葬」のような使われ方をされることもあった。
その他の作品において
アニメGXでは、OCG仕様のものを残念な美人プリンセス・ローズが使用した。
「黄泉ガエル」を墓地へ送ることで、「ガエル・サンデス」の攻撃力上昇に利用した。
漫画GXでも三沢大地がOCG仕様のものを使用している。
「九尾の狐」を墓地へ送り、自身の効果による(特殊?)召喚につないだ。
関連動画
関連項目
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